新潟記念直前
ここまで大事に使われながら着実にクラスを勝ち上がって来たサトノキングダム。キャリア21戦目でようやくGⅢへ挑戦するまでとなった。血統的には大きなタイトルを幾つも勝って然るべき素材だが、物事には順番というものがある。今回の新潟記念で好走出来ない様ならさすがに秋のGⅠ戦線での活躍も難しいだろう。そういう意味で今後を占う試金石となる1戦、厩舎期待の良血馬の戦いに注目したい。
阿武隈ステークス直後
2019年7月6日 阿武隈ステークス 芝1800m 福島競馬場
via www.youtube.com
少頭数で幾分レースはしやすくなったサトノキングダム。不器用な面がある本馬にはちょうど良いペースとレース運びになり、福島という事も考えて早めのスパートをかけて行った。プレミオテーラーが4コーナーで先に仕掛けて行くと自身も捲くる様にして進出。直線コースへ入ると、あっさり抜け出してラストは流す余裕のゴールイン。やはり着々とクラスを勝ち上がり、いつの間にかオープンクラスに。後は重賞戦線の強豪馬たち相手にどこまで戦えるか。
サトノキングダム
デビューから2連勝を飾り一躍クラシック候補に名を連ねたサトノキングダム。その後、調整が上手く行かず3歳時はほぼシーズンを無駄にしてしまっている。その悪い流れを断ち切れなかったのか、善戦は続けるも暫く勝ち星から見放されていた本馬だったが、古馬になり体質が強化されて来てからは安定した走りで着実にクラスを昇格させて行った。振り返れば世界的に威張れる良血馬であり、フィジカル面が整いさえすれば重賞クラスの素材である事は疑い様が無い。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ダリシア | Acatenango | Surumu | Literat |
Surama | |||
Aggravate | Aggressor | ||
Raven Locks | |||
Dynamis | ダンシングブレーヴ | Lyphard | |
Navajo Princess | |||
Diasprina | Aspros | ||
Dorle |
兄弟馬
血統評価:1.0pt
ファミリー、兄弟に日本実績馬はいないが、海外には半兄に米ダービー馬アニマルキングダムがいる母はダンシングブレーヴにAcatenangoの配合で日本でも実績ある種牡馬のかけあわせ、最後ディープインパクトで締めており兄弟の中でも良血といえるが他兄弟がそこまではしっていないので期待値としては低い。
前評判
半兄にケンタッキーダービー、ドバイワールドカップを制したAnimal Kingdomがいる血統馬。持ち込み馬が社台レースホースで募集されて以降は、無条件で里見治氏が所有している辺り、社台ファームと何か手付的な契約がなされているのだろう。その上が何故かネオユニヴァース、ハーツクライと掛け合わせられ、遂に真打ちのディープインパクト産駒として登場したのがサトノキングダム。馬名も名馬の兄から引用している点がオーナーの意気込みも感じられる。
馬名の意味
冠名+王国
名馬で半兄のアニマルキングダムから引用したネーミングだろう。
2着:ワンダープチュック 牡5 (岩崎翼)
3着:プレミオテーラー 牝7 (柴田大知)
レースタイム:1:48.3(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.0