ほぼ勝ちに等しい内容のデビュー戦

 

2017年10月09日 2歳新馬(牝) 芝1600m 京都競馬場

1着:ソシアルクラブ 牝2 (岩田康誠)
2着:ゴルトキルシェ 牝2 (M.デムーロ)
3着:ターフェルムジーク 牝2 (池添謙一)

レースタイム:1:36.9(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
 
スタートを決めて馬なりで先頭へ。差が無い状態で後続を引き連れ逃げる展開も、ゴルトキルシェ自体は走りに集中している様な雰囲気を見せていた。直線に入っても気を抜く事なく、最後まで真面目に走って残り50mの所で勝利を確信。しかし、大外から1頭とんでもない追い込みであっという間にかわされて無念の2着に終わってしまった。が、最もしんどい競馬をしたのは同馬でレース慣れした次はもう少しリラックスして走れるだろう。
 

強敵2頭相手に番狂わせを狙う

 
キビキビとした動きで好調をアピールするゴルトキルシェ

キビキビとした動きで好調をアピールするゴルトキルシェ

via google imghp
 
ステイゴールド産駒の牝馬で如何にも走りそうな雰囲気を持つゴルトキルシェ。追い切りも動かす度に迫力を増し、坂路で水準以上の走りを見せている。兄にデビューから2連勝を飾りクラシック候補と騒がれたサトノキングダムがいる血統。初戦から動ける下地があり、デビュー戦で対戦予定のソシアルクラブとサトノルーリーという評判馬相手にどこまで立ち回れるかに期待がかかる。鞍上はデムーロ騎手が騎乗予定。
 

ゴルトキルシェ

 
ゴルトキルシェ(ダリシア2015)

ゴルトキルシェ(ダリシア2015)

牝馬

父馬:ステイゴールド
母馬:ダリシア
母父:Acatenango
所属:平田修厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:社台レースホース
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牝馬らしい柔らかくしなやかな馬体と筋肉のハリ。如何にも可動域が広そうで柔軟に動けるタイプだろう。母の産駒実績からも初戦からエンジン全開で臨める筈、そこにステイゴールドの荒い気性が良い方に出ればかなり潜在能力の高い産駒となっている可能性も高い。いずれにせよ、行く行くは走って来そうな雰囲気の競走馬だ。社台レースホースでも注目の1頭と言える。
 

血統背景

 
ステイゴールド サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ゴールデンサッシュ ディクタス Sanctus
Doronic
ダイナサッシュ ノーザンテースト
ロイヤルサッシュ
ダリシア Acatenango Surumu Literat
Surama
Aggravate Aggressor
Raven Locks
Dynamis ダンシングブレーヴ Lyphard
Navajo Princess
Diasprina Aspros
Dorle


 

兄弟馬

 
Animal Kingdom

Animal Kingdom

牡馬

父馬:Leroidesanimaux
母馬:ダリシア
母父:Acatenango
所属:H.Graham Motion厩舎(米)
生産:Team Valor(米)
馬主:Team Valor International

通算成績:12戦5勝 (5-5-0-2)
主な戦績:ケンタッキーダービー、ドバイワールドカップなど
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サトノメサイア

サトノメサイア

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:ダリシア
母父:Acatenango
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:里見治

通算成績:17戦3勝 (3-3-2-9)
主な戦績:湯川特別など
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サトノキングダム

サトノキングダム

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ダリシア
母父:Acatenango
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:里見治

通算成績:8戦2勝 (2-5-0-1)
主な戦績:セントポーリア賞など
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.5pt

 
日本産駒は、走りそうで走らない馬が多く、兄たちはディープインパクト産駒で走らなかったので本馬も難しいのかもしれないが兄にアニマルキングダムがいるので可能性は十分にあるだろう。
 

前評判

 
血統で言えば半兄に世界的GⅠを2勝しているアニマルキングダムがいる超良血。日本ではそこまで結果が伴っていないものの、素質の高い競走馬が兄弟に何頭かいるだけにいつ爆発してもおかしくない出自と言える。4月頃には既に栗東へ入厩しており、そこからゆっくりと馬を仕上げつつこの10月に満を持してデビューする。そういう意味でも厩舎の期待の大きさが窺い知れるのではないだろうか。
 

馬名の意味

 

金の桜(ドイツ語)

 
4月生まれの本馬と父名からの連想。つまり、桜花賞で金メダルと取って欲しいという想いからの命名だろう。非常にセンスの高いネーミングだ。

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