武蔵野ステークス直後

 

2019年11月9日 武蔵野ステークス ダート1600m 東京競馬場

1着:ワンダーリーデル 牡6 (横山典弘)
2着:タイムフライヤー 牡4 (藤岡佑介)
3着:ダノンフェイス 牡6 (大野拓弥)

レースタイム:1:34.6(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
 
好スタートから道中は先行争いの一角で南部杯同様の競馬を展開したサンライズノヴァ。先行集団が競り合う形で息の入りにくい流れとなったが、それでも手応え十分の形で直線入り口に進入。そのまま前を競り落として一度は先頭へ立つも、外から追い込んだワンダーリーデルやタイムフライヤー、ダノンフェイスなどに次々とかわされてしまい5着に敗れてしまった。とは言え、今回の条件ではむしろ負けてなお強しの内容で本馬の充実期を窺える1戦だったのではないだろうか。
 

武蔵野ステークス直前

 
南部杯では先行抜け出しの新スタイルで制したサンライズノヴァ

南部杯では先行抜け出しの新スタイルで制したサンライズノヴァ

via google imghp
 
この所、成績が芳しくなかったサンライズノヴァだったが、前走の南部杯で吉原寛太騎手が積極策の先行策を取り、それに応える走りで見事ゴールドドリームらを蹴散らし初タイトルを獲得した。この走りがキッカケでまた馬の活気が戻って来るだろうし、何よりまだまだ元気一杯でフレッシュさすら感じさせてくれる。今回、主戦の戸崎圭太騎手が先日のJBCシリーズで落馬負傷した為、地方の名手である森泰斗騎手への乗り替わりとなる。少なくとも、やはり地方の騎手の方が前目に付けて早めから追ってくれるだろう。斤量もある程度はこなせる筈だ。
 

マイルチャンピオンシップ南部杯直後

 

2019年10月14日 マイルチャンピオンシップ南部杯 ダート1600m 盛岡競馬場

1着:サンライズノヴァ 牡5 (吉原寛人)
2着:アルクトス 牡4 (田辺裕信)
3着:ゴールドドリーム 牡6 (C.ルメール)

レースタイム:1:34.2(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
 
スタート直後は中団からの追走となったサンライズノヴァだったが、徐々にポジションを押し上げて行くとゴールドドリームをかわして前へ。速い流れの中、自らレースを動かす形で4コーナーで一気に2番手まで進出して直線コースへ。早々に抜け出すと内から迫るアルクトスを振り切って、見事な立ち回りで嬉しいタイトル初獲得。金沢の仕事人である吉原寛人騎手渾身の騎乗となった。
 

プロキオンステークス直後

 

2019年7月8日 プロキオンステークス ダート1400m 中京競馬場

1着:アルクトス 牡4 (田辺裕信)
2着:ミッキーワイルド 牡4 (北村友一)
3着:ヴェンジェンス 牡6 (幸英明)

レースタイム:1:21.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:36.5
 
お決まりの後方待機スタイルから外々を回って上がって来たサンライズノヴァ。前が飛ばした事もあり展開が向くかに思われたが、脚抜きの良い馬場で結果としてある程度前に付けなければ上位争いは難しい1戦だった。その中で上がり35秒台の脚を駆使し、ゴール前で際どく3着争いに加わった本馬の能力はまだまだ見限れない。条件や展開は限られるが、重賞でも戦えるだけの力は残っていると見て良いだろう。
 

フェブラリーステークス直前

 
併走馬相手にきっちり追い切ったサンライズノヴァ

併走馬相手にきっちり追い切ったサンライズノヴァ

via google imghp
 
あるとすればサンライズノヴァの追い込み劇か。コパノキッキング、オメガパフュームなどの後ろから道中は死んだふり。直線で大外から一気に前を飲み込んでの勝利、と来れば震える展開となる。前走の根岸ステークスは敗因がハッキリしており、陣営としても落ち込む様子は無い。先週重賞勝ちした戸崎圭太騎手も虎視眈々とダート王者の座を狙っているだろう。音無厩舎も2週連続重賞勝利中と、全てにおいて勢いが付いている1頭か。
 

根岸ステークス直後

 

2019年1月28日 根岸ステークス ダート1400m 東京競馬場

1着:コパノキッキング セ4 (O.マーフィー)
2着:ユラノト 牡5 (C.ルメール)
3着:クインズサターン 牡6 (四位洋文)

レースタイム:1:23.5(良)
レース上がり3ハロン:36.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
 
出遅れるのはいつもの事、後方追走から直線勝負に賭けたサンライズノヴァ。4コーナーでは外から手応え良く上がって来るも、そこから同馬の追い込みは全く見られずジワジワと伸びる程度で8着入線。レース後、鞍上も原因が分からず『反応してくれなかったですね』とだけ言い残して引き揚げて行った。フェブラリーステークスでも有力候補には変わりないが、今回の1戦が微妙に影響して来そうな雰囲気ではある。
 

根岸ステークス直前

 
元気一杯に追い切りをこなすサンライズノヴァ

元気一杯に追い切りをこなすサンライズノヴァ

via google imghp
 
大得意の東京競馬場では末脚が不発に終わる事は無いサンライズノヴァ。唯一走らなかったのは3歳時の武蔵野ステークスでの12着のみで、それ以外はまさに庭の様な活躍ぶりである。キャリア7勝内の6勝が同コースという事自体が相性の良さを物語っている。仕上がりにも言うことは無く、後はフェブラリーステークスの前哨戦らしいレースを見せてくれるに違いない。大外からグングンと足を伸ばす姿が容易にイメージ出来るだろう。
 

チャンピオンズカップ直後

 

2018年12月03日 チャンピオンズカップ ダート1800m 中京競馬場

1着:ルヴァンスレーヴ 牡3 (M.デムーロ)
2着:ウェスタールンド セ6 (藤岡佑介)
3着:サンライズソア 牡4 (J.モレイラ)

レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
 
定位置のほぼ最後方からレースを進めたサンライズノヴァ。前が倒れる展開頼みの部分もあったが、今回は逆に緩いペースで流れは向かず。4コーナーでも外々を回らされる形となり、結局ジワジワと脚を伸ばすも前を捉え切れずに流れ込む様にして6着入線となった。やはり東京マイルがベストの馬、来年のフェブラリーステークスに向けて万全の状態で駒を進めて欲しいところだ。
 

チャンピオンズカップ直前

 
ダンビュライトと豪華な併せ馬を行ったサンライズノヴァ(右)

ダンビュライトと豪華な併せ馬を行ったサンライズノヴァ(右)

via google imghp
 
名門の音無厩舎において大レースを前に調整の失敗は有り得ない。今回のチャンピオンズカップに出走する事を念頭にピークを持って来ているのだろう。それだけ馬自体の調子は良く、厩舎の重賞馬ダンビュライトと併せ馬を行っても何ら遜色ない動きで併入。とは言え、半馬身楽に先着しているあたりが絶好調の表れか。追い込み一手で展開などに注文はつくも、終いは確実にキレる同馬。後は1800mの距離だけが唯一の課題となるが果たして。
 

武蔵野ステークス直後

 

2018年11月10日 武蔵野ステークス ダート1600m 東京競馬場

1着:サンライズノヴァ 牡4 (戸崎圭太)
2着:クインズサターン 牡5 (四位洋文)
3着:ナムラミラクル 牡5 (C.ルメール)

レースタイム:1:34.7(稍重)
レース上がり3ハロン:36.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
 
出遅れたものの、いつもと比べればまだ出た方のサンライズノヴァ。東京マイルコースは走り慣れた舞台、落ち着いて最後方から前の戦局を見つめる展開となった。徐々に外へポジションを出して行くと直線コースまでにエンジンを吹かすイメージで追走。そこから大外に持ち出すと、先に抜け出したナムラミラクルをあっさりと捉えて単独先頭に。外からクインズサターンが詰め寄るも、着差以上の完勝で武蔵野ステークスを勝利した。これでダート重賞は2勝目、残すはビッグタイトルとなる。
 

武蔵野ステークス直前

 
某紙では“A”評価を受けたサンライズノヴァ(奥)

某紙では“A”評価を受けたサンライズノヴァ(奥)

via google imghp
 
僚馬ブラックスピネルと重賞馬による豪華な併せ馬を行ったサンライズノヴァ。最後にグイッと伸び先着した時計は51秒台と出色のタイム。紙面でも高い評価を受け、仕上がりについては何ら不安の無い状態だ。加えて庭とも呼ぶべき東京の舞台はまさに鬼に金棒。現在、オープンを連勝中だがここに入っても変わらずの最有力候補である。1800mのチャンピオンズカップに向けて、賞金加算と共にしっかりと勝ち上がりたい。
 

アハルテケステークス直後

 

2018年06月09日 アハルテケステークス ダート1600m 東京競馬場

1着:サンライズノヴァ 牡4 (戸崎圭太)
2着:サンライズメジャー 牡8 (大野拓弥)
3着:オールマンリバー 牡6 (田辺裕信)

レースタイム:1:35.3(良)
レース上がり3ハロン:36.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
 
例のごとく行き脚が付かないサンライズノヴァは後方から。今回はコパノチャーリーほか、先行集団が前目でプレッシャーを掛け合いながらペースが流れた影響で後方勢には有り難い展開。直線大外に持ち出すとグングン加速し半ばで前を捉える競馬を見せた。内で先に抜け出したサンライズメジャーをかわすと最後は余裕の脚取りで快勝。豪快な追い込みを決めてキャリア5勝目を飾った。東京開催でしか結果を出せていない為、今後の課題は直線の短いコースでどう立ち回れるかだろう。
 

欅ステークス直後

 

2018年05月26日 欅ステークス ダート1400m 東京競馬場

1着:ドリームキラリ 牡6 (坂井瑠星)
2着:サンライズノヴァ 牡4 (戸崎圭太)
3着:サトノファンタシー 牡5 (石橋脩)

レースタイム:1:23.8(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
 
発馬はいつも通り、やや立ち遅れ気味となったサンライズノヴァ。定位置が如く、ほぼ最後方をポジションで脚を溜めて前を追走する。直線に入る時点では前と10馬身以上もの差があり、かなり苦しい場面となったが大外に持ち出すと芝並みの脚を使って猛追。逃げ粘るドリームキラリにあと一歩まで迫る内容でかろうじて2着は確保した。さすがの34秒台も、前半3ハロンが36秒0のスローペースだと差し切りまでは難しい。アハルテケステークスではもう少し展開が流れてくれる事を期待したい。
 

根岸ステークス直後

 

2018年01月28日 根岸ステークス ダート1400m 東京競馬場

1着:ノンコノユメ セ6 (内田博幸)
2着:サンライズノヴァ 牡4 (戸崎圭太)
3着:カフジテイク 牡6 (福永祐一)

レースタイム:1:21.5(重)※レコード
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
 
ゆっくりとレースを進めたサンライズノヴァは中団からやや後方待機。長い直線の末脚に賭ける作戦に出たが、ペースが速くなった事もあり展開はドンピシャ。自ら動きつつストレートコースでは外に持ち出して一気の伸び。更に外から追い込んだノンコノユメとの一騎打ちとなり、最後はクビの上げ下げによる僅かな差で敗戦を喫した。運の無さで負けるも、同馬もレコードタイムで駆け抜けており次走のフェブラリーステークスに向けて非常に楽しみが増える1戦だった。東京競馬場はとにかく走る。
 

師走ステークス直後

 

2017年12月09日 師走ステークス ダート1800m 中山競馬場

1着:ディアデルレイ 牡6 (勝浦正樹)
2着:サンライズノヴァ 牡3 (戸崎圭太)
3着:シャイニービーム 牡5 (田辺裕信)

レースタイム:1:52.0(良)
レース上がり3ハロン:37.1
勝ち馬上がり3ハロン:37.1
 
内枠から道中は後方、中団、先行集団へ徐々にポジションを上げて行ったサンライズノヴァ。とは言え、大型馬で大跳びの同馬にとってインコースは窮屈でしか無くノビノビとは走れていない。最後の直線も上手く抜け出せずに右往左往、それでも最後は地力の高さで2着に入線しているが、不完全燃焼の極みといったレースだろう。勝ったディアデルレイも強かったが、まともに走れていたらもっと際どいレースとなっていた筈。今回の根岸ステークスは得意の東京競馬場が舞台、思う存分その末脚を披露して頂こう。
 

サンライズノヴァ

 
サンライズノヴァ(ブライトサファイヤ2014)

サンライズノヴァ(ブライトサファイヤ2014)

牡馬

父馬:ゴールドアリュール
母馬:ブライトサファイヤ
母父:サンダーガルチ
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ヤナガワ牧場
馬主:松岡隆雄

通算成績:25戦8勝(8-5-1-11)
主な戦績:マイルチャンピオンシップ南部杯など
via google imghp
 
画像は2018年根岸ステークス1週前の立ち姿。全体的なフォルムを見る限り、芝でも十分に走れそうな柔らかそうな馬体で非常にスッキリ。530kgもある馬格とは思えない程にコンパクトにまとまっているのも好印象だ。走る馬のバランスをしているが、特にトモの作りは強靭そうでそれがあの最後の驚異的な末脚の要因となっているのだろう。
 

血統背景

 
ゴールドアリュール サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ニキーヤ Nureyev Northern Dancer
Fairy Bridge
Reluctant Guest Hostega
Vaguely Royal
ブライトサファイヤ サンダーガルチ Gulch Mr. Prospector
Jameela
Line of Thunder Storm Bird
Shoot a Line
リアルサファイヤ リアルシャダイ Roberto
Desert Vixen
ワールドサファイヤ サーペンフロ
トビノボリ


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
サンライズバッカス

サンライズバッカス

牡馬

父馬:ヘネシー
母馬:リアルサファイヤ
母父:リアルシャダイ
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ヤナガワ牧場
馬主:松岡隆雄

通算成績:38戦6勝(6-4-6-22)
主な戦績:フェブラリーステークスなど
via google imghp
 

血統評価:1.0pt

 
祖母リアルサファイヤが重賞馬で母の半弟にサンライズバッカスがいるがそれ以外には目立った活躍馬はいない。サンダーガルチにゴールドアリュールという配合でダート馬は確定だろうが血統背景からの強調材料はない。
 

前評判

 
デビュー戦で単勝1.5倍に支持されている様に、追い切りからかなり動けていた様子のサンライズノヴァ。その初戦をわざわざ東京へ遠征している辺りも管理する音無秀孝調教師の期待の高さが手に取る様に分かる。事実、東京競馬場は4戦3勝と好相性を誇る舞台。今後も左回りの直線が長いコースでは安定した活躍を見せてくれるに違いない。
 

馬名の意味

 

冠名+新星

 
ダート界の新星として目覚ましい活躍に期待を込めてネーミングか。事実、着々とその路線の主役候補にまで登りつつある。古馬になって更に一皮剥ければ大きなタイトルも決して夢ではないだろう。

関連記事

関連タグ

著者