上がり33秒3が精一杯の競馬

 

2018年08月04日 信濃川特別 芝2000m 新潟競馬場

1着:グロンディオーズ 牡3 (C.ルメール)
2着:メルヴィンカズマ 牡4 (M.デムーロ)
3着:グレートウォリアー 牡3 (福永祐一)

レースタイム:1:58.3(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.1
 
発馬で少し立ち遅れたグレートウォリアー。無理に前へは行かず中団後方で追走しつつ前の動き方を窺う1戦となった。そのまま平均ペースで流れ最後の直線で末脚勝負、グレートウォリアー自身も懸命に伸びるが前を行くグロンディオーズが遥かに良い脚で抜け出し万事休す。どちらかと言えば長く脚を使うタイプでこういった競馬は得意ではないだろう。メルヴィンカズマも捉え切れず3着に終わってしまう。ここから菊花賞には逆算して行くと厳しいローテーションが待ち構えていそうだ。
 

着差以上に強い内容で2勝目

 

2018年04月21日 新緑賞 芝2300m 東京競馬場

1着:グレートウォリアー 牡3 (福永祐一)
2着:スマートモノリス 牡3 (武豊)
3着:ロジティナ 牡3 (大野拓弥)

レースタイム:2:22.3(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
 
外枠発走で出遅れながらもじっくりとレースを進めたグレートウォリアー。道中も慌てず自分のリズムでジワジワとポジションを上げて行くと、直線入り口では前を射程圏内に。逃げるスマートモノリスを一完歩ずつ迫って行くと、坂上から馬体を併せて叩き合いに。着差こそクビ差だが、前に出てからはどれだけ走っても逆転不可能な余力の有る形でゴールイン。距離延長で次第にパフォーマンスが上がって来ているのは菊花賞に向けての何よりのアドバンテージだろう。信濃川特別は2000mになるが、ここを勝利し万全の状態で菊花賞トライアルに進みたい。
 

大寒桜賞は目標にされた分の負け

 

2018年3月24日 大寒桜賞 芝2400m 中京競馬場

1着:ダノンマジェスティ 牡3 (内田博幸)
2着:グレートウォリアー 牡3 (北村友一)
3着:メールドグラース 牡3 (中谷雄太)

レースタイム:2:17.8(稍重)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
大寒桜賞は外枠から番手に付ける積極的な追走で先行策を取ったグレートウォリアー。馬場状態や展開を考えての競馬だったのだろうが、結果として早め抜け出しから後続に目標とされる形が仇となってしまった。最後はダノンマジェスティの末脚に屈して2着敗戦、とは言えパフォーマンスは走る度に良くなっている事から考えても叩き良化型なのだろう。今回の新緑賞も2000m超えの長距離戦となり自慢のスタミナを活かした走りで2勝目をもぎ取りたいところだ。鞍上は新馬戦で手綱を取った福永祐一騎手を予定している。
 

未勝利戦は意地の差し切り勝ち

 

2018年2月18日 3歳未勝利  芝2000m 小倉競馬場

1着:グレートウォリアー 牡3 (川田将雅)
2着:ハイドラン 牝3 (浜中俊)
3着:トーホウアルテミス 牝3 (松若風馬)

レースタイム:2:02.4(良)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
 
前走より道中の行きっぷりも良く、叩いて上昇していたグレートウォリアー。しかし、4コーナーのペースアップ時はエンジンのかかりが遅く少し遅れてしまう。それでも直線残り200mでトップスピードに乗るとラストの一完歩で逃げ粘るハイドランを差し切り単勝1.2倍の人気に応える勝利を飾った。レースぶりを見ても明らかに長距離巧者、今回の大寒桜賞で200m伸びるのは好材料だろう。ここを連勝出来れば次は恐らくダービートライアルへ駒を進める事になる。
 

中団から思った以上の伸びは不発

 

2018年1月21日 3歳新馬 芝1800m 京都競馬場

1着:オールフォーラヴ 牝3 (川田将雅)
2着:アロハリリー 牝3 (鮫島克駿)
3着:グレートウォリアー 牡3 (福永祐一)

レースタイム:1:49.5(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
 
スタートは出るものの行き脚がつかず取り遅れる形に。中団でジッと脚を溜めて直線コースの追い上げに賭けた鞍上の反応の結果、先行から抜け出した牝馬2頭を捉えられずもったいない敗戦となった。これでローテーション的に皐月賞へ駒を進める事は困難な状況下に。血統、厩舎的には重賞戦線に乗ってこなければいけない器の1頭だろう。今後の巻き返しに期待したい。
 

除外でデビューが延びるも影響なし

 
相変わらずの好馬体グレートウォリアー

相変わらずの好馬体グレートウォリアー

via google imghp
 
当初は夏場デビューを視野に調整されていたが一頓挫あり秋に栗東へ戻って来たグレートウォリアー。そこから急がず慌てず、じっくりと馬の成長に合わせて初戦を選んで来た印象だ。年明けに一度新馬戦で除外を食らってしまったが、逆にその分稽古が積めたと考えれば良いだろう。馬体に関しては既に一流クラスのものを感じるだけに、後は実戦に行った時の走りを見てみたい。藤原英厩舎から久々にクラシックを狙える1頭が出るか否か。
 

グレートウォリアー

 
グレートウォリアー(プラウドスペル2015)

グレートウォリアー(プラウドスペル2015)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:プラウドスペル
母父:Proud Citizen
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:5戦2勝(2-1-2-0)
主な戦績:新緑賞など
via google imghp
 
表現は矛盾するが、ディープインパクト産駒らしい柔らかさと筋骨量の豊富なガッチリとした馬体。いずれもがバランス良く際立っており、且つ立ち姿と顔に品を感じる程。さすが今期のサンデーレーシングで1億5000万円もの高額募集をかけられた馬である。先ずもって、これが駄馬となる可能性は無いに等しい。馬体重は春の取材時点で500kgちょうど。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
プラウドスペル Proud Citizen Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Drums Of Freedom Green Forest
Danseuse Etoile
Pacific Spell Langfuhr Danzig
Sweet Briar Too
Malibu Magic Encino
Dream Harder


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
ファミリーに日本活躍馬がいないので強調材料としては、母が米3歳女王という事だけだろう。日本の種牡馬産駒としては、最初の産駒なので母の繁殖力はここから試される。
 

前評判

 
『幼駒の頃から1番馬の存在として注目を集めていましたが、そのまま良い形で成長し続けてますね。フットワークがドッシリとしていて、乗り心地も抜群。年明けまではトモに幾分緩さがありましたが、ここに来て良化して踏み込みもかなり強くなって来ました。気性も素直で馬群に入れても我慢が効きますし、とにかく能力はずば抜けて高いと思います』との事。サンデーレーシングのトップクラスとして恥ずかしい競馬は出来ない。
 

馬名の意味

 

一騎当千の強者

 
響き、意味合い含めて名馬となる可能性は大。サンデーレーシングにしては直球のネーミングだが、それが逆に新鮮味があって良い。

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