福島記念直後

 

2019年11月10日 福島記念 芝2000m 福島競馬場

1着:クレッシェンドラヴ 牡5 (内田博幸)
2着:ステイフーリッシュ 牡4 (中谷雄太)
3着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)

レースタイム:1:59.5(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
 
スタートは出るものの行き脚は付かず、道中は先行集団を見る様にして中団の一角で競馬を進めたクレッシェンドラヴ。ちょうど前にステイフーリッシュ、後方の見える位置にミッキースワローが位置取り、レースのしやすいポジショニングとなった。ペースも速めに流れてまさに理想的な展開、先にステイフーリッシュが仕掛けたのを見て自身も付いて行く形で進出。斤量が軽い事もありスムーズに直線を迎えると、そのハンデを背負ったステイフーリッシュ、ミッキースワローを置き去りにして突き抜ける勝利で初めての重賞タイトルを獲得した。
 

福島記念直前

 
初重賞制覇へ向けて虎視眈々と調整を続けるクレッシェンドラヴ

初重賞制覇へ向けて虎視眈々と調整を続けるクレッシェンドラヴ

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今年に入りメキメキと力を付けて来たクレッシェンドラヴ。まさにステイゴールド産駒らしい成長曲線で一気に重賞クラスまで駆け上がって来た。前々走の七夕賞ではミッキースワローに負けてはいるものの、当時より更に1kgの差が生まれているだけにその3/4馬身差は十分に逆転可能と見て良い。鞍上は引き続き内田博幸騎手、そろそろこのコンビに勝利の女神が微笑んでくれても良い時期ではないだろうか。勝てばまた来年以降の活躍する舞台が一気に広がって来る筈だ。
 

オールカマー直後

 

2019年9月22日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場

1着:スティッフェリオ 牡5 (丸山元気)
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)

レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
 
道中は前にウインブライト、後ろにレイデオロと有力馬2頭に挟まれる形となったクレッシェンドラヴ。4コーナーで一旦は遅れを取ったものの、すぐに盛り返し手応え良く直線コースへ。しかし、前のウインブライトが予想外の後退で進路を塞がれしまい、あえなく仕掛けを遅らせて外へ持ち出す不利。そこからゴール前でグイグイ伸びて来た事を考えればスムーズなら2着争いもあったのではないだろうか。非常にもったいない1戦だが、逆に地力を再確認出来たレースでもある。
 

オールカマー直前

 
上昇度ではNo.1の勢いがあるクレッシェンドラヴ(左)

上昇度ではNo.1の勢いがあるクレッシェンドラヴ(左)

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母系の底力を引き出すのに、ステイゴールドの成長曲線とスピード感がマッチした様な産駒。徐々に力を付けて来て、着実にクラスを勝ち上がって来るスタイルは今後も長く活躍が期待出来る1頭だろう。前走の七夕はミッキースワローのお株を奪う最速の上がりを叩き出している様に、長く良い脚を使えるタイプ。更なる上で、中山が重馬場にでもなろうものなら父と母父の血が覚醒して激走を見せてくれる可能性は十分。
 

七夕賞直後

 

2019年7月7日 七夕賞 芝2000m 福島競馬場

1着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
2着:クレッシェンドラヴ 牡5 (内田博幸)
3着:ロードヴァンドール 牡6 (横山典弘)

レースタイム:1:59.6(稍重)
レース上がり3ハロン:37.5
勝ち馬上がり3ハロン:36.7
 
外枠からスタートはひと息、無理をせず自身のリズムで道中はほぼ最後方からレースを進めたクレッシェンドラヴ。1列前のミッキースワローを見ながらの追走となったが、ペースはかなり速く位置としては結果的に絶好位でレースを進められた。勝負どころでミッキースワローが先に仕掛けて行くと、それを追い掛ける様にして外から進出。直線では前を捉え切れはしなかったが、ゴール前で勝ち馬に詰め寄る走りで及第点の内容だった。ステイゴールド産駒らしい成長度合いで今後もまだまだ伸びシロはありそう。
 

クレッシェンドラヴ

 
クレッシェンドラヴ(ハイアーラヴ2014)

クレッシェンドラヴ(ハイアーラヴ2014)

牡馬

父馬:ステイゴールド
母馬:ハイアーラヴ
母父:Sadler's Wells
所属:林徹厩舎(美浦)
生産:木村秀則
馬主:広尾レース

通算成績:19戦6勝(6-3-2-8)
主な戦績:福島記念など
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ステイゴールド×Sadler's Wellsという配合の如何にも晩成仕様な1頭。血統内に名牝Almahmoudの母方クロスが存在し、それが自身の能力バランスの底上げに大きく貢献している印象だ。母系自体、近親には海外重賞馬も輩出している事からそこそこの血統構成。ステイゴールドの血が上手くハマり爆発したイメージで良いだろう。それにしてもステゴ産駒は本当に息が長い。
 

血統背景

 
ステイゴールド サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ゴールデンサッシュ ディクタス Sanctus
Doronic
ダイナサッシュ ノーザンテースト
ロイヤルサッシュ
ハイアーラヴ Sadler's Wells Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
Dollar Bird Kris Sharpen Up
Doubly Sure
High Spirited Shirley Heights
Sunbittern


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
ファミリー、海外にはちらほら実績馬いるが日本実績はない。兄弟もはしっておらず血統構成からの強調材料はない。単にステイゴールド産駒のあたり馬という印象。
 

前評判

 
近年における広尾レースの出世頭とも言えるクレッシェンドラヴ。ステイゴールド産駒の牡馬、クラブ側からすれば3200万円という募集額はかなりの強気とも取れるだけに自信の表れでもあったのだろう。母系は華やかな種牡馬の代重ねで、いつ爆発してもおかしくない下地が揃っていたと言える。そこにステイゴールドという不安定要素を掛け合わせる事で最高レベルの上位互換が成せた産駒であろう。
 

馬名の意味

 

だんだん強く(音楽用語)+母名の一部

 
母名から連想してのネーミング。

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