中竹厩舎への転厩をキッカケに
角居調教師の一件で急遽中竹厩舎預かりの身となったクリアザトラック。ネガティブな原因ではあるが、同馬としてはこれを良い形に繋げたい所だ。環境が変われば馬も変わる、そうなればこれまで勝ち味に遅かったのも一気に抜け切れる競馬が出来るかもしれない。幸い初騎乗となる津村明秀騎手もトップクラスに負けない腕の持ち主。正直、メンバーを見渡しても格は1枚上なだけにこの月岡温泉特別で1000万クラスを卒業と行きたい。
負けても悔いの残らない1戦
2018年07月08日 有松特別 芝1600m 中京競馬場
via www.youtube.com
発馬はイマイチも、外目から前に位置を押し上げて行った前半のクリアザトラック。前に楽をさせまいと、自らレースを動かす様に4コーナーで前を捉え、直線では早くも射程圏へ。楽に単独先頭に立った所へ、外から一瞬の脚でかわして行ったのがインディチャンプだった。並ぶ間もなく突き放され、最後は同馬から2馬身差の2着に敗れてしまった。しかし、58kgという事と競馬的にもこれ以上の抵抗が無理な程に完璧なレース運びだったと言える。次は恐らく楽に勝ち上がれるだろう。
前走は展開のアヤによる敗戦
2018年06月16日 小豆島特別 芝1600m 阪神競馬場
1着:エイシンティンクル 牝5 (和田竜二)
2着:インディチャンプ 牡3 (福永祐一)
3着:サウンドキアラ 牝3 (松若風馬)
レースタイム:1:32.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:インディチャンプ 牡3 (福永祐一)
3着:サウンドキアラ 牝3 (松若風馬)
レースタイム:1:32.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
via www.youtube.com
スタートでやや立ち遅れ気味となったクリアザトラック。少頭数で隊列も長く余り無理をせずに後方待機の策を取って追走となった。しかし、ペースは平均で前のエイシンティンクルが楽な逃げ。直線に入っても前が止まらず、終始後方大気のクリアザトラックにとっては厳しい展開だったのは間違いない。逃げ馬がマイル1分32秒0、上がりで34秒フラットにまとめられては後ろの馬が為す術は何も無い。今回の松前特別はしっかり発馬を決めたい所だ。
前走の追い込みは見所タップリ
2018年04月08日 大阪-ハンブルクカップ 芝1400m 阪神競馬場
1着:ヤマカツグレース 牝4 (池添謙一)
2着:レインボーフラッグ 牡5 (川田将雅)
3着:クリアザトラック 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:1:21.1(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
2着:レインボーフラッグ 牡5 (川田将雅)
3着:クリアザトラック 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:1:21.1(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
via www.youtube.com
前走の大阪-ハンブルクカップではスタート後、意図的に下げて最後方からの追走となったクリアザトラック。これまでの先行策から一転、馬に刺激を与える為に思い切った騎乗をして走りの引き出しを開けて来た。それに応えるかの様に最後の直線では大外から一気の差しでグングン加速する同馬。最後は内から上手く馬群をすくう様にして抜け出したヤマカツグレースに届かなかったが、新境地を開拓出来た事は幸いだろう。今回は降級で勝ち味を思い出して、また昇級後のオープン入りを目指して欲しい。
クロウキャニオン一族の中でも最優秀??
国内屈指の繁殖牝馬であるクロウキャニオン。初仔のキラウエア以外の7頭は全てディープインパクト産駒で、1頭が1勝という事を除けば後は全て3勝以上の重賞格と極めて仔出しの良いファミリーである。その中でも、今回のクリアザトラックが勝利すれば4勝目となりマウントシャスタと並ぶ事になるが、その兄は重賞未勝利。つまり、ラジオNIKKEI勝を制する事で自ずと一族内では最も実績を挙げる事になる。それが3歳夏時点でリーチを賭けているという事自体、やはりこの一族の繁栄力はまさに素晴らしい。
江の島特別を好タイムで完勝
2017年06月10日 江の島特別 芝1600m 東京競馬場
1着:クリアザトラック 牡3 (M.デムーロ)
2着:キャプテンペリー セ4 (大野拓弥)
3着:ストーミーシー 牡4 (江田照男)
レースタイム:1:34.0(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
2着:キャプテンペリー セ4 (大野拓弥)
3着:ストーミーシー 牡4 (江田照男)
レースタイム:1:34.0(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
via www.youtube.com
レース回顧
外枠からすんなりと先行したクリアザトラック。少頭数の中、淡々としたペースでレースは流れ最後の直線勝負へ。一旦は外から伸びたストーミーシーにかわされるも、坂を上がってからもうひと伸びして差し返す勝負根性を見せた。タイムもマイル1分34秒フラットの好タイムで駆け抜け、着差以上に強い競馬で3勝目を飾った。兄たちに続いて本馬も見事オープン入りを果たせるか。
クリアザトラック
本馬の画像の露出が少なく具体的なコメントが残せないが、どう考えても走って来る血統である。しかも、この血統初の角居厩舎管理という点も大きなアドバンテージとなろう。ここ近々の2頭が牝馬で余り活躍しなかったので(それでも内1頭はオープン入り)、今回の牡馬産駒はかなり期待が出来そうだ。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
クロウキャニオン | フレンチデピュティ | Deputy Minister | Vice Regent |
Mint Copy | |||
Mitterand | Hold Your Peace | ||
Laredo Lass | |||
クロカミ | Caerleon | Nijinsky | |
Foreseer | |||
ミルド | Desert Wine | ||
Margie Belle |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:3.3pt
母母クロカミは、Caerleon産駒の重賞馬。産駒はたいした活躍しなかったがそんな中、クロウキャニオンがコンスタントに活躍馬を出して隔世遺伝している印象。兄弟7頭中6頭がOP格以上でしかもトライアルで結果を出している馬も多いため、POGでは鉄板の繁殖牝馬だろう。全兄3頭の活躍を考えるとかなり期待出来る。
前評判
正直な所、各POGの情報が載っている誌面などで詳しい記事が掲載されていない。その割には、名前や厩舎は既に決まっているものと思われ、余り実態の知れない馬にはなって来ている。但し、牧場関係者が、「兄弟の中でも一番デキが良い」というコメントを残している様なのでそこを全幅的に信頼する他ない。色んな意味で謎多き競走馬ではある。
馬名の意味
そこ退け道を開けよ
和訳の様に、強く勇敢な馬に育って欲しいとの想いでネーミング。単純な英語の響きからは余りイメージ出来ない意味だが、これも金子氏マジックなのか走りそうな名前に思えて来るから面白い。クロウキャニオン産駒という点だけでも、故障をしない限りもはやオープン入りするのはほぼ確定的か。
2着:クリアザトラック 牡4 (川田将雅)
3着:コスモヨハネ 牡6 (三浦皇成)
レースタイム:1:34.2(稍重)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.2