京都大賞典直後
2019年10月6日 京都大賞典 芝2400m 京都競馬場
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スタートでやや立ち遅れたシルヴァンシャー。鞍上がある程度前に付ける意識があったのか、押して前に付いて行く意思を見せて1コーナーへと入って行った。それでも反応が鈍く、道中は10番手前後をウロウロする走り。3コーナーあたりから既に追い出しを図って前に上がって行こうとするもののまだエンジンに火が付かない様子。4コーナーから下り坂を利用してようやく脚が温まって来た所で直線外目に持ち出すと、一気に前を捉えて3着まで上がる好走を見せた。距離はまだあっても良さそうで、これから更に走りが素軽くなってくれば来春の天皇賞は面白い存在となりそう。
京都大賞典直前
3月末の御堂筋ステークス勝利後、共に軽度の骨折を発症し休養を余儀なくされたシルヴァンシャー。3連勝で勢いも乗り、これからという時にストップがかかってしまった印象だが、馬自体8戦のキャリアでまだまだ伸びシロがある1頭。ポジティブに考えればこの期間が成長に充てられたのなら良しとしたい。何より価値が高いのは、2走前の境港特別で2着に退けたメールドグラースがその後重賞を3連勝。対戦成績だけで見れば本馬もいきなり重賞で通用して良い。
御堂筋ステークス直後
2019年3月31日 御堂筋ステークス 芝2400m 阪神競馬場
1着:シルヴァンシャー 牡4 (戸崎圭太)
2着:ヴァントシルム 牡5 (川田将雅)
3着:プリンスオブペスカ 牡5 (藤井勘一郎)
レースタイム:2:26.1(良)
レース上がり3ハロン:36.4
勝ち馬上がり3ハロン:36.0
2着:ヴァントシルム 牡5 (川田将雅)
3着:プリンスオブペスカ 牡5 (藤井勘一郎)
レースタイム:2:26.1(良)
レース上がり3ハロン:36.4
勝ち馬上がり3ハロン:36.0
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スタートはノソッとした感じで出して行ったシルヴァンシャー。少頭数で慌てず後方に下げ直線コースでの勝負をイメージした運びだったのだろう。が、4コーナーからある程度押して行っての追走となり、そのまま外へ持ち出して追い込み態勢に入った。それでもジワジワと脚を長く使って、最後は粘るヴァントシルムをゴール前僅かに差し切り3連勝。この内容で勝ち切るというのが実に血統馬らしい底力だろう。更に距離が伸びて持ち味が活きて来そうな1頭だ。
百日草特別直前
シルヴァンシャー陣営が選んだのは百日草特別。同レースは近年だとアドマイヤミヤビにルージュバック、過去を遡ればアサクサキングスやコスモバルクなどのGⅠ馬を輩出する登竜門的な1戦である。加えて、ダービーを目標とする若駒にとってデビューから早々に東京競馬場への遠征とコースを経験出来るのは今後の強みだろう。ここもアッサリと楽勝する様ならシルヴァンシャーの未来は大きく明るいものとなる。
2歳新馬直後
2017年09月10日 2歳新馬 芝2000m 阪神競馬場
1着:シルヴァンシャー 牡2 (M.デムーロ)
2着:ムーンレイカー 牡2 (池添謙一)
3着:ケイティクレバー 牡2 (小林徹弥)
レースタイム:2:04.1(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
2着:ムーンレイカー 牡2 (池添謙一)
3着:ケイティクレバー 牡2 (小林徹弥)
レースタイム:2:04.1(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
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スタートで立ち遅れてしまったシルヴァンシャー。デムーロ騎手も少し促す程度で最後方からの競馬を余儀なくされた。前半1000mが64秒3という超スローペースが幸いし、徐々にラップを詰めて先行集団との距離を詰める。4コーナーにかけては自ら押し上げて前にプレッシャーをかける強気の競馬。最後の直線コースでも余裕たっぷりに先頭をかわすと最後までしっかりとまっすぐ伸びて快勝、驚愕の内容のデビュー戦となった。騎乗したデムーロ騎手もコメントでその素質の高さを絶賛。また池江泰寿厩舎からクラシック候補が現れた。
2歳新馬直前
母はGⅠタイトル11勝を挙げたアメリカの“伝説の名牝”、アゼリ。日本に輸入されてからは上にロイカバードを出した程度で、現役時代の実績に見合った産駒を輩出していない。だが、今回のシルヴァンシャーは兄弟の中でも最もデキが良いとの評判で、実際に幾多の素質馬が集まる池江泰寿厩舎の中でもエース級の期待が寄せられている。馬体、動きを見ても本物の雰囲気を感じされる所が多々あり、日曜日の阪神新馬戦(芝2000m)でそのベールを脱ぐ。鞍上はデムーロ騎手がスタンバイ。
シルヴァンシャー
立ち姿、顔つき、皮膚の薄さなどは一流馬のそれ。持っている素材は間違いなく高いレベルのものと判断出来る。が、現状だけの観点で行けば首差し部分と馬体のバランスが伴っていないのは気掛かりだ。完成までにはまだ一回りも二回りも成長しなければならない筈。そういう意味でクラシックに間に合うかどうかという点を最大の焦点にしてPOG指名の検討材料としたい。馬体重は春の取材時点で462kg。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
アゼリ | ジェイドハンター | Mr.Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Jadana | Pharly | ||
Janina | |||
Zodiac Miss | Ahonoora | Lorenzaccio | |
Helen Nichols | |||
Capricornia | トライマイベスト | ||
Franconia |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:2.7pt
全兄2頭含め、全兄弟1勝以上で最低ラインは高い。ただ全兄2頭は、重賞馬には届かないレベルなので母の活躍からすると期待ハズレの結果が続いている。当馬が結果を出さなければアゼリ産駒は候補にあげる必要がなくなるかもしれない。その意味でも重要な馬となるだろう。
前評判
『今年はかなりの素質馬が揃っていますが、その中でもトップクラスの存在。息の入りも良いですし、跳びも大きくてキレ味がありそう。本当に楽しみですね。伸びシロもまだまだありそうで、ダービーに出てもらわないといけない馬』との事。サンデーレーシングの2017年募集内で最高となる1億6000万円の評価は決してダテでは無さそうだ。
馬名の意味
アゼルバイジャンにあるシルヴァンシャー宮殿
母名より連想。母アゼリはアゼルバイジャン共和国のバクーにある航空チェックポイントの名称から命名。
2着:ダンビュライト 牡5 (松若風馬)
3着:シルヴァンシャー 牡4 (浜中俊)
レースタイム:2:23.5(良)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.9