秋華賞直前

 
蛯名騎手を背に3頭併せで目立った動きを見せたシェーング...

蛯名騎手を背に3頭併せで目立った動きを見せたシェーングランツ(中央)

via google imghp
 
藤沢厩舎2頭出しでも、本当に調子が良いのはこのシェーングランツかもしれない。もう1頭のコントラチェックと併せても遜色ない動きで、調教で騎乗した蛯名騎手(レースは武豊騎手)も『これならひょっとして突き抜けるかも…』と思わされるだけの手応えだったという事だ。桜花賞は出遅れ、オークスは仕上がり途上だった点を踏まえると、今回の1戦で姉に続く一気の栄冠があっても良いだろう。
 

オークス直後

 

2019年5月19日 オークス 芝2400m 東京競馬場

1着:ラヴズオンリーユー 牝3 (M.デムーロ)
2着:カレンブーケドール 牝3 (津村明秀)
3着:クロノジェネシス 牝3 (北村友一)

レースタイム:2:22.8(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
 
スタートで後手を踏み、後方待機を余儀なくされたシェーングランツ。元々の作戦もあってか、道中は淡々とケツから数えて3番手のインを追走。じっくりと脚を溜め、4コーナー付近から外に進出。直線入り口で大外へ持ち出しそこからアルテミスステークスの様な追い込みを見せるかと思われたが、ジリジリと脚を伸ばす程度で7着に上がるのがやっと。さすがに能力がここまでだという意味で、実際に現在の力差がそのまま出たイメージの1戦となった。
 

オークス直前

 
体重も戻ってフックラしているシェーングランツ

体重も戻ってフックラしているシェーングランツ

via google imghp
 
やはり捨ててもソウルスターリングの妹であるシェーングランツ。その姉が圧倒的な強さで快勝したオークスで、DNAが覚醒する可能性は十分残されている。それ以上に、アルテミスステークスで見せたあのグッと沈む込む走法は、左回りならではのモノかもしれない。今回の1戦で同馬の真価が問われる事となるが、減っていた体重もリカバリーして状態は上向き加減。武豊騎手が久々に樫の舞台でその天才ぶりを発揮するか。
 

桜花賞直後

 

2019年4月6日 桜花賞 芝1600m 阪神競馬場

1着:グランアレグリア 牝3 (C.ルメール)
2着:シゲルピンクダイヤ 牝3 (和田竜二)
3着:クロノジェネシス 牝3 (北村友一)

レースタイム:1:32.7(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
 
最内からスタート、道中は無理に前へ行かず後方から虎視眈々と進出の機会を窺ったシェーングランツ。これまでの走りからスムーズな進路の確保を優先したレース運びとなった。いつの間にか馬群を潜り抜けると、直線は思い切ってロス覚悟で大外へ。そこから追い込みに懸けたものの、レコード決着が示す様に脚が溜まる所もなくジワジワ伸びるだけの9着に終わっている。ポテンシャルは高いがリズムの悪い近走、思い切って休ませるのも手の一つか。
 

桜花賞直前

 
叩いて動きにも上積みを感じるシェーングランツ

叩いて動きにも上積みを感じるシェーングランツ

via google imghp
 
2歳女王候補にまで名が上がったシェーングランツが今度こそ巻き返しを狙う。阪神JFではコースロス、チューリップ賞では道中にリズムを崩してしまうシーンがあり不完全燃焼と、ここ2戦は実力を出し切れていない。元より叩いて良くなるタイプで、折り返しの未勝利戦でも一気にパフォーマンスを上げた程。3戦目となる阪神マイル戦でそろそろ本領発揮と行きたいところだ。武豊騎手も桜花賞の勝ち方を知っている名手、勝ち切るポテンシャルは優に秘めた1頭。
 

チューリップ賞直後

 

2019年3月2日 チューリップ賞 芝1600m 阪神競馬場

1着:ダノンファンタジー 牝3 (川田将雅)
2着:シゲルピンクダイヤ 牝3 (和田竜二)
3着:ノーブルスコア 牝3 (福永祐一)

レースタイム:1:34.1(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
 
レースでは道中もスムーズ、本来なら直線入り口でグッと沈んだ走りを見せるシェーングランツだが、今回は不可解な凡走で5着敗退。武豊騎手も理由は分からず首をかしげる内容だったが、次回の桜花賞では更に良化する手応えを感じていた。恐らく右回りが苦手なのか、アルテミスステークスの様なパフォーマンスなら今回も確実に勝ち負けだったろう。その真相は次の本番へ楽しみに取っておきたい。
 

チューリップ賞直前

 
ダイナミックなフォームで活気あるシェーングランツ

ダイナミックなフォームで活気あるシェーングランツ

via google imghp
 
Wコースで併せ馬を行ったシェーングランツ。2頭を追い掛けながらの追い切りだったが、僚馬が走る事もあって馬体を併せられずフィニッシュ。しかし、ゴールを過ぎても負荷をかけてしっかりと作って来ているのは目に見えて分かる。継続して乗る武豊騎手もさすがに同馬の適性はもう掴んでいる筈。前走の様に直線であたふたせず、真っ向からダノンファンタジーに勝負を挑んで欲しい。
 

阪神ジュベナイルフィリーズ直後

 

2018年12月09日 阪神ジュベナイルフィリーズ 芝1600m 阪神競馬場

1着:ダノンファンタジー 牝2 (川田将雅)
2着:クロノジェネシス 牝2 (北村友一)
3着:ビーチサンバ 牝2 (福永祐一)

レースタイム:1:34.1(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
 
内枠から後方に下げて追い込みにかけたシェーングランツ。4コーナーでダノンファンタジーやクロノジェネシスが外を回って行くのに対し、内目のスペースを縫って上って行く。直線ではそれが裏目となり、馬群を捌きつつ外に出すロスが生まれてしまった。そのため、脚も完全にギアが上がらずジリジリと伸びるだけ。最後は地力で差を詰めるも勿体無い4着入線だろう。武豊騎手も反省の顔色で取材に応え、手応えを感じつつ来年のリベンジを誓っていた。
 

阪神ジュベナイルフィリーズ直前

 
藤沢流の仕上げで抜かりのないシェーングランツ(左)

藤沢流の仕上げで抜かりのないシェーングランツ(左)

via google imghp
 
2016年のソウルスターリングと合わせて姉妹制覇を目論むシェーングランツ。その姉とはまたタイプの違った1頭で、ディープインパクト産駒らしく末脚にかける競馬が得意な様だ。前走のアルテミスステークスも余程届かないと思われた位置から大外を一気に追い込んで勝利。今回も差しがききやすいコースとなり、展開も向きそうで追い風も吹いている状況である。ブエナビスタ&ジョワドヴィーヴル以来となる、史上2組目の偉業達成へ視界は良好。
 

アルテミスステークス直後

 

2018年10月27日 アルテミスステークス 芝1600m 東京競馬場

1着:シェーングランツ 牝2 (武豊)
2着:ビーチサンバ 牝2 (藤岡康太)
3着:エールヴォア 牝2 (浜中俊)

レースタイム:1:33.7(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
前走からの間隔が空いたからか、スタートから行き脚が付かないシェーングランツ。道中は後方ままの追走となり直線勝負へ。上手く外に持ち出すと、そこからグングン加速し先に抜け出したビーチサンバを楽々と差し切る完全勝利のパフォーマンス。上がり33秒台の末脚を駆使し、騎乗した武豊騎手も『直線に入ったらフォームが一変した』と驚きの表情でコメントを残した程。これはもしかすると、本当に姉ソウルスターリング以上の逸材かもしれない。
 

アルテミスステークス直前

 
姉以上とも噂されるシェーングランツ

姉以上とも噂されるシェーングランツ

via google imghp
 
未勝利を勝ち上がったばかりの馬と2冠牝馬を比較するのは如何なものかというのはさて置き、それくらいに将来性を買われているという事は間違いないシェーングランツ。2戦目のパフォーマンスは余りにも衝撃的だったのは事実だ。種牡馬の実績だけ考えると、間違いなくディープインパクトの方が安定感もあり今後の伸びシロも大きそう。真価を発揮するのはこれからだろうが、今回のアルテミスステークスは他馬との比較である程度の物差しが出来る1戦と言える。
 

2歳未勝利直後

 

2018年08月18日 2歳未勝利 芝1800m 札幌競馬場

1着:シェーングランツ 牝2 (C.ルメール)
2着:ブラックウォーリア 牡2 (J.モレイラ)
3着:コパノマーティン 牡2 (古川吉洋)

レースタイム:1:51.1(良)
レース上がり3ハロン:37.2
勝ち馬上がり3ハロン:36.4
 
馬体重こそ-2kgだが、馬自体はひと叩きされて見違える様に変わって来たシェーングランツ。レースでもゆったりと進め後方から余裕の競馬、4コーナーで一気に外目を進出すると楽々と前をかわす走りを見せた。そこから更にグンと加速し、2着ブラックウォーリアに5馬身差を付けこれまでの2歳馬の中でもトップクラスのパフォーマンスで勝利。これは比較が早過ぎるかもしれないが、姉ソウルスターリングよりも潜在能力が高い可能性も大。次走のローテーションにも注目が集まる。
 

2歳新馬直前

 
僚馬ラボーナと併せるシェーングランツ(右)

僚馬ラボーナと併せるシェーングランツ(右)

via google imghp
 
社台レースホースの今期の特注馬と言っても過言ではないソウルスターリングの妹シェーングランツ。フランケルから父がディープインパクトに変わり、よりキレ味に磨きがかかった瞬発力型の1頭に仕上がっているだろう。その姉よりやや小さめの体つきだが、その分動きは体全体を使って躍動感のある動き。間違いなく走って来るだろう。今回は北村宏司騎手が手綱を取るが、奇しくも姉も同日のクイーンステークスで同騎手が騎乗。姉妹によるW勝利を見られるかもしれない。
 

シェーングランツ

 
シェーングランツ(スタセリタ2016)

シェーングランツ(スタセリタ2016)

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:スタセリタ
母父:Monsun
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:社台レースホース

通算成績:7戦2勝(2-0-0-5)
主な戦績:アルテミスステークスなど
via google imghp
 
見れば見るほどに惚れ惚れする馬体。雰囲気、立ち姿、バランスに筋肉の質と量、どれを取っても非の付け所が無い完璧なフォルムと言って良いだろう。姉ソウルスターリングも早めから使い出しが出来た様に、既に馬自身の心身がほぼ完成形に近い。その姉は3歳秋以降に成長が止まってしまった印象だが、本馬はディープインパクトに変わってどこまで違いを見せられるかに注目したい。馬体重は春の段階で474kg。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘア Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
スタセリタ Monsun Konigsstuhl Dschingis Khan
Konigskronung
Mosella Surumu
Monasia
Soignee Dashing Blade Elegant Air
Sharp Castan
Suivez Fioravanti
Sea Symphony


 

兄弟馬

 
ソウルスターリング(スタセリタ2014)

ソウルスターリング(スタセリタ2014)

牝馬

父馬:Frankel
母馬:スタセリタ
母父:Monsun
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:社台レースホース

通算成績:14戦5勝(5-0-2-7)
主な戦績:阪神ジュベナイルフィリーズ、オークスなど
via google imghp
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:4.0pt

 
日本の兄弟としては、フランケル産駒のソウルスターリングだけだが繁殖牝馬の層からするとフランケル産駒はGI馬2頭もめちゃめちゃ日本で結果が出せているというわけではない。父が日本の至宝ディープインパクトに変更になることはむしろプラスだと言える。比較兄弟がすくないが母の地力の高さを考えてもこの配合なら姉超えも十分期待はできるだろう。
 

前評判

 
さすがの血統馬。関係者からも絶大な評価を受けており、『バネがあって沈んで行く走りは品の良さを感じます。まさに弾む様なフットワークですね。とにかく雰囲気が良いのでクラシック戦線に進まないといけない馬。それに応えるだけの成長力を見せてくれています』との事。フランケルも一応の成功を収めたが、ディープインパクトなら母の繁殖能力を更に引き出してくれるのでは。
 

馬名の意味

 

美しい輝き(ドイツ語)

 
文字通りの実績を残す様な活躍を期待してのネーミング。

関連記事

関連タグ

著者