藤岡佑『スタートが全てです』
2019年3月10日 フィリーズレビュー 芝1400m 阪神競馬場
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スタートで1馬身以上のビハインドを背負ってしまったキュールエサクラ。その後、挽回する様に前へ取り付こうとするも、馬が首を上げて騎手との呼吸も合わずしっかりとしたポジショニングが出来ない道中となった。それでも地力で徐々に上がって行くと直線コースは大外へ。さすがに前をかわせる脚は無く、ジワジワ脚を伸ばすだけに留まり11着大敗を喫する痛い1戦となった。鞍上も発馬の不利が全てと悔しそうな表情でレースを後にしていた。
キュールエサクラ
母系を遡ればシックスセンスやシルバーステートなどが近親にいるBoubskaia一族の出自。兄弟も大物こそいないものの、ほぼ勝ち上がりを見せる安定しており、重賞クラスがいつ出てもおかしくないファミリーである。そこに爆発力のあるマンハッタンカフェを配合してグンと底力アップに繋がった産駒がこのキュールエサクラだろう。馬体重よりも大きく見せるフットワークにはかなりの大物感を抱かせる素材。
血統背景
マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
サトルチェンジ | Law Society | Alleged | |
Bold Bikini | |||
Santa Luciana | Luciano | ||
Suleika | |||
インコグニート | Gone West | Mr.Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Secrettame | Secretariat | ||
Tamerett | |||
デインスカヤ | デインヒル | Danzig | |
Razyana | |||
Boubskaia | Niniski | ||
Frenetique |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
デインスカヤ、シルヴァースカヤの一族出身で血統構成はある程度よいが兄弟が平凡な実績なので血統構成からの強調材料は少ない。
前評判
新馬戦では、後にチューリップ賞で2着に入るシゲルピンクダイヤに競り勝つなど素質の高い走りを見せていたキュールエサクラ。その後、楽な内容で2連勝を飾ってオープン入りする活躍を見せ、母インコグニートの代表産駒になり得る素材と言えるだろう。マンハッタンカフェ産駒だけに伸びシロもありそうで、いずれは距離の融通も効きそうな馬体。今後の成長に期待したい1頭だ。
馬名の意味
心(フランス語)+桜
桜花賞の舞台で活躍する事を願ってのネーミングか。
同着:プールヴィル 牝3 (秋山真一郎)
3着:ジュランビル 牝3 (松若風馬)
レースタイム:1:22.0(稍重)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.5&34.7