リボン賞
とにかく前走の競馬は強いのひと言だった。得てして、この手の良血馬はたった1勝をキッカケに大きく変わるもので、今回のリボン賞でシンハラージャの走りは特に注目すべきだろう。継続騎乗となるD.レーン騎手が恐らく感覚的にもう一度後方待機の競馬を選択する筈。それで2戦連続の結果が伴えば、まさに本馬のポテンシャルが引き出された証明だろう。本来なら既に重賞のひとつやふたつは勝っておかないと行けないレベル。ここで一気に株を上げて欲しいものである。
3歳上500万下(1勝クラス)直後
これまでは中団差しの競馬だったのを、今回思い切って後方へ下げ直線勝負を賭けたシンハラージャ。D.レーン騎手の腕が冴えに冴え渡り、最後は上がり最速の脚で2着シンアンドケンをクビ差かわしたところがゴール。元々ダートでは安定した戦績だったが、このレースをキッカケに殻が破れてワンランク上のパフォーマンスが出て来る様になれば昇級しても戦って行けるだろう。血統的には重賞戦線で活躍しておかなければいけないレベル。
3歳未勝利直後
2018年06月03日 3歳未勝利 ダート1800m 阪神競馬場
1着:シンハラージャ 牡3 (松山弘平)
2着:タマモストーム 牡3 (鮫島克駿)
3着:タガノヤマト 牡3 (浜中俊)
レースタイム:1:55.2(良)
レース上がり3ハロン:38.3
勝ち馬上がり3ハロン:37.9
2着:タマモストーム 牡3 (鮫島克駿)
3着:タガノヤマト 牡3 (浜中俊)
レースタイム:1:55.2(良)
レース上がり3ハロン:38.3
勝ち馬上がり3ハロン:37.9
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好スタートから先行集団の直後に付けたシンハラージャ。淡々とペースは流れ、最後の直線で一斉に横並びの末脚勝負へ。外から迫力のあるフォームでジワジワと前を捉えにかかると、外から馬体を併せて来たタマモストームが来るともうひと伸び。ゴールまで先頭を譲らず、半馬身振り切って待望の1勝目をあげた。走りにまだまだ荒さが残っており、これから馬が完成して来るのだろう。来年の今頃には芝の長めで活躍してくれる筈だ。
2歳新馬直後
2017年12月24日 2歳新馬 芝1800m 阪神競馬場
1着:ダノンマジェスティ 牡2 (和田竜二)
2着:サンティーニ 牡2 (松若風馬)
3着:ボルティモア 牝2 (藤岡康太)
レースタイム:1:49.9(良)
レース上がり3ハロン:33.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
2着:サンティーニ 牡2 (松若風馬)
3着:ボルティモア 牝2 (藤岡康太)
レースタイム:1:49.9(良)
レース上がり3ハロン:33.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
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新馬戦でアルアイン弟のダノンマジェスティに敗れてはいるものの、最後の直線ではまだまだ余力があるようにも見え、最終コーナーで大外を回っていなければ2着のサンティーニと3着のボルティモアの2頭は追い越せていたはず。鞍上がV.シュミノ―騎手から荻野極騎手に変わっていることが吉と出るのか凶と出るのか、自由奔放なシンハラ―ジャをどれだけ乗りこなせるかにも注目が集まる。
2歳新馬直前
デビュー前から評判は当たり前の様に高く、育成段階では『稽古でスピードが出過ぎる面がある』とある意味で最大の賛辞とも取れるコメントがされた程。馬体重も春の時点で400kg前半だったが、画像で見ても明らかな様に非常に大きく見せている。シンハリーズ産駒の牡馬でまだクラシック戦線を賑わせた馬はいないが、恐らく同馬が初めて皐月賞~日本ダービーで実績を上げてくれるのではないだろうか。先ずはその為にも初戦を鮮やかな勝利で飾りたい。
シンハラージャ
全体的にまとまったバランスでコンパクトな体型。重心も低く筋肉量も豊富で、どちらかと言えば短距離馬のそれに近い。如何にもバネが強そうなトモのつくりをしていて瞬発力タイプの馬だろう。高い身体能力を持っているのは間違いない。後はシンハリーズ一族特有の脚元が弱い部分をオルフェーヴルがどう補ってくれるかが焦点となる。馬体重は春の取材時点で423kg。
血統背景
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
シンハリーズ | シングスピール | In the Wings | Sadler's Wells |
ハイホーク | |||
Glorious Song | Halo | ||
Ballade | |||
Baize | Efisio | Formidable | |
Eldoret | |||
Bayonne | Bay Express | ||
Lambay |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:3.8pt
父オルフェーヴルが未知数だが母シンハリーズは、幻の牝馬三冠馬シンハライトを筆頭に重賞馬アダムスピークとリラヴァティ、重賞勝ちはないもののアダムスブリッジとクラシック本番に駒を進めており一つ上のミリッサもチューリップで4着とほぼパーフェクトにクラシックに出走させているのでPOG期間の評価としては非常に高い。兄弟全馬1勝以上も評価できる。
前評判
『とにかく動きが抜群でトモの使い方は厩舎内でもトップクラス。やればやるだけ動きますが、今は体がそんなに大きくないのでじっくりと調整して行く予定です。ただ、小柄とは言え馬体の各部はしっかりと出来上がっているので問題ありません。やはり走る血統なのか、オンオフのスイッチがハッキリとしている点は良いですね』との事。産駒のほとんどにハズレがないシンハリーズなだけに、新種牡馬オルフェーヴルでも全く心配無用で走って来てくれる筈だ。
馬名の意味
『ライオンの王国』という意味を持つスリランカの国立公園
母名より連想。母はシンハリーズ(スリランカの7割を占めるシンハラ人の事)、そして兄アダムスピーク(スリランカの聖地)という関係性からイメージされ命名された。
2着:シンアンドケン 牡4 (吉田隼人)
3着:シャイニーロック 牡3 (斎藤新)
レースタイム:1:54.0(良)
レース上がり3ハロン:38.3
勝ち馬上がり3ハロン:37.5