有馬記念直後
2019年12月22日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場
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スタートから折り合いに専念する様に後方へポジションを下げて行ったサートゥルナーリア。前にアーモンドアイを見る様な形でレースを進めて行くと、前半はやや行きたがる素振りを見せるもすぐになだめて冷静に追走。向こう正面からはいつでも動ける態勢で勝負どころへ。先にアーモンドアイが仕掛けて行くと、ワンテンポ送らせて大外を回して一気に捲りを見せた。直線で早め先頭へ立つとそのまま押し切るかに見えたが、一瞬の内にリスグラシューにかわされてしまい5馬身引き離された形での2着入線となった。
有馬記念直前
3歳世代最強のサートゥルナーリアが2019年の総決算でその実力を証明するか。前走の天皇賞秋ではまさかの掲示板を外してしまう失態を犯したが、あくまであれはアーモンドアイを負かしに行く上で前に行った分。やはり道中暫くハミを噛んでいたらしく、コンビ2戦目となる今回はさすがに鞍上のC.スミヨン騎手も上手くエスコートしてくれるだろう。現役最強のアーモンドアイを打ち破るとすれば、その最右翼はやはり本馬しか考えられない。
天皇賞秋直後
2019年10月27日 天皇賞秋 芝2000m 東京競馬場
1着:アーモンドアイ 牝4 (C.ルメール)
2着:ダノンプレミアム 牡4 (川田将雅)
3着:アエロリット 牝5 (戸崎圭太)
レースタイム:1:56.2(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
2着:ダノンプレミアム 牡4 (川田将雅)
3着:アエロリット 牝5 (戸崎圭太)
レースタイム:1:56.2(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
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スタートでややヨレる様な体勢となり、前も壁となって立ち遅れたサートゥルナーリア。しかし、その後のリカバリーが速くすぐに前の集団に取り付けて好位から2コーナーへ入って行った。その加減が止まらず、道中はアエロリットを追い掛ける形で暫く口を割り気味での追走。1000m=59秒ジャストというラップを刻んで自らの体力を消耗してしまったのだろう。最後の直線では半ばで早々に脚が止まってしまい、後方のユーキャンスマイル、ワグネリアンにも差されての6着敗退を喫した。さすがに古馬との初対戦では少し荷が重かった様だ。
天皇賞秋直前
世界の名手をしても、やはりこの馬は特別な存在だったという事だろう。追い切りを引き上げて記者会見に臨んだC.スミヨン騎手の表情はもう満面の笑み。『これまで乗った中でも特に良い馬。大外枠でも勝てる自信がある』と、リップ・サービス込みでもかなりの意気込みだ。ここまで言わせる馬も馬、3歳馬ながら並外れたパフォーマンスでアーモンドアイほかの強豪古馬を打ち破ればまさに現役最強馬となる。
神戸新聞杯直後
2019年9月22日 神戸新聞杯 芝2400m 阪神競馬場
1着:サートゥルナーリア 牡3 (C.ルメール)
2着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)
3着:ワールドプレミア 牡3 (武豊)
レースタイム:2:26.8(良)
レース上がり3ハロン:32.3
勝ち馬上がり3ハロン:32.3
2着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)
3着:ワールドプレミア 牡3 (武豊)
レースタイム:2:26.8(良)
レース上がり3ハロン:32.3
勝ち馬上がり3ハロン:32.3
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日本ダービーとは打って変わり、落ち着き払って古馬の様な風格が出て来ていたサートゥルナーリア。レースでも好スタート、序盤から折り合いもスムーズで逃げたシフルマンの直後を難なく追走となった。ライバルのヴェロックスが頭を上げたりするなどチグハグなレースぶりとは対象的に、スッと手応え良く4コーナーで上がって行ったサートゥルナーリア。直線早々に先頭へ立つと、後は持ったままで後続を突き放す圧巻の内容でフィニッシュ。最後は後ろを振り返る余裕も見せ、新たなタイトル獲得に向けて最高の出だしを切った。
神戸新聞杯直前
サートゥルナーリアに鉄砲も叩き2走目も無いのだろうか。神戸新聞杯の最終追い切りでは、栗東CWを馬なりでラスト1F11秒3を叩き出す異次元のパフォーマンスを披露。完全に仕上がっており、いきなりエンジン全開で走れる事は明白だろう。後は日本ダービーで伸び切れなかった敗因が、2400mの距離なのか当時のテンションの高さから来る力みで止まってしまったのかのいずれか。今回はその真相を解明すると共に、今後の進路を占う上でも本馬にとってかなり重要な1戦となる。
日本ダービー直後
2019年5月26日 日本ダービー 芝2400m 東京競馬場
1着:ロジャーバローズ 牡3 (浜中俊)
2着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)
3着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)
レースタイム:2:22.6(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)
3着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)
レースタイム:2:22.6(良)※レコード
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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パドックから返し馬にかけて徐々にテンションが上って行ったサートゥルナーリア。極めつけはやはりスタンド前の発走だったのだろう。一気に馬が上がってしまい、ゲート内の駐立でタイミングが合わずにスタートが遅れる不利。10番手前後の中団外目追走を余儀なくされると、4コーナーでも大外を回って上がって行くコースロスが重なってしまう。直線では地力で一旦は3番手に上がるも、最後は距離が長過ぎたか脚が止まってしまい4着。内からヴェロックスに差し返される形で後退してしまった。無敗の二冠制覇は夢と消えてしまった。
日本ダービー直前
CWコースで併せ馬を行ったサートゥルナーリア。引っ張りきりの手応えで僚馬を置き去りにすると、馬なりのままラスト1Fを11秒前半で駆ける圧巻の動きを見せた。さすがに調教だけ見れば向かう所敵なしの印象だが、今回はD.レーン騎手に乗り替わるという点が最もクローズアップされている。過去のダービー史上、皐月賞馬が乗り替わりで優勝した過去は無し。さすがに歴史ある大レースではこれまでに人馬が培って来た経験やコンビネーションというものが大きく結果に反映されるのだろう。それらを凌駕する程の能力で、サートゥルナーリアは新しい1ページを刻む事が出来るか。
皐月賞直後
2019年4月14日 皐月賞 芝2000m 中山競馬場
1着:サートゥルナーリア 牡3 (C.ルメール)
2着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)
3着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)
レースタイム:1:58.1(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
2着:ヴェロックス 牡3 (川田将雅)
3着:ダノンキングリー 牡3 (戸崎圭太)
レースタイム:1:58.1(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
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スタート良く、道中は前にヴェロックスを見ながらの競馬となったサートゥルナーリア。鞍上も自信があったのか、小細工なしのレース運びで前が動いてから進出を開始。そのまま大外へ持ち出して先に抜け出したヴェロックスを捉えにかかると、最後は内から伸びて来たダノンキングリーらと共に熾烈な叩き合いを演出。僅かに差し切る内容だったが、休み明けで完全に仕上げていない事を考えれば全く心配の無い一冠目の走りだっただろう。
皐月賞直前
同厩の先輩シャケトラを相手にしても、馬なりで軽く先着して見せるサートゥルナーリア。同馬のエンジンはやはり規格外なのだろうか。3歳春の時点で既に馬が出来上がっており、エピファネイアやリオンディーズとは違って普段は大人しい。それがレースになるとパワーに満ち溢れた走りで他馬を撫で斬るのなだから恐れ入る。ぶっつけ本番でも厩舎の調整には抜かりがなく、先週のグランアレグリア同様に年明け初戦でクラシックを制覇する可能性は相当に高い。
ホープフルステークス直後
2018年12月28日 ホープフルステークス 芝2000m 中山競馬場
1着:サートゥルナーリア 牡2 (M.デムーロ)
2着:アドマイヤジャスタ 牡2 (C.ルメール)
3着:ニシノデイジー 牡2 (勝浦正樹)
レースタイム:2:01.6(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
2着:アドマイヤジャスタ 牡2 (C.ルメール)
3着:ニシノデイジー 牡2 (勝浦正樹)
レースタイム:2:01.6(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
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正直、モノが違い過ぎて何も言う事が無い。その他のメンバーが余りに歯が立たず、前走の萩ステークスと同じ様な競馬でホープフルステークスを快勝したサートゥルナーリア。唯一の収穫は2000mをこなせたという事くらいだろう。それ以上に凄いのは母シーザリオ。これでエピファネイア、リオンディーズに続くGⅠ制覇を達成。産駒がGⅠ制覇を3頭成し遂げたのは、ダンシングキイ(ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムード)とハルーワスウィート(ヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグラン)に続いて繁殖牝馬で史上3頭目。まだまだ記録の更新はありそうである。
ホープフルステークス直前
搭載エンジンが違い過ぎるのだろう。2歳ほぼ馬なりの手応えで坂路を楽々と11秒台で駆け上がる2歳馬はそういない。母シーザリオ産駒と言えば、エピファネイアやリオンディーズなど気性が激しい馬のイメージだが、このサートゥルナーリアに関しては正反対で操縦性の高さが売り。折り合いも付く上で、鞍上の指示を素直に待てる。今回のホープフルステークスが試金石の1戦となるだろうが恐らく通過点。見据える先は三冠と言える程の大物と見て間違いない。
萩ステークス直後
2018年10月27日 萩ステークス 芝1800m 京都競馬場
1着:サートゥルナーリア 牡2 (M.デムーロ)
2着:ジャミールフエルテ 牡2 (C.ルメール)
3着:セグレドスペリオル 牡2 (池添謙一)
レースタイム:1:49.6(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:ジャミールフエルテ 牡2 (C.ルメール)
3着:セグレドスペリオル 牡2 (池添謙一)
レースタイム:1:49.6(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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道中は逃げ馬の直後、インを追走しながらの競馬となったサートゥルナーリア。やや行きたがる面を見せるもしっかり折り合いを付けて直線コースへ。最内に進路を取ると、持ったままでグングン加速しあっという間に先頭に立つ圧巻のパフォーマンス。最後まで全く追うところなく、2着以下を寄せ付けずに大楽勝での勝利となった。鞍上も差される心配が無かったと言う位にここでは役者が違い過ぎたという事か。これはまさにGⅠ級、シーザリオ産駒からまたしても大物が登場だ。
萩ステークス直前
新馬戦後、札幌2歳ステークスを目標に進められていたサートゥルナーリア。しかし、陣営としても先々のある馬を無理に使う必要もないとの判断で取りやめ。改めて、成長を促しながら馬の状態を見極めつつ次回のレースを選定して来た。そしてようやくその姿を今週末の萩ステークスで拝む事が出来るのである。『2歳とは思えない凄みがある』と調教スタッフから言われる程に、既に完成の域に達している馬体と走り。さすがにここは陣営も通過点と言わんばかりの認識で、強敵が揃おうがあっさり勝ち上がる所を拝見しよう。
2歳新馬直後
2018年06月10日 2歳新馬 芝1600m 阪神競馬場
1着:サートゥルナーリア 牡2 (M.デムーロ)
2着:ディープダイバー 牡2 (岩田康誠)
3着:タガノジェロディ 牡2 (鮫島克駿)
レースタイム:1:37.2(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
2着:ディープダイバー 牡2 (岩田康誠)
3着:タガノジェロディ 牡2 (鮫島克駿)
レースタイム:1:37.2(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
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想像以上の好スタートで先頭を窺うも、ウォーターエデンがハナを主張するとスッと下げて折り合いもOK。この時点のレースぶりで明らかにエピファネイアやリオンディーズとは全く違うタイプというのが分かる。気性はロードカナロアの影響かかなり従順なのだろう。そして迎えた直線では先に抜け出したディープダイバーを内から楽々とかわし、ほぼ馬なりに近い状態であっさりと抜け出す初戦としては完璧な競馬。勝つのは分かっていたかの如く、M.デムーロ騎手も先を見据えた競馬で馬に教育を施している様に見えた。
2歳新馬直前
安田記念の追い切りに臨んだペルシアンナイトに、たまたま追い付く形で併走するサートゥルナーリア。そこからマイルチャンピオンシップ勝ち馬へ煽る様に競りかけ、一瞬は互角の動きを見せ調教スタンドをどよめかせた。さすがに先着は出来なかったが、デビュー前の2歳馬がGⅠ馬に食らい付く事自体特筆すべきもの。さすがに他の厩舎スタッフも驚きの顔で、『あれは重賞クラス』と舌を巻いて見ていたそうだ。今週日曜の阪神芝1600mで驚きのパフォーマンスを見せ付けるか。鞍上はM.デムーロ騎手。
サートゥルナーリア
説明不要のシーザリオ産駒。上にはエピファネイア、リオンディーズのGⅠ馬がおり、新種牡馬として大活躍中のロードカナロアを掛け合わせた1頭がこのサートゥルナーリアだ。牧場時代から稽古の動きは相当なものだったが、入厩後に栗東で追い切られた際に併走していたペルシアンナイトを煽った事で人気も更に爆発。今年のPOGでは2位以下に指名数でダブルスコアを付けている事からもその期待の高さが窺い知れる。馬体に関しては可もなく不可もなくといった印象か。馬体重は春の段階で506kg。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
シーザリオ | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
キャンペーンガール | マルゼンスキー | ||
レディーシラオキ | |||
キロフプリミエール | Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | |||
Querida | Habitat | ||
Principia |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:2.7pt
父がロードカナロアに代わるが現時点ですでにキングカメハメハより種牡馬としてはロードカナロアのほうが安定感がありキングカメハメハの上位種牡馬と考えて良さそう。となるとキングカメハメハ産駒で結果を出している繁殖牝馬なら更に期待していいだろう。シーザリオ産駒は前半は体質的に順調にデビューしない馬が多々いたが、後半はしっかりと結果を出してきているので鉄板の血統だろう。
前評判
牧場スタッフ曰く、『こっちに来た時から他とは違うオーラを放っていましたね。坂路でもすぐに15秒を軽く出していたくらいですから。ポテンシャルの高さは“さすが”としか表現しようがありません』と絶賛のコメントを残している。ロードカナロア産駒になった事でこれまでの気性難が解消されるのか、その点が最大のポイントだろう。
馬名の意味
公現祭での行事の基礎ともなった古代ローマの祭り
母名より連想してのネーミング。
2着:サートゥルナーリア 牡3 (C.スミヨン)
3着:ワールドプレミア 牡3 (武豊)
レースタイム:2:30.5(良)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.7