阪神カップ直後
2019年12月21日 阪神カップ 芝1400m 阪神競馬場
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スタートはまずまずも、道中は引っ張り切りの手応えで馬群中団からレースを進めたグランアレグリア。内目のコースでロスなく立ち回り、勝負所ではそこからスッとポジションを押し上げて直線コースへ。馬なりで逃げ粘るメイショウショウブ以下をかわして行くと、あっという間に突き抜け気が付けば2着フィアーノロマーノに5馬身差を付ける内容で完勝の復活劇を飾った。レースぶりは精神面の成長を大きく感じさせる1戦だった。
阪神カップ直前
当初はスプリンターズステークスで始動する予定だっただけに、馬自体の仕上りは全く問題ない。気性的にも鉄砲は効くタイプで、距離短縮にしても陣営はむしろ競馬がしやすくなるのではと考えている。確かに、マイルでも持って行かれる様な形で追走しており、絶対的なスピード力は同世代でも随一の存在。それが斤量も楽な状態でレースに臨めるのであれば絶好の舞台かもしれない。勝って来春の短距離戦線に殴り込みをかけたい。
秋はスプリンターズステークスから始動
今年の桜花賞を圧勝したグランアレグリアが、スプリンターズステークスを秋の始動戦とする事が発表された。マイルでも行きたがるそのスピードなら1200m戦でも追走は問題ないだろう。しかしながら、この番組選択は間違いなく僚馬コントラチェックとの使い分けによる要素も大きく関わっている筈。いずれの主戦でもあるC.ルメール騎手がそのローテーションならどちらにも騎乗する事が出来るという訳だ。これは現在における騎手最優先の競馬界を如実に物語っている。
NHKマイルカップ直後
2019年5月5日 NHKマイルカップ 芝1600m 東京競馬場
1着:アドマイヤマーズ 牡3 (M.デムーロ)
2着:ケイデンスコール 牡3 (石橋脩)
3着:カテドラル 牡3 (B.アヴドゥラ)
レースタイム:1:32.4(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
2着:ケイデンスコール 牡3 (石橋脩)
3着:カテドラル 牡3 (B.アヴドゥラ)
レースタイム:1:32.4(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
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立ち遅れ気味の発馬となって後手の競馬を強いられたグランアレグリア。前に行こうとすると引っ掛かる素振りを見せる矛盾の走りで前半からリズムを崩している様に見えたレース展開。直線に入っても前が壁で外に張り出さければならず、その斜行が原因でダノンチェイサーが大きく不利を受ける。アドマイヤマーズ以下に差されてしまい4着に敗れたが、結果として5着降着処分が下された。これでルメール騎手は日本ダービーまで騎乗停止という衝撃の結末を迎える。
桜花賞直後
2019年4月6日 桜花賞 芝1600m 阪神競馬場
1着:グランアレグリア 牝3 (C.ルメール)
2着:シゲルピンクダイヤ 牝3 (和田竜二)
3着:クロノジェネシス 牝3 (北村友一)
レースタイム:1:32.7(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
2着:シゲルピンクダイヤ 牝3 (和田竜二)
3着:クロノジェネシス 牝3 (北村友一)
レースタイム:1:32.7(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
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好スタートからポジションを取りに行ったグランアレグリア。道中のペースはスロー、後続も動くに動けない状況の中で早めに先頭へ立ってレースを動かして行った。直線は逃げるプールヴィルをあっさりと競り落とし、内ラチを頼って抜け出すと後続をグングン突き放す圧巻の脚を見せ勝利。何と、2着シゲルピンクダイヤ以下を寄せ付けないレコードタイムの勝利で世代のトップへ輝いた。恐らく、今後はNHKマイルカップへ進む公算が高い。
桜花賞直前
中100日以上による戴冠へ。グレード制導入の84年以降、初となる年明け初戦の桜花賞制覇へグランアレグリアが果敢に挑む。新馬戦では後の2歳女王、ダノンファンタジー相手に完勝。その後、サウジアラビアロイヤルカップを勝利し、朝日杯フューチュリティステークスで3着と異色のローテを歩み続けている。まさに藤沢厩舎ならではといった所だが、レースで走りが上手く噛み合えばあっさりまであるだろう。勝てるとすればこの馬が筆頭候補だ。
ぶっつけで桜花賞へ
桜花賞へ直行ー。グランアレグリアが所属するサンデーレーシングの公式ホームページにて発表された。元々数を使わない事で有名な藤沢和雄厩舎だが、さすがにクラシックの初戦を年内1走もせずに向かうというのは仰天のプランだった。3歳時は成長期で余計な疲れを残したくない、というのが大体の理由だろう。馬を第一に考えているのは良く分かるが、競馬ファンとしてはその雄姿を少しでも多く見たいのが本音。ましてや、馬券を買う側からすれば頭を悩ませる事この上ないローテーションである。
朝日杯フューチュリティステークス直後
2018年12月16日 朝日杯フューチュリティステークス 芝1600m 阪神競馬場
1着:アドマイヤマーズ 牡2 (M.デムーロ)
2着:クリノガウディー 牡2 (藤岡佑介)
3着:グランアレグリア 牝2 (C.ルメール)
レースタイム:1:33.9(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
2着:クリノガウディー 牡2 (藤岡佑介)
3着:グランアレグリア 牝2 (C.ルメール)
レースタイム:1:33.9(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
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スタートを出たグランアレグリアは、前に逃げるイッツクールを置く形で何とかなだめる前半となった。4コーナーからは手応え良く自ら進出し、先頭へ躍り出る競馬で盤石の態勢に。しかし、直線入り口で外からアドマイヤマーズに並び懸けられると、まともにレースで併走したのが初めてだったか内へ若干ヨレるい走りに。そうこうしている間に前とは差を開けられ、最後は追い込んで来たクリノガウディーにもかわされ3着と無念の結果に終わってしまった。とは言え、先週の阪神ジュベナイルフィリーズと比較すれば十分に勝ち負けの競馬。改めて牝馬限定戦なら見直すべき存在ではある。
朝日杯フューチュリティステークス直前
雨が降りしきる中で行われた最終追い切り、主戦のC.ルメール騎手を背にして前進気鋭の走りを見せたグランアレグリアは思いのほか好調の様である。ディープインパクト産駒特有の少し掛かり気味に走る特徴も今回のマイル戦なら心配不要だろう。ルメール騎手の為にズラした臨戦過程、朝日杯フューチュリティステークスで牡馬と戦う事は何の障害にもならない筈。ここを勝てば来年の飛躍は間違いなく、アーモンドアイに続いてまたも歴史的名牝が誕生するかどうか。日曜の仁川でどよめきを期待したい。
ルメール騎手優先のローテーション
牡馬へ果敢に挑むという意味での朝日杯フューチュリティステークス参戦かと思いきや、どうやらC.ルメール騎手に継続騎乗してもらう為の陣営の配慮なんだとか。藤沢和雄調教師曰く『馬がとても敏感で、騎手を頻繁に変えるのは得策ではない』という判断から来ているらしい。とは言え、今年のGⅠを勝ちまくっている実績から考えても、その理由が無かろうが関係者からすれば出来るだけ乗って欲しいというのが本音だろう。騎手ありきの番組選びも、彼だから成立する話なのである。
サウジアラビアロイヤルカップ直後
2018年10月06日 サウジアラビアロイヤルカップ 芝1600m 東京競馬場
1着:グランアレグリア 牝2 (C.ルメール)
2着:ドゴール 牡2 (津村明秀)
3着:アマーティ 牝2 (三浦皇成)
レースタイム:1:34.0(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:ドゴール 牡2 (津村明秀)
3着:アマーティ 牝2 (三浦皇成)
レースタイム:1:34.0(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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スタートのタイミングが合わず後方からの競馬となったグランアレグリア。しかし、掛かる様にして先頭まで上がって行くと逃げ馬とほぼ併走する形で直線コースへ。そこから持ったままで楽に単独先頭へ躍り出ると、追われて更に加速しあっという間に後続を突き放す異次元の走りを披露して見せた。最後は2着へ追い込んだドゴールに3馬身半差を付け快勝、牡馬牝馬関係なく現時点での2歳最強馬と呼んで相応しい1頭だろう。
サウジアラビアロイヤルカップ直前
『初戦としては良い内容でしたね。普段から前向きに走る子なので休み明けも問題無いと思います。頑張り屋さんなので応援してあげて下さい』と、独特の言い回しで取材に答える藤沢和雄調教師。6月のデビュー戦でまだ馬も完成していない中でマイルを1分33秒台で駆け抜ける新馬はなかなかいない。贔屓目に見ても、この4ヶ月間の全ての新馬戦でも断トツで抜けた存在と言えるだろう。その証明を今回のサウジアラビアロイヤルカップで示して欲しい。鞍上は引き続き、C.ルメール騎手。
2歳新馬直後
2018年6月3日 2歳新馬 芝1600m 東京競馬場
1着:グランアレグリア 牝2 (C.ルメール)
2着:ダノンファンタジー 牝2 (川田将雅)
3着:フィッシュダイブ 牡2 (勝浦正樹)
レースタイム:1:33.6(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
2着:ダノンファンタジー 牝2 (川田将雅)
3着:フィッシュダイブ 牡2 (勝浦正樹)
レースタイム:1:33.6(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
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大外枠から好スタートを切ったグランアレグリア。道中も外目を楽に追走すると4コーナーで徐々に進出、持ったままの手応えで先頭に並びかけて直線コースへ。そこから後続のダノンファンタジーが迫ると軽く追われた程度でビュッと加速、最後まで脚色は衰える事なく5分程度の走りで完勝の内容だった。何とタイムはマイルを33秒台という初戦にしては考えられない時計を記録。前日の同1600mで35秒9なのだから勝ちの高さが窺い知れよう。またも藤沢厩舎から怪物候補が登場だ。
2歳新馬直前
北海道競馬で有力馬をデビューさせる事が多い藤沢厩舎では珍しいケースの新馬戦登場。というのも、師の思惑では滞在競馬で環境に慣れされる事が最大の目的で札幌や函館での初戦を選んでいるとの事。いきなり競馬場に持って行くのは何も知らない若駒にとってはストレスの他ならない。その点、グランアレグリアは気性が大人しく非常に従順な性格で牝馬らしからぬゆったりとした雰囲気だそう。そういう面でどこへ行っても問題無いとの判断で、中央場所でのデビューを『大丈夫、楽しみだね』と自信を持って送り出す。
グランアレグリア
ディープインパクトで牝馬、まさに見ただけでピンと来る様な柔らかい馬体は如何にも柔軟な走りをイメージさせる。母父がTapitとは言え、母自体の実績は芝に集中。筋肉の質から見ても芝でこその1頭で、後はどこまで能力が受け継がれているかだろう。藤沢和雄師が早期デビューさせる以上、走れる能力と条件が整っているという証拠だ。初戦から期待出来そう。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
タピッツフライ | Tapit | Pulpit | A.P.Indy |
Preach | |||
Tap Your Heels | Unbridled | ||
Rupy Slippers | |||
Flying Marlin | Marlin | Sword Dance | |
Syrian Summer | |||
Morning Dove | ortunate Prospect | ||
Pink Dove |
兄弟馬
初仔
近親馬
血統評価:1.0pt
遡ればマリスターⅡにわかれるファミリーで日本適性は大丈夫そうだろう。その一族で母父は良血TapitのGⅠ馬なので十分期待出来るが現時点での血統背景からの強調材料としては特にない。
前評判
4月頭には既にゲート試験を合格、その後も2ヵ月以上に渡って順調な稽古を続けられている事が何より重要だろう。それだけ調整しやすい気性が若い内は特に武器となる。入って来た当初、藤沢和雄師も『性格が良さそうだね、東京のマイルを使うつもりで進めます』と語っていたが、本当にそこへ出走して来たのが素晴らしい。その分、オークスまでの距離も持つだろう。
馬名の意味
大歓声(スペイン語)
サンデーレーシングらしい響きの良い馬名。
2着:フィアーノロマーノ 牡5 (C.スミヨン)
3着:メイショウショウブ 牝3 (松山弘平)
レースタイム:1:19.4(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.5