神戸新聞杯直前
6月の京橋特別で3勝目をあげ、菊花賞での出走ボーダーは一応クリアしているシフルマン。今回の神戸新聞杯ではひと夏を越した成長分でどこまでクラシック上位馬と戦えるかに焦点が当たる。距離適性ならサートゥルナーリア以上、器用ならヴェロックスを上回る。2頭が後ろで牽制し合う展開となれば、ロングスパートから出し抜く事も可能ではないだろうか。ハービンジャー産駒らしい、急激なカーブで成長曲線を描いていれば面白い。
シフルマン
祖母に秋華賞馬でジャパンカップ2着の女傑ファビラスラフインがいる血統馬。母ラブリネスオブパリは稀少なサンデーサイレンス肌で、ハービンジャーにとっては最良の繁殖牝馬と言っても過言ではない。父の影響から晩成傾向に出ているものの、早くからポテンシャルの高さは示して来た1頭。春の時点で3勝をあげている事自体が何よりの証拠で、距離は延びれば延びる程に持ち味が活きそう。速い脚は無く、持続性の高いスパートで粘り切るタイプだろう。
血統構成
ハービンジャー | Dansill | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Hasill | Kahyasi | ||
Kerali | |||
Penang Pearl | Bering | Arctic Tern | |
Beaune | |||
Guapa | Shareef Dancer | ||
Sauceboat | |||
ラブリネスオブパリ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ファビラスラフイン | Fabulous Dancer | Northern Dancer | |
Last of the Line | |||
Mercalle | Kaldoun | ||
Eole des Mers |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
ファビラスラフインのファミリーで母父もSSと期待のファミリーも結果はともなっておらず一発ほしいところ。大物を狙うとなればこれ以上ない掛け合わせだが兄弟も走っておらず強調材料はない。
前評判
現役時代の活躍を考えればもう少し繁栄してもおかしくないファビラスラフインのファミリー。そこにサンデーサイレンスの肌であるラブリネスオブパリ(全姉に現役5勝のシュペリユール)は、一族では考え得る最良の繁殖牝馬である。そこにハービンジャーを掛け合わせたとあらば、これまでの傾向を覆す大物産駒が出ても何ら不思議ではない。募集価格2000万円なら牡馬としては安い方だろう。
馬名の意味
口笛(フランス語)
母名より連想してのネーミング。
父馬:ハービンジャー
母馬:ラブリネスオブパリ
母父:サンデーサイレンス
所属:中尾秀正厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:G1レーシング
通算成績:8戦3勝(3-1-1-3)
主な戦績:京橋特別など