ルメール『いつもと反応が違った』

 

2018年12月16日 朝日杯フューチュリティステークス 芝1600m 阪神競馬場

1着:アドマイヤマーズ 牡2 (M.デムーロ)
2着:クリノガウディー 牡2 (藤岡佑介)
3着:グランアレグリア 牝2 (C.ルメール)

レースタイム:1:33.9(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
 
スタートを出たグランアレグリアは、前に逃げるイッツクールを置く形で何とかなだめる前半となった。4コーナーからは手応え良く自ら進出し、先頭へ躍り出る競馬で盤石の態勢に。しかし、直線入り口で外からアドマイヤマーズに並び懸けられると、まともにレースで併走したのが初めてだったか内へ若干ヨレるい走りに。そうこうしている間に前とは差を開けられ、最後は追い込んで来たクリノガウディーにもかわされ3着と無念の結果に終わってしまった。とは言え、先週の阪神ジュベナイルフィリーズと比較すれば十分に勝ち負けの競馬。改めて牝馬限定戦なら見直すべき存在ではある。
 

調子はすこぶる順調の様子

 
手応え良く追い切りを行うグランアレグリア

手応え良く追い切りを行うグランアレグリア

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雨が降りしきる中で行われた最終追い切り、主戦のC.ルメール騎手を背にして前進気鋭の走りを見せたグランアレグリアは思いのほか好調の様である。ディープインパクト産駒特有の少し掛かり気味に走る特徴も今回のマイル戦なら心配不要だろう。ルメール騎手の為にズラした臨戦過程、朝日杯フューチュリティステークスで牡馬と戦う事は何の障害にもならない筈。ここを勝てば来年の飛躍は間違いなく、アーモンドアイに続いてまたも歴史的名牝が誕生するかどうか。日曜の仁川でどよめきを期待したい。
 

騎手ありきでのローテーション

 
サウジアラビアロイヤルカップを制したグランアレグリア

サウジアラビアロイヤルカップを制したグランアレグリア

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牡馬へ果敢に挑むという意味での朝日杯フューチュリティステークス参戦かと思いきや、どうやらC.ルメール騎手に継続騎乗してもらう為の陣営の配慮なんだとか。藤沢和雄調教師曰く『馬がとても敏感で、騎手を頻繁に変えるのは得策ではない』という判断から来ているらしい。とは言え、今年のGⅠを勝ちまくっている実績から考えても、その理由が無かろうが関係者からすれば出来るだけ乗って欲しいというのが本音だろう。騎手ありきの番組選びも、彼だから成立する話なのである。
 

昨年のダノンプレミアムを超える衝撃度

 

2018年10月06日 サウジアラビアロイヤルカップ 芝1600m 東京競馬場

1着:グランアレグリア 牝2 (C.ルメール)
2着:ドゴール 牡2 (津村明秀)
3着:アマーティ 牝2 (三浦皇成)

レースタイム:1:34.0(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
 
スタートのタイミングが合わず後方からの競馬となったグランアレグリア。しかし、掛かる様にして先頭まで上がって行くと逃げ馬とほぼ併走する形で直線コースへ。そこから持ったままで楽に単独先頭へ躍り出ると、追われて更に加速しあっという間に後続を突き放す異次元の走りを披露して見せた。最後は2着へ追い込んだドゴールに3馬身半差を付け快勝、牡馬牝馬関係なく現時点での2歳最強馬と呼んで相応しい1頭だろう。
 

勝てば女王候補へ一直線

 
藤沢和雄氏もその能力を認めるグランアレグリア

藤沢和雄氏もその能力を認めるグランアレグリア

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『初戦としては良い内容でしたね。普段から前向きに走る子なので休み明けも問題無いと思います。頑張り屋さんなので応援してあげて下さい』と、独特の言い回しで取材に答える藤沢和雄調教師。6月のデビュー戦でまだ馬も完成していない中でマイルを1分33秒台で駆け抜ける新馬はなかなかいない。贔屓目に見ても、この4ヶ月間の全ての新馬戦でも断トツで抜けた存在と言えるだろう。その証明を今回のサウジアラビアロイヤルカップで示して欲しい。鞍上は引き続き、C.ルメール騎手。
 

次元の違う競馬で初戦をV

 

2018年06月03日 2歳新馬 芝1600m 東京競馬場

1着:グランアレグリア 牝2 (C.ルメール)
2着:ダノンファンタジー 牝2 (川田将雅)
3着:フィッシュダイブ 牡2 (勝浦正樹)

レースタイム:1:33.6(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
 
大外枠から好スタートを切ったグランアレグリア。道中も外目を楽に追走すると4コーナーで徐々に進出、持ったままの手応えで先頭に並びかけて直線コースへ。そこから後続のダノンファンタジーが迫ると軽く追われた程度でビュッと加速、最後まで脚色は衰える事なく5分程度の走りで完勝の内容だった。何とタイムはマイルを33秒台という初戦にしては考えられない時計を記録。前日の同1600mで35秒9なのだから勝ちの高さが窺い知れよう。またも藤沢厩舎から怪物候補が登場だ。
 

藤沢和雄師も太鼓判

 
気が良く適応能力が高いグランアレグリア

気が良く適応能力が高いグランアレグリア

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北海道競馬で有力馬をデビューさせる事が多い藤沢厩舎では珍しいケースの新馬戦登場。というのも、師の思惑では滞在競馬で環境に慣れされる事が最大の目的で札幌や函館での初戦を選んでいるとの事。いきなり競馬場に持って行くのは何も知らない若駒にとってはストレスの他ならない。その点、グランアレグリアは気性が大人しく非常に従順な性格で牝馬らしからぬゆったりとした雰囲気だそう。そういう面でどこへ行っても問題無いとの判断で、中央場所でのデビューを『大丈夫、楽しみだね』と自信を持って送り出す。
 

グランアレグリア

 
グランアレグリア(タピッツフライ2016)

グランアレグリア(タピッツフライ2016)

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:タピッツフライ
母父:Tapit
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:3戦2勝(2-0-1-0)
主な戦績:サウジアラビアロイヤルカップなど
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ディープインパクトで牝馬、まさに見ただけでピンと来る様な柔らかい馬体は如何にも柔軟な走りをイメージさせる。母父がTapitとは言え、母自体の実績は芝に集中。筋肉の質から見ても芝でこその1頭で、後はどこまで能力が受け継がれているかだろう。藤沢和雄師が早期デビューさせる以上、走れる能力と条件が整っているという証拠だ。初戦から期待出来そう。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
タピッツフライ Tapit Pulpit A.P.Indy
Preach
Tap Your Heels Unbridled
Rupy Slippers
Flying Marlin Marlin Sword Dance
Syrian Summer
Morning Dove ortunate Prospect
Pink Dove


 

兄弟馬

 
初仔
 

近親馬

 
ベッラレイア(マリスターⅡ2004)

ベッラレイア(マリスターⅡ2004)

牝馬

父馬:ナリタトップロード
母馬:マリスターⅡ
母父:Baldski
所属:平田修厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己

通算成績:17戦3勝(3-3-3-8)
主な戦績:フローラステークスなど
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血統評価:1.0pt

 
遡ればマリスターⅡにわかれるファミリーで日本適性は大丈夫そうだろう。その一族で母父は良血TapitのGⅠ馬なので十分期待出来るが現時点での血統背景からの強調材料としては特にない。
 

前評判

 
4月頭には既にゲート試験を合格、その後も2ヵ月以上に渡って順調な稽古を続けられている事が何より重要だろう。それだけ調整しやすい気性が若い内は特に武器となる。入って来た当初、藤沢和雄師も『性格が良さそうだね、東京のマイルを使うつもりで進めます』と語っていたが、本当にそこへ出走して来たのが素晴らしい。その分、オークスまでの距離も持つだろう。
 

馬名の意味

 

大歓声(スペイン語)

 
サンデーレーシングらしい響きの良い馬名。

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