ユートピアステークス直前
春の休養を経て6月の復帰戦から馬が見違えるかの様に走りで安定して来たシトラスノート。血統通り、1400m戦の短距離路線にシフトを変えたのが功を奏した形か。特段、馬体やその他の面で変化した様子はなく、現状この距離が一番競馬のしやすいレンジなのだろう。今回のユートピアステークスはマイル戦となるが、今後の重賞戦線を考えればこの距離まではしっかりと対応しておきたい。ここで勝ち切る様な事があれば、来春の大きな舞台も視野に入って来るというもの。
久多特別直後
2019年10月19日 久多特別 芝1400m 京都競馬場
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外枠から好発を決めるも、前の動向を見る様にして先行集団の一角に収まったシトラスノート。それでも、レースの流れにはきっちり乗せる様に促して行き、逃げ馬との差は開かない形で道中を進めて行った。ある程度ペースも落ち着き、先行有利の展開の中で4コーナーから直線コースへ。外を回って勢いを付けたシトラスノートは残り1Fで逃げたケイアイサクソニーを捕まえるとそのまま1着でゴール。明らかに地力の違うパフォーマンスでまだまだ上のクラスでも戦える筈だ。
2歳新馬直前
2012年のセントウルステークス1着エピセアロームと2着ロードカナロアによる配合で産まれたシトラスノート。近代競馬における最高クラスのスピードを掛け合わせたとだけあって、そのポテンシャルは相当なものだろう。まだ新馬の段階で強い負荷をかけた調教は行っていないが、関係者によるとやはり手応えは良い。余程の事が無い限りは失速して惨敗、というシーンは考えられないだろう。ここを勝って2016年世代のトップバッターになる。
シトラスノート
父母共に早くから活躍し古馬になっても衰え知らずだった成長力のある血統。加えて“ロードカナロア×ダイワメジャー”という馬格があって当然の様な掛け合わせは、当然ながら牝馬らしからぬ筋骨隆々ば馬体に仕上げて見せているのだから面白い。初戦からスピード全開で他馬を圧倒する様な走りを期待せざるを得ないだろう。エピセアロームの繁殖力がいきなり試される1頭だ。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
エピセアローム | ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | ||
スカーレットインク | |||
ラタフィア | Cozzene | Caro | |
Ride the Trails | |||
Sakura Fabulous | Fabulous Dancer | ||
ローラローラ |
兄弟馬
初仔
近親馬
血統評価:1.0pt
さかのぼればサクラローレルの母ローラローラの一族。近親には目立った活躍馬はいないが母の血統構成と父と母の相性があえば初仔から走ってくる可能性も十分あるだろうが現時点では血統背景的には特に強調材料はない。
前評判
母も管理した石坂調教師曰く『牝馬にしてはやっぱり馬格がある。筋肉量が豊富でもまだまだ伸びシロも感じられるタイプですね』、担当スタッフも『何をやらしても水準以上で優秀』と絶賛のコメントを残している。新馬戦からいきなり両親の面影を見る様なスピード溢れる走りを見せてくれるだろう。
馬名の意味
柑橘系の香り
母名(フランス語でスパイシーな香りの意味)からの連想。
2着:ピエナミント 牝4 (秋山真一郎)
3着:ケイアイサクソニー 牡3 (和田竜二)
レースタイム:1:22.2(稍重)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.2