サウジアラビアロイヤルカップ2017の結果
サウジアラビアロイヤルカップ2017の動画
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レース回顧
予想通りハクサンフエロが逃げる展開。好スタートを切ったダノンプレミアムが番手でマーク、一方ステルヴィオは外枠から後方追走という形となった。直線で単独の抜け出しを図ったダノンプレミアムが、坂上からも後続を更に突き放す圧巻の走りで駆け抜け連勝で重賞初勝利を飾った。何とタイムはマイル33秒台ちょうどの破格的な時計を記録。2着には大外から猛然と追い込んだステルヴィオ。こちらも1頭だけ33秒5の上がりを駆使し能力の高さを見せ付けた。
勝ち馬ダノンプレミアム
新馬から連勝で一気に重賞ウィナーの仲間入りを果たしたダノンプレミアム。その走りにはまさに大物の相が出ていて、今のところ全く他馬を寄せ付けない内容の完勝を続けている。まだ緩さも感じる部分があり、今後の伸びシロを考えても相当なレベルの競走馬になる可能性が高い。今のところ競馬に注文を付ける点が無く、来年のクラシック最有力候補へ堂々と躍り出た。
レースを振り返ってのベスト予想
◎ダノンプレミアム
○ステルヴィオ
▲ダブルシャープ
△テンクウ
シュバルツボンバー
カーボナード
×ルッジェーロ
スワーヴエドワード
コスモインザハート
○ステルヴィオ
▲ダブルシャープ
△テンクウ
シュバルツボンバー
カーボナード
×ルッジェーロ
スワーヴエドワード
コスモインザハート
予想回顧
断然にダノンプレミアムが本命の印、対抗にステルヴィオ。ここは不動の上位だが、単穴にはダブルシャープを持って来るのが理想的な順番と言える。連下にテンクウ、シュバルツボンバー、カーボナードまで入れておけば馬券的には完璧な展望だろう。一応ここでピタッと止めれれば収支も多少は見込めるのだが、2歳戦だけに3着候補として数頭ヒモ荒れも期待してのピックアップは致し方ない。
全着順結果
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 道永 | 田中 | 大川 | 結城 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ダノンプレミアム | 55.0 | 川田 | ---- | 1:33.0R | ◎ | ▲ | ◯ | ◎ | ◯ | 3.6 |
2 | 16 | ステルヴィオ | 55.0 | Cルメ | ---- | 1.3/4 | ▲ | ▲ | △ | ◯ | ▲ | 2.6 |
3 | 13 | カーボナード | 55.0 | 岩田 | ---- | 1.1/4 | △ | △ | △ | △ | × | 16.6 |
4 | 14 | テンクウ | 55.0 | 田辺 | ---- | クビ | ▲ | ◯ | × | × | ▲ | 8.8 |
5 | 3 | シュバルツボンバー | 55.0 | 福永 | ---- | 1/2 | ◯ | ◎ | ◎ | △ | × | 11.2 |
6 | 6 | [地]ダブルシャープ | 55.0 | 石川倭 | ---- | アタマ | ▲ | - | ▲ | ▲ | △ | 9.4 |
7 | 9 | コスモインザハート | 55.0 | 柴田大 | --- | アタマ | × | - | × | △ | - | 36.2 |
8 | 18 | ルッジェーロ | 55.0 | 戸崎 | ---- | 1.1/2 | △ | - | × | ☆ | ◎ | 34.3 |
9 | 15 | ソイルトゥザソウル | 55.0 | 田中勝 | ---- | クビ | × | - | - | ☆ | ▲ | 110.6 |
10 | 4 | ボウルズ | 54.0 | 小牧 | ---- | ハナ | × | - | × | × | △ | 52.9 |
11 | 1 | エングローサー | 55.0 | 三浦 | ---- | 1.1/4 | - | - | - | ☆ | × | 113.3 |
12 | 11 | マイネルサイルーン | 55.0 | 津村 | ---- | 3/4 | - | - | - | - | - | 314.9 |
13 | 10 | バイオレントブロー | 55.0 | 内田 | ---- | 3.1/2 | - | - | - | - | - | 151.4 |
14 | 12 | メイショウドウドウ | 55.0 | 吉田隼 | ---- | 3/4 | × | - | - | ▲ | - | 199.0 |
15 | 5 | ハクサンフエロ | 55.0 | 石橋脩 | ---- | 3/4 | - | - | - | - | △ | 42.7 |
16 | 8 | メルムサール | 55.0 | 江田 | ---- | ハナ | - | - | - | - | △ | 330.8 |
17 | 17 | スワーヴエドワード | 55.0 | 四位 | ---- | 2.1/2 | △ | △ | △ | ☆ | × | 35.2 |
18 | 7 | スターリバー | 54.0 | 大野 | ---- | 大差 | - | × | - | - | - | 377.8 |
配当&本印予想結果
馬連予想 | ②③-⑥⑬⑭⑯⑰⑱的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 2 | 360円 | 枠連 | 1-8 | 450円 |
複勝 | 2 | 150円 | ワイド | 2-16 | 230円 |
16 | 120円 | 2-13 | 770円 | ||
13 | 290円 | 13-16 | 610円 | ||
馬連 | 2-16 | 500円 | 馬単 | 2→16 | 1,010円 |
三連複 | 2-13-16 | 2,000円 | 三連単 | 2→16→13 | 6,920円 |
危険な人気馬結果 スワーヴエドワード→17着(8番人気)
道中最後方から追走し直線でも全く弾けず終わってみればブービーの敗退。元々通用しないと踏んでいたが、競馬でも後手後手に回って完全に意気消沈といったところか。素質云々は自己条件戦に戻ってからの走りで見極めたい。現状、重賞ではどうあがいても掲示板も難しい。
穴馬予想結果 カーボナード→3着(6番人気)
中団追走から最後までしっかりと伸び切って3着に入線したカーボナード。新馬の走りを考えればこれくらい走れて当然だろう。岩田騎手もここの所かなり乗れているし、今後もこのコンビが継続する様なら重賞でも警戒が必要か。2歳戦ではディープインパクト産駒は無条件で印を厚めに。
編集部の回顧
まさかここまで時計が速くなるとは思っていなかったが、そういう意味では時計を基準にシュバルツボンバーを本命にしたのは後悔なし。しかし、能力的には1番抜けていると踏んだダノンプレミアムが楽勝したのは当然の結果か。それ以上に連下ステルヴィオが想像以上に強い競馬をしていたのに目を引かれた。今後も注目して行きたい。取って損。(田中)
馬連、三連単的中もトリガミ。ただし2歳戦で確信馬いないレースなので想定はかなり良かったと判断。ダノンプレミアムは、新馬のパフォーマンスから本命で良かったし実績的にはステルヴィオだったので本命対抗はベスト。7着までの混戦結果の馬をテンクウ以外連下に設定していたのでいい予想だったはず。メイショウドウドウは余計だったがルッジェーロとスワーヴエドワードを買っていないのも良かった。(大川)
◯ダノンプレミアムは正にプレミアムな走りで他馬とはまるで次元が違った。予想は荒れると踏んでの組み立てだっただけに、的中するも大赤字。(結城)
サウジアラビア2017の予想
◎ダノンプレミアム
6月の新馬戦で強烈なパフォーマンスを見せたダノンプレミアム。その時負かしたメンバーの勝ち上がりを見ている限り同レースのレベルは高く、そこで4馬身差Vは特筆モノだろう。間隔は空いたが、成長を促した意味で良い休養となっているのであれば更に走りは本格化か。いずれにせよ、来年のクラシック戦線を賑わす1頭でありここは通過点に過ぎない。
◯シュバルツボンバー
新馬戦敗退後、折り返しの未勝利戦であのシルバーステートが持つタイムを0秒5更新してのレコード勝ち。内容はまだまだ余裕があってのものだけに能力の底が知れない1頭だ。半兄イモータルは2015年の同レースを2着惜敗しており、血統的にもその雪辱を晴らす走りを期待したい。KTレーシング初のタイトル獲得なるか。
▲ステルヴィオ
新馬、コスモス賞を連勝しメンバー中唯一の2勝馬ステルヴィオ。いずれも危なげないの無い内容で完勝しており、余程の事が無ければ崩れるシーンが想像出来ない。ロードカナロア産駒で距離短縮は歓迎のクチだろうし、鞍上が安定のルメール騎手。放っておいても上位争いに顔を出して来るのは間違いない。
▲ダブルシャープ
地方馬で芝初挑戦のクローバー賞を完勝、続く札幌2歳ステークスでも中央の素質馬相手に3着善戦と完全に地力の高さを証明したダブルシャープ。特に前々走で負かしたタワーオブロンドンが次走のききょうステークスを圧勝している様に戦って来た相手もなかなか骨っぽい。東京開催のここでも十分に戦えると判断する。
▲テンクウ
前走の新潟2歳ステークスでは最速の上がり32秒6を叩き出して3着に入線したテンクウ。走りや内容を見ても、兄のイブキ以上に素質の高さを感じられここでも一発の魅力は十分だ。ヨハネスブルグ産駒でも奥深さがある1頭で、同レースの走り次第では年末のGⅠでもチャンスが見えて来るだろう。
出馬表&レーティング&予想オッズ
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 道永 | 田中 | 大川 | 結城 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | エングローサー | 牡2 | 55.0 | 三浦 | ---- | - | - | - | ☆ | × | 90.8 |
2 | ダノンプレミアム | 牡2 | 55.0 | 川田 | ---- | ◎ | ▲ | ◯ | ◎ | ◯ | 4.0 |
3 | シュバルツボンバー | 牡2 | 55.0 | 福永 | ---- | ◯ | ◎ | ◎ | △ | × | 15.3 |
4 | ボウルズ | 牝2 | 54.0 | 小牧 | ---- | × | - | × | × | △ | 102.0 |
5 | ハクサンフエロ | 牡2 | 55.0 | 石橋脩 | ---- | - | - | - | - | △ | 184.4 |
6 | [地]ダブルシャープ | 牡2 | 55.0 | 石川倭 | ---- | ▲ | - | ▲ | ▲ | △ | 8.4 |
7 | スターリバー | 牝2 | 54.0 | 大野 | ---- | - | × | - | - | - | 258.8 |
8 | メルムサール | 牡2 | 55.0 | 江田 | ---- | - | - | - | - | △ | 595.0 |
9 | コスモインザハート | 牡2 | 55.0 | 柴田大 | ---- | × | - | × | △ | - | 40.2 |
10 | バイオレントブロー | 牡2 | 55.0 | 内田 | ---- | - | - | - | - | - | 263.6 |
11 | マイネルサイルーン | 牡2 | 55.0 | 津村 | ---- | - | - | - | - | - | 252.0 |
12 | メイショウドウドウ | 牡2 | 55.0 | 吉田隼 | ---- | × | - | - | ▲ | - | 444.0 |
13 | カーボナード | 牡2 | 55.0 | 岩田 | ---- | △ | △ | △ | △ | × | 22.9 |
14 | テンクウ | 牡2 | 55.0 | 田辺 | ---- | ▲ | ◯ | × | × | ▲ | 8.5 |
15 | ソイルトゥザソウル | 牡2 | 55.0 | 田中勝 | ---- | × | - | - | ☆ | ▲ | 172.8 |
16 | ステルヴィオ | 牡2 | 55.0 | Cルメ | ---- | ▲ | ▲ | △ | ◯ | ▲ | 2.0 |
17 | スワーヴエドワード | 牡2 | 55.0 | 四位 | ---- | △ | △ | △ | ☆ | × | 6.0 |
18 | ルッジェーロ | 牡2 | 55.0 | 戸崎 | ---- | △ | - | × | ☆ | ◎ | 36.5 |
危険な人気馬 スワーヴエドワード(想定3番人気)
人気の理由がよく分からないが、新馬の内容を見てもそこそこ強いくらいのイメージ。ここのメンバー相手に頭が張れる程の存在ではなく、あくまで連下に入るか入らないか位の能力だろう。予想オッズでは3番人気となっているが、本当にそうであれば美味しい買わされ馬になると推測する。
穴馬予想 カーボナード(想定7番人気)
前走の未勝利を楽勝して来たカーボナード。その走りも後続を待ち構えて並んで来た所をまた追って突き放すという奥深さを感じさせる様な内容だった。ディープインパクト×Seeking the Goldという配合がまさに東京芝1600mとも相性が良さそう。最近好調の岩田騎手なら一発をぶち込んで来る可能性が高い。
編集部の見解
◎シュバルツボンバー。ここ数年堅いレース。今年もありえるが格上げされるなどの変化の年は冒険したくなるもの。その中でこの馬の前走の勝ち方はなかなかのものを感じた。ディープみたいなの馬は別として、本当に強い馬は好意から抜け出し衰えない脚で勝つ。そんなセンスを感じるこの馬から入る。◯テンクウ。何と無く派手さが足りないが上がり時計は派手なこの馬。東京は間違いなく合うだろうし軸馬と対局で後ろから突っ込んでくるはず。▲はカナロアの初重賞がかかる順調に人気に応え鞍上も安定のスティルヴィオと新馬戦の突き放しで能力感じるダノンプレミアムをチョイス。(道永)
本命は2戦目で驚異的なレコードを叩き出したシュバルツボンバー。あの走りはまだまだ余力残しでギアを隠し持っている筈。兄イモータルの分まで弟が気持ちの良い勝ち方をしてくれるだろう。対抗にダノンプレミアム。潜在能力は間違いなくNo.1だろう。後は休養明けと初遠征をクリアするだけ。終わってみれば大楽勝もある。単穴に2走続けて中央で好走しているダブルシャープ。勝ち上がったばかりの中央馬より、こちらの方がよっぽど安心出来る。(田中)
本命は、ダノンプレミアム。新馬のパフォーマンスが断然なので、そのまま出せれば。対抗は、ステルヴィオ。一応実績から。単穴はダブルシャープとメイショウドウドウ。ダブルシャープは一番レベル高いところで実績あるのとメイショウドウドウは、新馬スプリントも血統込で一発あるかなと。連下にシュバアルツボンバー、コスモインザハート、カーボナードまででいけるはず。(大川)
本命はルッジェーロを大抜擢。前走のアスター賞は脚を余しての3着も、中山マイル戦での上がり33.4秒は速い。鞍上も新馬戦より継続騎乗しているのが期待の表れ。対抗はダノンプレミアム。とにかく新馬戦の勝ちっぷりに大物感が漂う。単穴にはステルヴィオ、テンクウ、ソイルトゥザソウルの3頭。中でもソイルトゥザソウルは本命と同じアスター賞での内容が良い。連下には3戦全てでハナをきり、前走中山では2馬身差の楽勝だったハクサンフエロをはじめ稍重の阪神マイル戦を33.5秒の決め手で差し切ったボウルズに、ダブルシャープ、メルムサールの4頭。以下ヒモに4頭と、大荒れ期待の大盤振る舞い。(結城)
父馬:ディープインパクト
母馬:インディアナギャル
母父:Intikhab
所属:中内田充正厩舎(栗東)
生産:ケイアイファーム
馬主:ダノックス
通算成績:2戦2勝(2-0-0-0)
主な戦績:サウジアラビアロイヤルカップなど