オールカマー直後
2019年9月22日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場
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道中はインコースを頼る様にして追走するグレイル。後ろから行く事は計算済みで、距離ロスを防ぐためにラチ沿いを回って行ったのだろう。4コーナーでグイッと手応え良く上がって行くと、直線狭い所を一瞬で突き抜け前にグングン迫る脚を見せる。ゴール前で1番人気レイデオロを捉えると久々の馬券圏内に入る活躍で復調気配を感じさせた。長距離なら大きいところを狙える好素材、更なる成長が待たれる。
オールカマー直前
本来ならタイトルを獲っていてもおかしくないグレイル。どこかで歯車が噛み合わなくなり、末脚不発のレースが続いてもうすぐ2年が立つが、その一昨年の京都2歳ステークス以来となる重賞制覇へオールカマーに挑む。中山2200mは昨年のセントライト記念で最速の上がりを叩き出している様に好相性。今回は福島テレビオープンを叩いて上積みが見込め、まともに走ればレイデオロやウインブライトにも負けない爆発力を秘めた1頭だ。
福島テレビオープン直後
2019年7月21日 福島テレビオープン 芝1800m 福島競馬場
1着:リライアブルエース 牡6 (吉田豊)
2着:マウントゴールド 牡6 (丸山元気)
3着:ミライヘノツバサ 牡6 (柴田大知)
レースタイム:1:48.9(良)
レース上がり3ハロン:36.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
2着:マウントゴールド 牡6 (丸山元気)
3着:ミライヘノツバサ 牡6 (柴田大知)
レースタイム:1:48.9(良)
レース上がり3ハロン:36.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
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元々馬格のある体に大幅な馬体重、外枠に福島競馬場の小回りコースと、明らかな悪条件の中で初戦を福島テレビオープンと選んで来たグレイル。間違いなく叩き台としての1戦であり、ここで2番人気というのは間違いなく過剰人気の類だっただろう。それでも、外から良い形で追走、勝負どころでやはり遅れを取ったものの、総合的に上がり3位の脚を使っているあたりは地力が高い証明だろう。今後はもう少し距離のあるレースで秋以降の巻き返しを期待したい。
中日新聞杯直後
2018年12月8日 中日新聞杯 芝2000m 中京競馬場
1着:ギベオン 牡3 (C.デムーロ)
2着:ショウナンバッハ 牡7 (鮫島克駿)
3着:ストロングタイタン 牡5 (B.アヴドゥラ)
レースタイム:1:59.3(良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
2着:ショウナンバッハ 牡7 (鮫島克駿)
3着:ストロングタイタン 牡5 (B.アヴドゥラ)
レースタイム:1:59.3(良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
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道中は定位置の後方を追走したグレイル。手応え良く直線を迎えるが、いざ追い出しの瞬間に前が全く開かずの右往左往。結果、上位を諦める程に後手へと回り鞍上も一切追わずのフィニッシュとなった。レース後に津村騎手は『左回りでも大丈夫』とコメントしている様に走りに問題はなかったとの事。単純に今回は不完全燃焼の1戦、年明け早々にでも中長距離の古馬重賞に参戦した時が更なる狙い目だろう。
菊花賞直後
2018年10月21日 菊花賞 芝3000m 京都競馬場
1着:フィエールマン 牡3 (C.ルメール)
2着:エタリオウ 牡3 (M.デムーロ)
3着:ユーキャンスマイル 牡3 (武豊)
レースタイム:3:06.1(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
2着:エタリオウ 牡3 (M.デムーロ)
3着:ユーキャンスマイル 牡3 (武豊)
レースタイム:3:06.1(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
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予想通り、菊花賞ではレースの流れに乗れず後方からの追走となったグレイル。そのまま終始スローペースの中で最後の直線少し脚を伸ばした程度の競馬だった。その分、疲れは残っておらずすぐに競馬へ使えるという点では好都合だったのかもしれない。ひとまず、馬には久々に勝利の味を味わって欲しいというのが関係者の気持ちだろう。実績が無い左回りも承知の上、今後の飛躍のために克服してもらう意味でもあえて試練の道を選んだ結果は果たして??鞍上は津村明秀騎手。
菊花賞直前
春は無冠に終わったグレイル。左回りが苦手なのか、共同通信杯と日本ダービーはカウントしなくても良いだろう。そう考えると、皐月賞とセントライト記念のパフォーマンスはかなりのモノであり、やはり3歳世代の影の実力馬という点は変わりなし。父がハーツクライで距離延長は大歓迎であり、鞍上には今年の天皇賞春でレインボーラインを勝ち馬に導いた岩田康誠騎手。デキも良ければヤネも良し、勝つ為のお膳立てはしっかりと揃っている。
セントライト記念直後
2018年09月17日 セントライト記念 芝2200m 中山競馬場
1着:ジェネラーレウーノ 牡3 (田辺裕信)
2着:レイエンダ 牡3 (C.ルメール)
3着:グレイル 牡3 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.1(良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
2着:レイエンダ 牡3 (C.ルメール)
3着:グレイル 牡3 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.1(良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
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相変わらずスタートは出ず、道中は定位置の最後方から追走となったグレイル。岩田騎手も乗り慣れているのか、内々でロス無く回って来ると直線も大外へ出さずそのまま馬群の中へ。大跳びながら器用に立ち回るとグングン加速し最速の上がりを駆使。最後は粘るブレステイキングを僅かに差し切り、3着に入線となった。やはり右回りではパフォーマンスが全く違う馬となる。次はいよいよクラシック最終戦、重賞勝利を飾った縁起の良い京都競馬場だけに期待は益々高まるばかり。
日本ダービー直後
2018年05月27日 日本ダービー 芝2400m 東京競馬場
1着:ワグネリアン 牡3 (福永祐一)
2着:エポカドーロ 牡3 (戸崎圭太)
3着:コズミックフォース 牡3 (石橋脩)
レースタイム:2:23.8(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
2着:エポカドーロ 牡3 (戸崎圭太)
3着:コズミックフォース 牡3 (石橋脩)
レースタイム:2:23.8(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
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期待された日本ダービーでは終始後方ままの競馬で大敗を喫したグレイル。共同通信杯と同じく本来の豪快な末脚が一切影を潜め、全く見せ場無しの1戦となった。これまでのレースぶりを見る限り、毎回パフォーマンスを引き出せているのはやはり右回り。皐月賞でも最後の末脚はワグネリアンやステルヴィオ以上だったのは確か。休み明けとなる今回、仕上がりも万全で恐らくここら辺で鮮やかな差し切り勝ちがあるのではないだろうか。骨折は軽度なもので気にする必要は無い。
日本ダービー直前
馬体、走法含めて今回のメンバー中でもずば抜けて馬が良いのはグレイルではないだろうか。他よりもスッと体高があり、各部の筋肉量や顔立ち、歩いている時の雰囲気も文句なし。皐月賞では痛恨の出遅れで展開に泣かされたが、ゴール前の脚色は際立っていた。東京に替わって直線が長くなるのは大歓迎だろう。共同通信杯は不可解な敗戦だったが、決して左回りが苦手というクチでは無い。日本ダービーの全てを知る岩田康誠騎手が今度はしっかりと最後までエスコートしてくれるに違いない。そうなればまとめて上位馬を一蹴するだけの下地は揃っていると言えよう。
皐月賞直後
2018年04月15日 皐月賞 芝2000m 中山競馬場
1着:エポカドーロ 牡3 (戸崎圭太)
2着:サンリヴァル 牡3 (藤岡佑介)
3着:ジェネラーレウーノ 牡3 (田辺裕信)
レースタイム:2:00.8(稍重)
レース上がり3ハロン:37.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:サンリヴァル 牡3 (藤岡佑介)
3着:ジェネラーレウーノ 牡3 (田辺裕信)
レースタイム:2:00.8(稍重)
レース上がり3ハロン:37.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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スタートで立ち遅れてしまい最後方追走を余儀なくされたグレイル。ハイペースで展開が向くかに思われたが、特殊な隊列となってしまい追い込み勢には厳しい流れとなった。しかも、直線では進路を確保出来ず、半ばを過ぎた辺りでようやくのGOサイン。そこからグンと加速し、最後はステルヴィオとキタノコマンドールを一気にかわし切る様な伸びで6着に入っている。もっとスムーズな競馬なら恐らく上位争いに加われていたと言っても過言では無い。大跳びのフットワークからも東京競馬場の方が良い筈で日本ダービーこそ狙い目の1頭だ。
京都2歳ステークス直後
2017年11月25日 京都2歳ステークス 芝2000m 京都競馬場
1着:グレイル 牡2 (武豊)
2着:タイムフライヤー 牡2 (C.デムーロ)
3着:ケイティクレバー 牡2 (小林徹也)
レースタイム:2:01.6(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:タイムフライヤー 牡2 (C.デムーロ)
3着:ケイティクレバー 牡2 (小林徹也)
レースタイム:2:01.6(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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道中は相手をタイムフライヤー一本に絞ってマークするグレイル。4コーナーで一緒に動き出すと、最後の直線は一完歩ずつ迫るとゴール前で図ったかの様に差し切り無傷の連勝でタイトルを手にした。馬体も走りもダイナミックで大物感タップリだが、まだまだ未完成な部分も多くここからどれだけ成長出来るかだろう。父がハーツクライに変わり、兄ロジチャリス(ロジチャリス)よりは距離適性も長く楽しめる逸材だ。
グレイル
非常に均整の取れた馬体で、重厚感がありながらも手脚のフットワークは軽そうな立ち姿。前肢、後肢共に発達加減も良く全体的にレベルの高いバランスをしている。昨年のセレクトセールで6000万円近くの高額取引きをされた意味も納得だ。ハーツクライ産駒だけに完成は古馬になってからだろうが、現時点でも十分に世代のトップクラスと戦える素材。
血統背景
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
アイリッシュダンス | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ビューパーダンス | Lyphard | ||
My Bupers | |||
プラチナチャリス | ロックオブジブラルタル | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Offshore Boom | Be My Guest | ||
Push a Button | |||
シルバーチャリス | Rainbow Quest | Blushing Groom | |
I Will Follow | |||
シルバーレーン | Silver Hawk | ||
Strait Lane |
兄妹馬
近親馬
血統評価:1.6pt
シルバーレーンの一族で、シルバーレーンに重量級の種牡馬が重なって器用さがなさそうな印象。兄にダイワメジャーで重賞馬がいるのでそれよりは柔軟性があるハーツクライで良くなるのか悪くなるのか見てみたい。他の兄弟が走っていないので血統的な信用度は低いが可能性のある血統だろう。
前評判
デビュー前から期待の高かったグレイルだが、何より新馬戦の超が付く程の不良馬場で最後まで走った事が素晴らしい。初戦であのコンディションならどんな馬でも走る気を無くす様なものだが、そこを懸命に走り切る事が出来る精神面の強さは混戦時のクラシックで武器になる。心技体が揃って初めて大きなタイトルに手が届くが、同馬には既にそれが備わっている様だ。
馬名の意味
聖杯
近年、勢力図を伸ばしつつあるカナヤマホールディングスから期待の1頭だ。同オーナーは冠名を用いず、同世代で函館2歳ステークスを勝利したカシアスやカツジなど、比較的短い単語で統一している。
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0