新潟2歳ステークス直前
6月頭の新馬戦だけにかなり情報が希薄化している様だが、当時のグランチェイサーの勝ちっぷりは見事なものだった。何より勝ち時計が、過去の開催を振り返ってみても後の重賞勝ち馬を上回るタイムを記録。2歳6月時点でこれだけのパフォーマンスが出来れば文句の付けようが無く、その後しっかり休養期間に充て新潟2歳ステークスに駒を進めて来たのは陣営の自信の表れか。今回の走りでそれらが証明される事となるが果たして。
グランチェイサー
母系を辿ればチラホラと重賞馬が出ているファミリーの出自、その伏線となるキャッスルブラウン一族だが極めて優秀な繁殖牝馬である。というのも、上の兄弟は中央デビューした6頭中3頭が新馬勝ちという仕上がり早の血統。その肌にダイワメジャーを付けたグランチェイサーも当然ながら完成度が高く、2歳6月時点である程度注文の少ない走りが出来るというのはある意味で納得である。
血統構成
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
スカーレットインク | Crimson Satan | ||
Consentida | |||
キャッスルブラウン | Silver Hawk | Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Gris Vitesse | Amerigo | ||
Matchiche | |||
Hiroo Garden | Caerleon | Nijinsky | |
Foreseer | |||
Sweeping | インデェアンキング | ||
Glancing |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
兄弟やファミリーに2歳Sの実績馬がちらほらおり早めから活躍出来る産駒が多い印象の血統。ただ未勝利兄弟も多く血統背景からの強調材料としては弱い。
前評判
デビュー戦では5番人気とそこまで高い評価を受けていなかったグランチェイサー。しかし、血統は嘘を言わず、新馬勝ちの多い一族の血を脈々と受け継いだ仕上がりの良い走りで初戦を見事ものにしている。小柄ながら馬体を大きく見せるフットワークで全身を使った動きは運動神経の良さを物語っている。距離もマイルまでなら十二分に適正範囲内だろう、息の長い活躍に期待したい1頭だ。
馬名の意味
壮大な(フランス語)+追撃者
響きから来るネーミングだろう。
父馬:ダイワメジャー
母馬:キャッスルブラウン
母父:Silver Hawk
所属:矢野英一厩舎(美浦)
生産:村上欽哉
馬主:落合幸弘
通算成績:1戦1勝 (1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬