阪神カップ直前
今年頭の京都金杯からコンスタントに走り続け、安田記念の4着を含む全6走で着差0秒8内の争いを演じているグァンチャーレ。相手なりに堅実な結果を残し続け、実に馬主孝行な1頭だろう。メンバー構成的にも不安要素の高いグランアレグリアが1番人気候補という、如何にも荒れそうな1戦だけにこういった手堅い本馬の存在は非常に心強い。展開が紛れ様が紛れまいが、直線では見せ場を作っているのではないだろうか。
スワンステークス直後
2019年10月26日 スワンステークス 芝1400m 京都競馬場
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スタートからややたち遅れ気味のグァンチャーレ。本来なら番手辺りからのレース運びが定石の運びも、今回は8番手での追走でスムーズに回って来れない道中となった。その煽りか、4コーナーにかけてもスピードの乗りが悪く、直線入り口では先に抜け出した有力馬が壁となり進路を塞がれる形に。そこから内へ切り返すものの、更に狭いスペースとなりまともに追えたのはゴール前の100m程だった。それでも最後は鋭く伸びてえ5着に食い込んでいる事を考えると、まともなレース運びなら上位争いに加われていたのではないだろうか。
スワンステークス直前
ローテーション的には昨年3着時と同じ様な間隔での出走となるグァンチャーレ。鉄砲は効くタイプで、動きから見てもある程度の仕上り状態にはある。何より、今年はマイラーズカップ、安田記念と強豪相手に接戦を繰り返している程の充実ぶり。長いキャリアでも今がピークにあると言っても過言ではなく、その昨年以上の内容と結果が求められる1戦となるだろう。2014年シンザン記念以来、実に4年9ヶ月ぶりの美酒を味わう事は出来るか。
グァンチャーレ
スクリーンヒーロー×ディアブロという超希少で珍しい配合のグァンチャーレ。切れるというよりは、前々で有利に競馬を進め早めの仕掛けから粘り込むスタイルの1頭だ。スタートから先行に取り付けるまでのセンスは相当で、安定したポジショニングで操縦性はかなり高いのではないだろうか。距離はほぼマイルに適正があり、その±200mが許容範囲というイメージ。とにかく黒光りした良い馬体をしていてレース中もすぐに目が行く。
血統構成
スクリーンヒーロー | グラスワンダー | Silver Hawk | Roberto |
Gris Vitesse | |||
Ameriflora | Danzig | ||
Graceful Touch | |||
ランニングヒロイン | サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
ダイナアクトレス | ノーザンテースト | ||
モデルスポート | |||
チュウオーサーヤ | ディアブロ | Devil's Bag | Halo |
Ballade | |||
Avilion | Cornish Prince | ||
Style and Grace | |||
サイレントブルボン | イルドブルボン | Nijinsky | |
Roseliere | |||
ハシノシーダー | ミンシオ | ||
フジノサンコー |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
血統構成、兄弟実績、ファミリー実績どれも全くふるっておらずスクリーンヒーローの牡馬の当たり馬といった感じだろう。
前評判
1歳時の北海道サマーセールにおいて210万円で取引されたグァンチャーレ。後々の事で結果論にはなるが、2018年朝日杯フューチュリティステークス2着のクリノガウディーもディアブロ肌のスクリーンヒーロー産駒だ。この配合はニックス対象となるのだろうか、かなり地味めだが2頭が同配合で重賞戦線を賑わしているという事例だけでも十分な証明か。いずれにせよ、馬主からすれば非常に孝行な所有馬である。
馬名の意味
豚のほほ肉の塩漬け
響きから来るネーミングだろう。
2着:モズアスコット 牡5 (岩田康誠)
3着:マイスタイル 牡5 (横山典弘)
レースタイム:1:21.3(稍重)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.6