黄菊賞直前
重馬場で逃げ馬が粘り込む中で7番手からあっさり突き抜け2馬身差を付けたデビュー戦は圧巻のひと言だったキムケンドリーム。馬場適性が高かったとは言え、牡馬も揃った多頭数の1戦で馬群を縫って抜け出す瞬間はなかなかみどころがあった。陣営の期待値が高い事は次なるステージに黄菊賞を選んだ事も容易に感じ取れる。ここを勝った馬では過去にキズナ、トゥザワールド、牝馬ではジェルミナルなどクラシックを賑わす馬も多い出世レース。是が非でもその勝ち馬に名を刻みたい所だ。
キムケンドリーム
兄に重賞2勝のメイショウナルト、UAEダービーで2着に入ったエピカリスがいる名血の出自であるキムケンドリーム。カーネギー肌にオルフェーヴルと、如何にも三振かホームランかといった産駒だろう。兄弟の特徴としては牡馬の勝ち上がりが多く、牝馬はこれまで勝ち星が上がらなかった牝系の中で、いきなり新馬勝ちを記録した型破りなタイプの1頭だ。まさにそれこそが父の真骨頂であり、爆発力の源である。
血統構成
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
スターペスミツコ | カーネギー | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Detroit | Riverman | ||
Derna | |||
マーチンミユキ | マルゼンスキー | Nijinsky | |
シル | |||
ミユキカマダ | ダイアトム | ||
ヤヨイカマダ |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.6pt
牝系は構成こそ旧時代の種牡馬中心だがそれでもリトルアマポーラやルイジアナピットなど力のある牝系。その中でマルゼンスキー×カーネギーの母は牝系の中だとある程度上位の血統構成だったといえる。産駒は重賞級を複数だしており半分以上の産駒が勝ち上がっており種牡馬次第で十分期待出来る血統だったといえる。父がオルフェーヴルの牝馬で扱いが難しい部類なのかもしれないがはまればでかいカーネギー×オルフェーヴル。繁殖にあがってからは母父オルフェーヴルがどうかわからないので未知数だが今から期待したい。
前評判
個人馬主所有で個人牧場生産、デビューするまではキムケンドリームのキの字も伝わって来なかったが、蓋を開けてみればやはり兄弟馬に重賞馬がいるそれのパフォーマンスだった。重馬場だったという事もあるだろうが、それにしても突き抜け方はまだまだ上のクラスを狙える逸材。後はオルフェーヴル産駒の成績に対する安定感がどこまであるか。急に機嫌を損ねて走らなくなる可能性もあるだけに常に警戒は必要だろう。
馬名の意味
屋号+夢
如何にも個人馬主の付けるネーミングセンス。古臭くて逆に良い。
父馬:オルフェーヴル
母馬:スターペスミツコ
母父:カーネギー
所属:西村真幸厩舎(美浦)
生産:鎌田正嗣
馬主:木村永浩
通算成績:1戦1勝(1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬