コックスプレート直前
今春のドンカスターマイルで4着後、連闘で望んだクイーンエリザベスステークスであの好走を呼んだクルーガー。歴史的名牝ウインクスの引退レースで連に絡むという時点で相当な強運の持ちなのだろう。ちなみに、コックスプレートから中2週でマッキノンステークスにも参戦するプランがあると言う。どれだけタフな馬なのだろうか、それにしても頭が下がる。リスグラシュー相手ではさすがに厳しい戦いとなるだろうが、是非とも良い戦いを期待したい。鞍上はT.ベリー騎手。
札幌記念直前
馬体、動きなどを見てもまだまだ若くフレッシュな状態のクルーガー。先日亡くなったキングカメハメハ産駒らしい筋骨隆々の見た目はまさに父のDNAをそのまま受け継いでいる。秋にはまたオーストラリアへコックスプレート参戦が決まっている本馬、そこでタイトルを獲得出来れば種牡馬の道もまだ残されていると言えよう。その為にも、ここでしっかりと4歳の実力馬たち相手に古豪の意地を見せ付けておきたいところだ。
クイーンエリザベスステークス直後
2019年4月13日 クイーンエリザベスステークス 芝2000m ランドウィック競馬場
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最内の好枠を活かして上手くレースを立ち回ったクルーガー。道中は中団後方に構えていたが、4コーナーでインベタを回りじわじわとポジションを上げて行った。直線入り口ではポカッと空いた内のスペースにすかさずツッコミ、経済コースを通って一旦は先頭へ。しかし、外からオーストラリアの女傑ウィンクスにあっさりと差し切られて2着に敗れてしまった。とは言え、世界レーティングトップで33連勝中の怪物から1馬身半差なら胸を張って良い内容と言える。
プロフィール
新馬戦からある程度高い素質を見せていたクルーガー。2戦目のダートでは後の東京大賞典を勝利するアポロケンタッキーを退けている様にその能力はオールマイティーである。母アディクティドがドイツの重賞勝ち馬で、その父ディクタットは安田記念2着と日本の芝にも適応している血統だ。マイル前後に適正がありそうだが、折り合いも効くタイプで中距離あたりはこなしてくれるだろう。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector | Raise a Native |
Raise You | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
アディクティド | ディクタット | ウォーニング | Known Fact |
Slightly Dangerous | |||
アルヴォラ | Sadler's Wells | ||
Park Appeal | |||
Astica | Surumu | Literat | |
Surama | |||
Auenliebe | Pentathlon | ||
Allergie |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母は海外重賞馬だが産駒は当馬以外はしっておらずファミリーにも日本実績はないので血統背景からの強調材料はない。
前評判
キャロットクラブにおいて4000万円の額で募集されたクルーガー。上にMonsun産駒の兄がいたものの、3戦未勝利で引退しており実質の初年度産駒という位置づけを考えるとなかなかの高評価だった。それだけ馬のデキも良く周囲からの期待も高かったのだが、それ以上に馬自身のメンタルの強さを特筆したい。3度の骨折を乗り越えて活躍するその精神力は他に類を見ないだろう。可能であれば種牡馬になってその強靭なDNAを仔に受け継がせて欲しいものだ。
馬名の意味
賢者(ドイツ語)
賢い競走馬に育ってほしいと願いをこめてネーミング。
2着:クルーガー 牡7 (T.ベリー)
3着:ハートネル セ8 (K.マカヴォイ)
レースタイム:2:02.54(稍重)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明