2歳未勝利直後

 

2019年11月9日 2歳未勝利 芝2000m 京都競馬場

1着:シルヴェリオ 牡2 (O.マーフィー)
2着:ベーリーオクルス 牡2 (松山弘平)
3着:ストリクトコード 牡2 (浜中俊)

レースタイム:2:01.2(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
 
発馬を決めて道中は逃げたテゴナを外からマークする様に2番手へ付けたシルヴェリオ。淡々としたペースでレースは進み明らかに前有利の展開。手応え的に痺れを切らしたシルヴェリオが4コーナーでテゴナを競り落とし早くも先頭へ躍り出る運びを見せた。直線入り口で既にGOサインを出すと、そこから見事な加速を見せ後続を置き去りにする内容で初勝利を飾った。このレベルのパフォーマンスは能力がないと出来ない芸当、やはり良血馬のDNAは脈々と受け継がれている様だ。
 

2歳新馬直前

 
ポテンシャルの高さを感じさせるシルヴェリオ

ポテンシャルの高さを感じさせるシルヴェリオ

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幻のダービー馬を2頭も輩出したシルヴァースカヤ産駒から、またしても大物候補が登場だ。上2頭とは打って変わってハーツクライ産駒の1頭。兄弟は皆、体質面の問題で大成しなかったが、本馬に関してはその心配は無さそう。脚元も丈夫そうで、何より成長曲線は少しゆったりとした血統。早期1勝をあげてからは来春に向けてじっくり成長を促しつつ、タイトル制覇へ邁進して欲しい。
 

シルヴェリオ

 
シルヴェリオ(シルヴァースカヤ2017)

シルヴェリオ(シルヴァースカヤ2017)

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:シルヴァースカヤ
母父:Silver Hawk
所属:池添学厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:3戦1勝(1-0-0-2)
主な戦績:2歳未勝利など
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半兄にシルバーステート、ヘンリーバローズという幻のダービー馬とまで言われた兄弟2頭がいるシルヴェリオ。父がディープインパクトからハーツクライになって、どこまで馬の質が変わるか大いに見ものの1頭である。この一族にネックとして付き回るのが体質の弱さで、前述の両頭も結局は脚元の弱さに泣かされて大成する前に幾度も休養を余儀なくされている。持っているものは一流レベルなだけに、とにかく丈夫であればそれなりの活躍を期待できる筈。馬体重は春の段階で486kg。
 

血統背景

 
ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス トニービン カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
シルヴァースカヤ Silver Hawk Roberto Hail to Reason
Bramalea
Gris Vitesse Amerigo
Matchiche
Boubskaia Niniski Nijinsky
Virginia Hills
Frenetique Tyrant
Femina


 

兄弟馬

 
シルバーステート(シルヴァースカヤ2013)

シルバーステート(シルヴァースカヤ2013)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:シルヴァースカヤ
母父:Silver Hawk
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:G1レーシング

通算成績:5戦4勝(4-1-0-0)
主な戦績:垂水ステークスなど
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ヘンリーバローズ(シルヴァースカヤ2015)

ヘンリーバローズ(シルヴァースカヤ2015)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:シルヴァースカヤ
母父:Silver Hawk
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:猪熊広次

通算成績:2戦1勝(1-1-0-0)
主な戦績:2歳未勝利
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近親馬

 
シックスセンス(デインスカヤ2002)

シックスセンス(デインスカヤ2002)

牡馬

父馬:サンデーサイレンス
母馬:デインスカヤ
母父:デインヒル
所属:長浜博之厩舎(栗東)
生産:追分ファーム
馬主:社台レースホース

通算成績:14戦2勝 (2-5-2-5)
主な戦績:京都記念など
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血統評価:1.3pt

 
母は海外重賞馬で海外に残した産駒にはG1馬がおり日本でも重賞馬は出していないもののシルバーステート、ヘンリーバローズと故障にないている兄弟がいる。今後の兄弟にも期待はできるものの故障のリスクが続くのが懸念だが能力の安定感はかなり期待できる兄弟である。
 

前評判

 
兄とは違い、育成段階では順調に調教も積めている様子のシルヴェリオ。気性的な面で見ても仕上がり早の一族であり当初の予定通りで行けば6月か7月デビューというイメージか。ハーツクライに変わった事で距離適性や成長曲線が少し長く遅くなる筈だが、逆を言えば初戦からあっさり勝ち切る様ならかなりの期待が持てるのではないだろうか。いずれにせよ、常に脚元の不安がつきまとうのは諸刃の剣である。
 

馬名の意味

 

イタリアの男性名

 
母名から連想してネーミング。

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