距離延長でどこまで変われるか

 
併せ馬でキャリア最後の調整を行ったコルコバード

併せ馬でキャリア最後の調整を行ったコルコバード

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前走の愛知杯も負けはしたものの勝ち馬から0秒2差、中団から上がり2位の脚を使っているだけに決して力負けという訳でもなかった。陣営としても、『中距離よりも長距離の方がレースはしやすい』という評価だけに、今回初となる3000mの距離でどこまでプラスに働くかが焦点となるだろう。鞍上にM.デムーロ騎手を確保、少なくともただ動きを見ているだけのレースはしない筈。勝負をかけて頭想定の馬券も検討が必要だろう。有終の美を飾れればこの上ない。
 

木村師『まだ進化しています』

 
デビュー時からクラシックを意識させる走りで期待値の高かったコルコバード。結局花が咲いたのは古馬になってからだったが、その集大成としたのが昨年のエリザベス女王杯。ここでも上位陣とほぼ差のない8着に入り、やはり潜在能力の高さをアピール。6歳になってもそのまま現役続行となった訳だが、クラブの規定により3月末での引退が決まっている。馬はまだ成長しているとの事で、ここ辺りで有終の美となるタイトル獲得を達成して欲しいものである。
 

コルコバード

 
コルコバード(エンシェントヒル2013)

コルコバード(エンシェントヒル2013)

牝馬

父馬:ステイゴールド
母馬:エンシェントヒル
母父:エンドスウィープ
所属:木村哲也厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:15戦5勝(5-5-2-3)
主な戦績:湾岸ステークスなど
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母エンシェントヒルは現役時代、ダート戦線で7勝をあげた活躍馬。引退後、暫く良い仔に恵まれなかったがステイゴールド産駒のコルコバードが当たり。続くリカビトス(ディープブリランテ産駒)も走っている事から、エンドスウィープの肌としてはまずまずの部類か。同馬に関してはキレ味を秘めた高いポテンシャルを持った1頭だが、脚質的にどうしても勝ち切れない競馬が続く。それでも地道にクラスを上げて馬主孝行なキャリアを送っているので立派と言えよう。
 

血統背景

 
ステイゴールド サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ゴールデンサッシュ ディクタス Sanctus
Doronic
ダイナサッシュ ノーザンテースト
ロイヤルサッシュ
エンシェントヒル エンドスウィープ フォーティナイナー Mr.Prospector
File
Broom Dance Dance Spell
Witching Hour
アズテックヒル Proud Truth Graustark
Wake Robin
Tribal Hill Cox's Ridge
Cypress Bearer


 

兄弟馬

 
リカビトス(エンシェントヒル2014)

リカビトス(エンシェントヒル2014)

牝馬

父馬:ディープブリランテ
母馬:エンシェントヒル
母父:エンドスウィープ
所属:奥村武厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:12戦4勝(4-3-0-5)
主な戦績:八ヶ岳特別など
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
アズテックヒルの一族で母自体も7勝しておりり、産駒としては当馬の半妹リカビトスも出している事からOP級を十分見込める母で種牡馬の階級をあげた産駒もみてみたい母の1頭である。
 

前評判

 
元々、母の繁殖に期待がかけられていたがそれまでの上4頭はまともに走らなかった経緯がある。その中でステイゴールドならというある種の一発に期待して産まれたのがコルコバードであり、見事にその配合は成功と言える活躍を示しているだろう。デビュー時から見続けた走りからしてポテンシャルは間違いなく重賞級、歯車が噛み合わなかった分大成していないが、同馬なら繁殖牝馬としても大きな期待を寄せられる。
 

馬名の意味

 

ブラジルのリオデジャネイロにあるコルコバードの丘

 
母名より連想してのネーミング。

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