黄菊賞直前

 
新馬戦は瞬く間に先頭へ抜け出したキムケンドリーム

新馬戦は瞬く間に先頭へ抜け出したキムケンドリーム

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重馬場で逃げ馬が粘り込む中で7番手からあっさり突き抜け2馬身差を付けたデビュー戦は圧巻のひと言だったキムケンドリーム。馬場適性が高かったとは言え、牡馬も揃った多頭数の1戦で馬群を縫って抜け出す瞬間はなかなかみどころがあった。陣営の期待値が高い事は次なるステージに黄菊賞を選んだ事も容易に感じ取れる。ここを勝った馬では過去にキズナ、トゥザワールド、牝馬ではジェルミナルなどクラシックを賑わす馬も多い出世レース。是が非でもその勝ち馬に名を刻みたい所だ。
 

キムケンドリーム

 
キムケンドリーム(スターペスミツコ2017)

キムケンドリーム(スターペスミツコ2017)

牝馬

父馬:オルフェーヴル
母馬:スターペスミツコ
母父:カーネギー
所属:西村真幸厩舎(美浦)
生産:鎌田正嗣
馬主:木村永浩

通算成績:1戦1勝(1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬
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兄に重賞2勝のメイショウナルト、UAEダービーで2着に入ったエピカリスがいる名血の出自であるキムケンドリーム。カーネギー肌にオルフェーヴルと、如何にも三振かホームランかといった産駒だろう。兄弟の特徴としては牡馬の勝ち上がりが多く、牝馬はこれまで勝ち星が上がらなかった牝系の中で、いきなり新馬勝ちを記録した型破りなタイプの1頭だ。まさにそれこそが父の真骨頂であり、爆発力の源である。
 

血統構成

 
オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ ディクタス
ダイナサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン メジロティターン
メジロオーロラ
エレクトロアート ノーザンテースト
グランマスティーヴンス
スターペスミツコ カーネギー Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Detroit Riverman
Derna
マーチンミユキ マルゼンスキー Nijinsky
シル
ミユキカマダ ダイアトム
ヤヨイカマダ


 

兄弟馬

 
メイショウナルト(スターペスミツコ2008)

メイショウナルト(スターペスミツコ2008)

セン馬

父馬:ハーツクライ
母馬:スターペスミツコ
母父:カーネギー
所属:本田優厩舎(栗東)
生産:鎌田正嗣
馬主:松本好雄

通算成績:41戦6勝(6-4-3-28)
主な戦績:七夕賞、小倉記念など
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エピカリス(スターペスミツコ2014)

エピカリス(スターペスミツコ2014)

牡馬

父馬:ゴールドアリュール
母馬:スターペスミツコ
母父:カーネギー
所属:藤田輝信厩舎(大井)
生産:鎌田正嗣
馬主:キャロットファーム

通算成績:12戦4勝(4-1-2-5)
主な戦績:全日本2歳優駿、UAEダービー2着など
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近親馬

 
アデイインザライフ(ラッシュライフ2011)

アデイインザライフ(ラッシュライフ2011)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ラッシュライフ
母父:サクラバクシンオー
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:社台ファーム白老コーポレーション
馬主:池谷誠一

通算成績:16戦6勝(6-1-4-5)
主な戦績:新潟記念など
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血統評価:1.6pt

 
牝系は構成こそ旧時代の種牡馬中心だがそれでもリトルアマポーラやルイジアナピットなど力のある牝系。その中でマルゼンスキー×カーネギーの母は牝系の中だとある程度上位の血統構成だったといえる。産駒は重賞級を複数だしており半分以上の産駒が勝ち上がっており種牡馬次第で十分期待出来る血統だったといえる。父がオルフェーヴルの牝馬で扱いが難しい部類なのかもしれないがはまればでかいカーネギー×オルフェーヴル。繁殖にあがってからは母父オルフェーヴルがどうかわからないので未知数だが今から期待したい。
 

前評判

 
個人馬主所有で個人牧場生産、デビューするまではキムケンドリームのキの字も伝わって来なかったが、蓋を開けてみればやはり兄弟馬に重賞馬がいるそれのパフォーマンスだった。重馬場だったという事もあるだろうが、それにしても突き抜け方はまだまだ上のクラスを狙える逸材。後はオルフェーヴル産駒の成績に対する安定感がどこまであるか。急に機嫌を損ねて走らなくなる可能性もあるだけに常に警戒は必要だろう。
 

馬名の意味

 

屋号+夢

 
如何にも個人馬主の付けるネーミングセンス。古臭くて逆に良い。

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