マーメイドステークス直後
2019年6月9日 マーメイドステークス 芝2000m 阪神競馬場
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スタートしてやや前が塞がるシーンもあり、スッと位置を下げて行ったサラス。元から器用な馬では無く、多頭数ともなるとどうしてもこういった競馬になる事は致し方ない。今回、幸いにも前が若干息の入りにくい競馬をして展開的には後方に有利な形となった。直線コースまで慌てず追走して最短距離で大外へ。そこから一気にエンジン点火すると、先に抜け出したレッドランディーニを目標としてゴール前で更に再加速。結果、ハナ差きっちり射止めて嬉しい重賞初勝利を飾って見せた。
サラス
母ララアはアメリカのGⅠ勝ち馬でTapit肌。日本の速い芝にも対応できる母系のラインに、オルフェーヴルという血統で社台ファーム生産馬として期待値の高かった部類に入る1頭だ。走りにムラがあるものの、能力を出し切った時の走りはまさに光るモノがありさすがの良血馬という素質を感じる。マーメイドステークスの勝利でそれを証明しており、今後も気難しさが無くなってくれば上のクラスでも戦って行けるだろう。
血統背景
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
ララア | Tapit | Pulpit | A.P.Indy |
Preach | |||
Tap Your Heels | Unbridled | ||
Ruby Slippers | |||
Rose of Summer | El Plado | Sadler's Wells | |
Lady Capulet | |||
Cherokee Crossing | Cherokee Colony | ||
Sky Meadows |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
Summer Frontの半姉でtapit産駒で米G1馬の母だがここまでディープインパクト産駒で結果をだせなかったがオルフェーヴル産駒でハンデ戦とはいえ重賞馬をようやくだせたという印象。母の半弟ライズイーグルも日本で走っていないのでファミリー的には日本適性疑問だったが当馬がその可能性を広げていく感じだろうか。現時点では血統背景からの強調材料としてはまだまだ弱すぎる。
前評判
オーナーズ募集という時点で色々な憶測が立てられるが、単純にTapitの繁殖牝馬は日本の芝にも適正があるという事が証明されて来ている。その中で、GⅠ馬の母親ララアの兄サマーフロントはタイトルこそ獲得していないものの芝で長く活躍し種牡馬にまでなっている良血ぶり。オルフェーヴル産駒でここまでの馬を出すというのは相当に繁殖能力が高い。サラスも引退後まで注目して行きたい存在である。
馬名の意味
慰め
母名からの連想でネーミングだろう。
2着:レッドランディーニ 牝4 (池添謙一)
3着:スカーレットカラー 牝4 (岩田康誠)
レースタイム:2:00.3(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.6