血統面を見ても舞台設定は◎

 
弾む様なフットワークで惚れ惚れするグレイル

弾む様なフットワークで惚れ惚れするグレイル

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春は無冠に終わったグレイル。左回りが苦手なのか、共同通信杯と日本ダービーはカウントしなくても良いだろう。そう考えると、皐月賞とセントライト記念のパフォーマンスはかなりのモノであり、やはり3歳世代の影の実力馬という点は変わりなし。父がハーツクライで距離延長は大歓迎であり、鞍上には今年の天皇賞春でレインボーラインを勝ち馬に導いた岩田康誠騎手。デキも良ければヤネも良し、勝つ為のお膳立てはしっかりと揃っている。
 

豪快さは健在、右回りなら違う

 

2018年09月17日 セントライト記念 芝2200m 中山競馬場

1着:ジェネラーレウーノ 牡3 (田辺裕信)
2着:レイエンダ 牡3 (C.ルメール)
3着:グレイル 牡3 (岩田康誠)

レースタイム:2:12.1(良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
相変わらずスタートは出ず、道中は定位置の最後方から追走となったグレイル。岩田騎手も乗り慣れているのか、内々でロス無く回って来ると直線も大外へ出さずそのまま馬群の中へ。大跳びながら器用に立ち回るとグングン加速し最速の上がりを駆使。最後は粘るブレステイキングを僅かに差し切り、3着に入線となった。やはり右回りではパフォーマンスが全く違う馬となる。次はいよいよクラシック最終戦、重賞勝利を飾った縁起の良い京都競馬場だけに期待は益々高まるばかり。
 

日本ダービーは度外視でOK

 

2018年05月27日 日本ダービー 芝2400m 東京競馬場

1着:ワグネリアン 牡3 (福永祐一)
2着:エポカドーロ 牡3 (戸崎圭太)
3着:コズミックフォース 牡3 (石橋脩)

レースタイム:2:23.8(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
 
期待された日本ダービーでは終始後方ままの競馬で大敗を喫したグレイル。共同通信杯と同じく本来の豪快な末脚が一切影を潜め、全く見せ場無しの1戦となった。これまでのレースぶりを見る限り、毎回パフォーマンスを引き出せているのはやはり右回り。皐月賞でも最後の末脚はワグネリアンやステルヴィオ以上だったのは確か。休み明けとなる今回、仕上がりも万全で恐らくここら辺で鮮やかな差し切り勝ちがあるのではないだろうか。骨折は軽度なもので気にする必要は無い。
 

馬自身の能力は世代トップクラスか

 
豪快なフットワークで追い切るグレイル

豪快なフットワークで追い切るグレイル

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馬体、走法含めて今回のメンバー中でもずば抜けて馬が良いのはグレイルではないだろうか。他よりもスッと体高があり、各部の筋肉量や顔立ち、歩いている時の雰囲気も文句なし。皐月賞では痛恨の出遅れで展開に泣かされたが、ゴール前の脚色は際立っていた。東京に替わって直線が長くなるのは大歓迎だろう。共同通信杯は不可解な敗戦だったが、決して左回りが苦手というクチでは無い。日本ダービーの全てを知る岩田康誠騎手が今度はしっかりと最後までエスコートしてくれるに違いない。そうなればまとめて上位馬を一蹴するだけの下地は揃っていると言えよう。
 

出遅れるも最後の追い込みは1番

 

2018年04月15日 皐月賞 芝2000m 中山競馬場

1着:エポカドーロ 牡3 (戸崎圭太)
2着:サンリヴァル 牡3 (藤岡佑介)
3着:ジェネラーレウーノ 牡3 (田辺裕信)

レースタイム:2:00.8(稍重)
レース上がり3ハロン:37.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
 
スタートで立ち遅れてしまい最後方追走を余儀なくされたグレイル。ハイペースで展開が向くかに思われたが、特殊な隊列となってしまい追い込み勢には厳しい流れとなった。しかも、直線では進路を確保出来ず、半ばを過ぎた辺りでようやくのGOサイン。そこからグンと加速し、最後はステルヴィオとキタノコマンドールを一気にかわし切る様な伸びで6着に入っている。もっとスムーズな競馬なら恐らく上位争いに加われていたと言っても過言では無い。大跳びのフットワークからも東京競馬場の方が良い筈で日本ダービーこそ狙い目の1頭だ。
 

大跳びのフットワークで豪快に差し切りV

 

2017年11月25日 京都2歳ステークス 芝2000m 京都競馬場

1着:グレイル 牡2 (武豊)
2着:タイムフライヤー 牡2 (C.デムーロ)
3着:ケイティクレバー 牡2 (小林徹也)

レースタイム:2:01.6(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
 
道中は相手をタイムフライヤー一本に絞ってマークするグレイル。4コーナーで一緒に動き出すと、最後の直線は一完歩ずつ迫るとゴール前で図ったかの様に差し切り無傷の連勝でタイトルを手にした。馬体も走りもダイナミックで大物感タップリだが、まだまだ未完成な部分も多くここからどれだけ成長出来るかだろう。父がハーツクライに変わり、兄ロジチャリス(ロジチャリス)よりは距離適性も長く楽しめる逸材だ。
 

グレイル

 
グレイル

グレイル

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:プラチナチャリス
母父:ロックオブジブラルタル
所属:野中賢二厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:カナヤマホールディングス

通算成績:6戦2勝(2-0-1-3)
主な戦績:京都2歳ステークスなど
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非常に均整の取れた馬体で、重厚感がありながらも手脚のフットワークは軽そうな立ち姿。前肢、後肢共に発達加減も良く全体的にレベルの高いバランスをしている。昨年のセレクトセールで6000万円近くの高額取引きをされた意味も納得だ。ハーツクライ産駒だけに完成は古馬になってからだろうが、現時点でも十分に世代のトップクラスと戦える素材。
 

血統背景

 
ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス トニービン カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
プラチナチャリス ロックオブジブラルタル デインヒル Danzig
Razyana
Offshore Boom Be My Guest
Push a Button
シルバーチャリス Rainbow Quest Blushing Groom
I Will Follow
シルバーレーン Silver Hawk
Strait Lane


 

兄妹馬

 
ロジチャリス

ロジチャリス

牡馬

父馬:ダイワメジャー
母馬:プラチナチャリス
母父:ロックオブジブラルタル
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:久米田正明

通算成績:22戦6勝 (6-2-3-11)
主な戦績:ダービー卿チャレンジトロフィーなど
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近親馬

 
ブラックホーク

ブラックホーク

牡馬

父馬:Nureyev
母馬:シルバーレーン
母父:Silver Hawk
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:Watership Down Stud(英)
馬主:金子真人

通算成績:28戦9勝 (9-8-6-5)
主な戦績:安田記念、スプリンターズステークスなど
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ピンクカメオ

ピンクカメオ

牝馬

父馬:フレンチデピュティ
母馬:シルバーレーン
母父:Silver Hawk
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:パカパカファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:21戦4勝 (4-2-0-15)
主な戦績:NHKマイルカップなど
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血統評価:1.6pt

 
シルバーレーンの一族で、シルバーレーンに重量級の種牡馬が重なって器用さがなさそうな印象。兄にダイワメジャーで重賞馬がいるのでそれよりは柔軟性があるハーツクライで良くなるのか悪くなるのか見てみたい。他の兄弟が走っていないので血統的な信用度は低いが可能性のある血統だろう。
 

前評判

 
デビュー前から期待の高かったグレイルだが、何より新馬戦の超が付く程の不良馬場で最後まで走った事が素晴らしい。初戦であのコンディションならどんな馬でも走る気を無くす様なものだが、そこを懸命に走り切る事が出来る精神面の強さは混戦時のクラシックで武器になる。心技体が揃って初めて大きなタイトルに手が届くが、同馬には既にそれが備わっている様だ。
 

馬名の意味

 

聖杯

 
近年、勢力図を伸ばしつつあるカナヤマホールディングスから期待の1頭だ。同オーナーは冠名を用いず、同世代で函館2歳ステークスを勝利したカシアスやカツジなど、比較的短い単語で統一している。

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