長距離で覚醒中の1頭

 

2019年1月6日 万葉ステークス 芝3000m 京都競馬場

1着:ヴォージュ 牡6 (和田竜二)
2着:ユーキャンスマイル 牡4 (武豊)
3着:グローブシアター 牡5 (浜中俊)

レースタイム:3:10.3(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
 
昨年2月の皿倉山特別以降、2400m以上を中心に好成績を残して来たグローブシアター。初の3000mとなった前走の万葉ステークスは、圧倒的支持を集めたユーキャンスマイルと同等の競馬で際どく3着へ入線して見せた。距離が延びれば延びる程パフォーマンスを上げており、無類のスタミナを誇る1頭なのだろう。今回は積極的にハナを狙って行きペースの主導権を握れば、一気に重賞制覇の道も開かれるかもしれない。相手はやはりユーキャンスマイルになって来る。
 

楽々の逃亡劇で2連勝

 

2018年06月09日 三田特別 芝2400m 阪神競馬場

1着:グローブシアター 牡4 (浜中俊)
2着:ブラックプラチナム 牡5 (M.デムーロ)
3着:フォーラウェイ 牡5 (酒井学)

レースタイム:2:25.6(良)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
スタートから追っ付けてハナへ立つグローブシアター。前半1000mを62秒台とスローペースに落とし込んでレースの主導権を握って4コーナーへ。各馬も徐々に押し上げて併走して来るが、直線に入ると逆に突き放す様にして単独先頭の競馬を見せた。最後まで脚色は余裕の走りで快勝、前走に続いて逃げ切りでの連勝達成と本格化の兆しと言えるだろう。エピファネイア、リオンディーズとはまた違ったタイプの1頭だが重賞まで一気に駆け上がってもらいたい。
 

前走は3馬身差の完勝

 

2018年05月13日 白川特別 芝2400m 京都競馬場

1着:グローブシアター 牡4 (浜中俊)
2着:ヴィッセン 牡7 (古川吉洋)
3着:ローデルバーン 牡5 (水口優也)

レースタイム:2:36.9(不良)
レース上がり3ハロン:37.0
勝ち馬上がり3ハロン:37.0
 
スタートから気合を付けてハナに立ったグローブシアター。不良馬場という事もあり各馬、下を気にしながらの追走からの超スローペースでレースは進む。直線入り口では後続を引き離しにかかり一気にラストスパート。水しぶきが上がる泥んこ馬場の中、気持ちよさそうに駆け抜け最後は流す余裕で3馬身差の圧勝を飾った。無類のスタミナと馬場適性が活きた1戦だ。長距離に転向してから同馬の走りが変わって来た。
 

グローブシアター

 
グローブシアター(シーザリオ2014)

グローブシアター(シーザリオ2014)

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:14戦5勝(5-0-3-6)
主な戦績:比叡ステークスなど
via google imghp
 
言わずもがな、エピファネイア&リオンディーズの弟。キャロットクラブのマストブラッドであり、牡馬に生まれた時点で走らない可能性の方が低いと思われる。管理している場長の話では、「リオンディーズはパワータイプだったが、この仔はむしろ瞬発力がありそう」とのコメントを残している。確かに馬体を見る限り、筋肉質だった兄2頭に比べて、全体的に柔らかみが感じられ上とは違ったタイプの馬になりそうな雰囲気も感じられる。現時点での情報では馬体重は450kg前後と見られ、これからの成長次第でまた変わって来るだろう。唯一の不安点を挙げるとすれば、産駒全体の体質的な弱さと暴走性を秘めた気の荒さか。
 

血統背景

 
キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
Raise You
Miesque Nureyev
Pasadoble
マンフィス ラストタイクーン トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer
シーザリオ スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペーンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
キロフプリミエール Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Querida Habitat
Principia


 

兄弟馬

 
エピファネイア(シーザリオ2010)

エピファネイア(シーザリオ2010)

牡馬

父馬:シンボリクリスエス
母馬:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:14戦6勝(6-2-1-5)
主な戦績:菊花賞、ジャパンカップなど
via google imghp
 
リオンディーズ(シーザリオ2013)

リオンディーズ(シーザリオ2013)

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:5戦2勝(2-1-0-2)
主な戦績:朝日杯フューチュリティステークスなど
via google imghp
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:3.0pt

 
母父スペシャルウィークは、フジキセキ等他の同程度SS系と比べるとクラリティスカイとエピファネイア、リオンディーズ兄弟を出しているのでマシだが、母父SSと比較するとパワー不足。そこは単純に底を見せずに引退したシーザリオがものすごい強かった結果、産駒安定して強いのだろう。若くして引退した為、初子と2番子は母体が未熟だった為、体質に影響がもろにでたのだろうがその後は、健康な産駒が続いているので不発種牡馬シンボリクリスエスでもエピファネイアを出せているのでキングカメハメハ産駒なら間違いないだろう。
 

前評判

 
正直な所、前評判という点ではこの血統は評価がかなり難しい。関係者曰く、『シーザリオの産駒は一頭一頭の個体が全然違う。同じ種牡馬でも全く異質の馬が出て来るので比較がし辛い部分があります』との事。そうなると、牡馬か牝馬という大きな括りで考えてみてはどうだろうか。牝馬に関しては未だ活躍馬が出ていないが、牡馬限定だと2分の1の確率でGI馬を輩出。この時点で他の繁殖牝馬より圧倒的に質の高い産駒が期待出来るので十分な判断材料と言えよう。
 

馬名の由来

 

シェイクスピアの作品の多くを初演した劇場

 
シーザリオ産駒はシェイクスピアの作品に登場する人物名からの由来がほとんど。その流れから今回の名前も決まったのだろうが、個人的にはあまり感触はよろしくない。こればかりは耳障りの部分での問題なので、ひとによる所が大きいとは思うが…まぁ、ここに関しては活躍してくれば何の違和感も無くなって来るのだろう。むしろ、それくらいの活躍をして欲しいものである。

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