東京大賞典直前
実質、約10ヶ月ぶりとなった前走の浦和記念でこれまでの走りと同じく、先行策から後続を捻じ伏せる競馬で完勝を飾ったケイティブレイブ。春のアクシデントはどこ吹く風で、微塵の影響も感じさせない強豪の内容だった。そして、2年連続3着と惜敗が続いている鬼門の東京大賞典。今回は地方の名手である御神本騎手を背にその攻略に挑む。ゴールドドリーム、オメガパフュームという強敵がいるものの、向こうはGⅠからの参戦。こちらは叩き2走目の伸びシロがあるだけにそこで過去の差を縮めたい。
ドバイワールドカップ直前
追い切りを見る限りでは、メイダン競馬場の砂は合っている様な雰囲気を感じる。上がって来た後もすぐ息が入っている事から、走りやすく適正が高いと判断して良い。ドバイに到着した当初はテンションも高かったみたいだが、すぐに落ち着きを取り戻し環境変化にもすぐに対応している。さすが、地方競馬場を転々としながら活躍するアイアンホースである。海外であろうが自分の走りをするだけ、後はモレイラ騎手にお任せ。
チャンピオンズカップ直後
2018年12月3日 チャンピオンズカップ ダート1800m 中京競馬場
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前走と同じく中団から競馬を進めたケイティブレイブ。本来なら4コーナーでは引っ張りきりの手応えで直線入り口持ったまま上がって行ける筈が、今回は全く反応無し。そのままズルズル後退して行くと、よもやの11着大敗を喫してしまった。JBCクラシックでも+10㎏だったところを、今回更に+10㎏。返し馬でも物見を繰り返していた事から、普段の精神状態では無かったという事だ。今後の巻き返しに期待したい。
チャンピオンズカップ直前
坂路単走追いで軽く負荷をかける程度の追い切りとなったケイティブレイブ。鞍上の福永祐一騎手もゆったり進めたつもりが、思いの外時計が出ていた事に驚きを隠せなかった。『多分、前よりストライドが大きくなっているんだろうね。状態は更に上向いている』と冷静に分析。担当の助手も『素軽さが上がってもう1段階上のギアが入った感じ』とコメント。激戦のJBCクラシックを終え、更に体調を上げて来たという事はもはや本物の一流馬となった証拠だろう。
ケイティブレイブ
ダート重賞で長らくトップ戦線に立ち続けるケイティブレイブ。中央・地方問わず中長距離を中心に活躍を続けるタフネスホースでもある。古馬になってどんどん力を付けて行き、逃げや追い込みなど脚質も自在。全ての条件に対応出来るマルチプレイヤーな走りで安定した成績を残している。タフな競馬になればなる程、その実力を発揮。特に2000m以上では無類の強さを誇っている。
血統背景
アドマイヤマックス | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ダイナシュート | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
シヤダイマイン | ヒッティングアウェー | ||
ファンシミン | |||
ケイティローレル | サクラローレル | Rainbow Quest | Blushing Groom |
I Will Follow | |||
ローラローラ | Saint Cyrien | ||
Bold Lady | |||
ビーマイファイア | Be My Guest | Northern Dancer | |
What a Treat | |||
Fire and Ice | Reliance | ||
Glorifying |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
ファミリーに目立った活躍馬はおらず血統もマイナー血統で血統背景からの強調材料は特にない。
前評判
新馬戦は芝、2戦目からダート戦に転向しているがその時も単勝100倍を超えるオッズで2着好走と、やはり地味過ぎる血統から評判は余り良くなかった。稽古自体もそこまで動くタイプでは無く、あくまでも実戦型。とは言え、頭角を現すのに時間は掛からず、3歳ダート戦線の常連として各レースでしっかりと結果を残しているのは立派のひと言。血統的にも古馬になってから本格化するだろう。
馬名の意味
冠名+勇士
冠名に一般的な英単語の掛け合わせだが、如何にも競走馬らしい良いネーミング。
2着:ウェスタールンド セ6 (藤岡佑介)
3着:サンライズソア 牡4 (J.モレイラ)
レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.6