有馬記念直後
2019年12月22日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場
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スタートで一番驚いたのはこのキセキが出遅れた事だろう。鞍上のR.ムーア騎手も早々に追ってリカバリーするも、前に進んで行かず後方からの追走を余儀なくされる前半となった。しかし、アエロリットが大きく後続を引き離すハイペースで飛ばし展開的には怪我の功名という流れ。4コーナーから早めに追い出しを開始し、ジワジワ加速態勢に入って行くと直線でも前を目指してグングン追い込むキセキ。最後はフィエールマンに迫る走りで5着入線を果たした。
有馬記念直前
実力は最上位ながらも脚質的にどうしても目標にされやすいキセキ。大阪杯、宝塚記念と春のGⅠは連続2着と悔しい想いをして来ている。その鬱憤をぶつけたかったフランス遠征でも結果は実らず、今年はやや低迷期に入ってしまっている様なイメージだが、馬自身はそんな事も関係なく元気いっぱいである。鞍上に名手R.ムーア騎手を配して、先週のサリオスでGⅠ制覇した勢いを本馬にも繋げて欲しいところだ。
凱旋門賞直後
2019年10月6日 凱旋門賞 芝2400m ロンシャン競馬場
1着:ヴァルトガイスト 牡5 (P.ブドー)
2着:エネイブル 牝5 (L.デットーリ)
3着:ソットサス 牡3 (C.デムーロ)
レースタイム:2:31.97(重)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
2着:エネイブル 牝5 (L.デットーリ)
3着:ソットサス 牡3 (C.デムーロ)
レースタイム:2:31.97(重)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
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スタートもそこそこに、道中は前走のフォワ賞と違って後方からの競馬となったキセキ。馬群の中で脚を溜める様にしてレースを進めて行くが、行きっぷりはひと息。それでも4コーナーで懸命に内からポジションを押し上げて行くと、最後の直線は何とか力を振り絞って脚を使うものの6着ソフトライトからも8馬身離れた7着に終わってしまった。鞍上のC.スミヨン曰く『重馬場』が原因だったらしい。
凱旋門賞直前
フォワ賞では少頭数という事もあり馬を前に置けずやや行きたがった面を見せたキセキ。前半力んだ分、最後の粘りが出なかったのだろう。厩舎としてもやや負荷をかけ過ぎた嫌いはあり、今回はそれ以上にソフトな仕上げで本番へ臨む。とは言え、馬自身は使って良くなる叩き上げタイプ。実際に筋肉量などは前走よりも増しており、パワーアップした印象を受ける。C.スミヨン騎手の奇策込みで、妥当エネイブルの日本馬一番手に上がって欲しいものである。
フォワ賞直後
スタートからすぐに前に出てハナを主張したキセキ。その直後に前年度覇者ヴァルトガイストが付け、後の2頭が続いて道中は終始この隊列での追走となった。4コーナーでヴァルトガイストが並びかけて来ると、直線ではあっさりかわされてしまいキセキは後退。最後まで懸命に脚は伸ばすものの、4着シルバーウェーヴを振り切るのがやっとの3着。結果的に番手に控えて前に壁を作りながら追走したかったのだろう。本番ではC.スミヨン騎手がどう乗るか注目だ。
フォワ賞直前
現地に入って順調に調整を続けているキセキ。非常に落ち着いており、馬もすぐ環境に慣れた様子との事。その上で調教では追い切る毎に気持ちが入って来て動きも鋭くなっている様子。跨ったC.スミヨン騎手もその走りに手応えを感じているリアクションで、ヨーロッパNo.1ジョッキーが跨ってくれるのであればこれ以上の心強さは無いだろう。後はロンシャン競馬場の深い芝に馬がフィット出来るかどうか、15日のフォワ賞ではその内容に注目したい。
凱旋門賞へ挑戦
宝塚記念で2着に敗れたキセキ。陣営が選んだのは果敢にも凱旋門賞だった。確かに、菊花賞での不良馬場をこなした事や脚質的にもヨーロッパの競馬は向いていそうな本馬。ドバイワールドカップを制した経験を持つチーム角居なら100%の仕上げで本番へ向かう事も難しくは無いだろう。その前哨戦としてフォワ賞を使う事を想定に、今月の20日には日本を出国する予定だ。鞍上は未定。
宝塚記念直前
大阪杯以来となる実戦だが、キセキの走りを見る限りほぼ状態は完璧に近い。それ以上に今回のメンバーは前を主張する馬がおらず、キセキのマイペースでレースを進められる可能性が高い。前走はまさかの2番手でスローペースに付き合わされた分の負け。本来なら少し飛ばし気味に逃げてそのまま勢いで持続させてゴールに流れ込む競馬が身上である。宝塚記念という舞台はそれが最大限活きるコース設定と条件だろう。菊花賞以来のGⅠ2勝目へ陣営も自信を持って送り出す。
大阪杯直後
2019年3月31日 大阪杯 芝2000m 阪神競馬場
1着:アルアイン 牡5 (北村友一)
2着:キセキ 牡5 (川田将雅)
3着:ワグネリアン 牡4 (福永祐一)
レースタイム:2:01.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
2着:キセキ 牡5 (川田将雅)
3着:ワグネリアン 牡4 (福永祐一)
レースタイム:2:01.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
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スタートを出たものの、内のエポカドーロが行く姿勢を見せそれに合わせるかの様に番手へ控えたキセキ。前半は想定外のスローペースとなり折り合いが心配されたが、鞍上との息もピッタリで追走し万全の状態で直線コースへ。早々にエポカドーロを競り落として先頭へ立つも、内からアルアインにすくわれる形で2番手となる。更に内からワグネリアンも迫り3頭横並びでゴールへ入ったが、かろうじて2着を死守したキセキ。検量室に帰って来た川田騎手の顔が悔しさで滲んでいた。
大阪杯直前
ブラストワンピースを破るとすればキセキの先行力のみか。年末の有馬記念は少々、馬が出来すぎていた印象で秋3戦目もあってテンションはMAXだった。そのため、道中も気を抜く事が出来ず最後の失速に繋がった様だ。休み明けのリフレッシュした状態で、尚昨秋レベルの作りならば少なくとも天皇賞秋、良ければジャパンカップの走りをしてくれる筈。そうなれば、あっさりと逃げ切って一昨年の菊花賞以来となるタイトル獲得の可能性も高い。
有馬記念直後
2018年12月23日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場
1着:ブラストワンピース 牡3 (池添謙一)
2着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
3着:シュヴァルグラン 牡6 (H.ボウマン)
レースタイム:2:32.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
2着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
3着:シュヴァルグラン 牡6 (H.ボウマン)
レースタイム:2:32.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
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立ち遅れたスタートだったが、前に行く馬もおらず気合を付けて逃げに出たキセキ。そのまま行き切ってしまうかに見えたが前半1000mは1分過ぎの平均ペースで入った。しかし、そこからやはりスイッチが入ったのかグングン飛ばして行くと見る見る内に後続を引き離して単独先頭へ。4コーナーでは脚が無くなってしまい、後は余力でどうにか5着に残るのが精一杯だった。パドックを見ても状態は非常に良く、敗因の理由としはて川田騎手の『走る気がどんどん強く前に行ってしまった』という所だろう。当日は有馬記念のみの騎乗で勝負気配だった川田将雅騎手も空回りしてしまったか。
有馬記念直前
普通の秋4戦目というローテーションでも過酷だが、あの世界レコードで駆け抜けたジャパンカップ後の有馬記念という過去稀に見る臨戦過程で臨むキセキ。通常なら馬もヘトヘトの筈だが、むしろ同馬は使う毎に馬が良くなって来ているイメージさえある。それを自ら証明する様に最終追い切りでは馬なりで抜群の動きを披露、関係者も納得の仕上がりで最後の大舞台に挑む。もし何も反動が無ければ、スタートから先手を取ってそのまま後続を寄せ付けない走りで完勝する筈。それ程までに前走のパフォーマンスが異常だった。常識を打ち破れるか否か。
ジャパンカップ直後
2018年11月25日 ジャパンカップ 芝2400m 東京競馬場
1着:アーモンドアイ 牝3 (C.ルメール)
2着:キセキ 牡4 (川田将雅)
3着:M.デムーロ 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:2:20.6(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
2着:キセキ 牡4 (川田将雅)
3着:M.デムーロ 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:2:20.6(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
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パドックでも異様なオーラで周回していたキセキ。馬体は完全に仕上がっていた印象で、馬の状態はまさに過去一番のデキだったと思える。レースでも落ち着いたペース配分で淡々と逃げ、ラップをあえて落とさず持久力勝負に持ち込んだのはさすが。4コーナーでジワジワ脚を使って後ろを引き離すあたりは川田将雅騎手の勝負勘が冴え渡っていた。しかし、それ以上の怪物が前にいたという事で諦める他ない。レース後、川田騎手も『普通なら勝っていたレース』と勝ったアーモンドアイを只々称賛していた。
ジャパンカップ直前
CWコースを気持ち良さそうに走るキセキの姿が印象的な最終追い切りだった。調教助手が引っ張りきりの手応えでなだめながらも、直線では馬なりで大きなフォームから前進する内容が実に好印象。状態の良さが十分に伝わって来る。『ようやく良い頃の雰囲気に戻って来ましたね。良い位置で競馬が出来れば』と色気を持ったコメントで好走のフラグを立てていた。川田騎手が継続で騎乗、これは勝負気配を感じても良いだろう。
天皇賞秋直後
2018年10月28日 天皇賞秋 芝2000m 東京競馬場
1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:サングレーザー 牡4 (J.モレイラ)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
2着:サングレーザー 牡4 (J.モレイラ)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
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外から一気に前をうかがい単独先頭の競馬を決めたキセキ。道中も淡々とした流れを作り持久力勝負に持ち込み走りで直線コースへ。思い通りのレース運びで残り200mまで先頭を死守、レイデオロにかわされてからも必死の粘りを見せて大きな見せ場を作った。最後はサングレーザーに差し来られるも、春の内容を考えると完全に復活したと言って良い走り。まだまだポテンシャルの底が知れないだけに今後もGⅠを勝利する可能性は十分だ。
天皇賞秋直前
確実に馬の走る気は戻って来ている。毎日王冠でも見せ場を作ったキセキが、更に上昇気配を感じさせる最終追い切りを見せ天皇賞秋へ向かう。昨年の菊花賞以降、能力を全開で発揮したレースは無い。本来のパフォーマンスを出せばレイデオロやアルアインなど、同世代のライバルをも凌ぐレベルの1頭だけにここで大駆けがあっても何ら驚かないだろう。川田将雅騎手と共に虎視眈々とそのタイトルを狙っている。
毎日王冠直後
2018年10月07日 毎日王冠 芝1800m 東京競馬場
1着:アエロリット 牝4 (J.モレイラ)
2着:ステルヴィオ 牡3 (C.ルメール)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:44.5(良)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
2着:ステルヴィオ 牡3 (C.ルメール)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:44.5(良)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
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完璧なスタートでよもやの番手追走となったキセキ。騎乗後のコメントから見ても、川田騎手は意識して前に付ける形だったのだろう。アエロリットが作る速めの流れが功を奏し行きたがる面も見せずスムーズな追走。しっかりと脚を溜める事が出来、直線でのステファノスとの叩き合いも競り負ける事なく3着に入れたのは収穫のひと言だろう。何より、他馬よりも重い58kgの斤量でこの内容なら次走の好走も十分に期待出来る。ようやく復活の手応えを感じる走りだった。
毎日王冠直前
陣営としても歯痒いばかりだろう。レースでは行きたがったり真面目に走らなかったりと実力の半分も出せていないのが現状。菊花賞の走りからすればここ2戦の内容は全くもって物足りない。一旦休養を取り、リフレッシュして一から馬を作り直して毎日王冠に臨む。その1戦では主戦のM.デムーロ騎手が騎乗停止中で、代わりに川田将雅騎手がスタンバイ。厩舎サイドとしても、『とにかく格好を付けて欲しい』と先ずはレースで実力を出せる走りに期待を寄せている。
宝塚記念直後
2018年06月24日 宝塚記念 芝2200m 阪神競馬場
1着:ミッキーロケット 牡5 (和田竜二)
2着:ワーザー セ7 (H.ボウマン)
3着:ノーブルマーズ 牡5 (高倉稜)
レースタイム:2:11.6(稍重)
レース上がり3ハロン:36.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.8
2着:ワーザー セ7 (H.ボウマン)
3着:ノーブルマーズ 牡5 (高倉稜)
レースタイム:2:11.6(稍重)
レース上がり3ハロン:36.3
勝ち馬上がり3ハロン:35.8
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ゲートを出た直後、隣のゼーヴィントに馬体をぶつけられたキセキ。この時点で後方からの競馬を余儀なくされたが、懸念していた折り合いは問題なし。とは言え、いつもの持って行かれる様な行きっぷりは無くただ後ろから付いて行くだけの走り。1つ前にいたサトノダイヤモンドが動いた時にも上がっては行かず、直線は開いたインを突いてジリジリと伸びるも大した追い込みでもなく8着に入線となった。全盛期の能力ならこの条件下でも見せ場くらいは作れただけに、やや不可解な敗戦とも言えるだろう。
日経賞直後
2018年03月24日 日経賞 芝2500m 中山競馬場
1着:ガンコ 牡5 (藤岡佑介)
2着:チェスナットコート 牡4 (蛯名正義)
3着:サクラアンプルール 牡7 (田辺裕信)
レースタイム:2:33.9(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
2着:チェスナットコート 牡4 (蛯名正義)
3着:サクラアンプルール 牡7 (田辺裕信)
レースタイム:2:33.9(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
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今年初戦となった日経賞で1番人気に支持されたキセキ。外枠から出負け気味で暫く後方待機策を取ったものの、1コーナー手前で持って行かれる様に一気の捲りを見せた。向正面では完全にハナへ立ち、鞍上の意図では無く馬自身の抑えが効かない状況で4コーナーへ。直線入り口で先頭に立つも、さすがに脚が上がって坂上で馬群に飲み込まれての9着敗退となってしまった。しかし、あのレースぶりで一瞬の見せ場を作れる同馬の走りはさすがのGⅠホース。今回はデムーロ騎手に乗り替わり、上手くエスコート出来れば圧勝まであるのではないだろうか。
香港ヴァーズ直後
2017年12月10日 香港ヴァーズ 芝2400m シャティン競馬場
1着:ハイランドリール 牡5 (R.ムーア)
2着:タリスマニック 牡4 (M.ギュイヨン)
3着:トーセンバジル 牡5 (J.モレイラ)
レースタイム:2:26.23(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
2着:タリスマニック 牡4 (M.ギュイヨン)
3着:トーセンバジル 牡5 (J.モレイラ)
レースタイム:2:26.23(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
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動画でも分かる様にスタートで出遅れ1コーナーでは最後方追走、3コーナー付近から一気に捲って上がり中団に進出する。直線入り口では外目を懸命に伸びるも、競馬にならないと思ったのかM.デムーロ騎手が半ばで追うのをやめるレースだった。明らかに消化不良の内容と言え、海外競馬含めて完全にノーカウントの1戦と言える。今回、調教でも本来の動きを取り戻している様で復帰初戦から全開の走りを期待したい。鞍上は1戦1勝、相性も良さそうなC.ルメール騎手がスタンバイ。
信濃川特別直後
2017年08月05日 信濃川特別 芝2000m 新潟競馬場
1着:キセキ 牡3 (M.デムーロ)
2着:ブラックプラチナム 牡4 (戸崎圭太)
3着:サーレンブラント 牡3 (岩田康誠)
レースタイム:1:56.9(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:32.9
2着:ブラックプラチナム 牡4 (戸崎圭太)
3着:サーレンブラント 牡3 (岩田康誠)
レースタイム:1:56.9(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:32.9
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レースでは道中ほぼ後方から。直線に入っても先頭とは大きく差を開けられていたが、そこから勢いを付けられると何とほぼ馬なりで全馬をかわす驚愕の競馬を見せるキセキ。追いすがる2着ブラックプラチナムを横目に最後は軽く仕掛けられると再び加速し悠々とフィニッシュした。デムーロ騎手もレース後に絶賛し次走の動向に早速注目が集まったが、管理する角居調教師は『恐らく菊花賞へは行かないと思います』と中距離路線へ進む事を示唆。すぐにでも重賞へ挑戦して欲しい。
毎日杯直後
前走で覚醒した様に見えたキセキだが、これまでのムラのある成績を考えると2戦続けて好走出来ればもう本物だろう。真面目に走れば毎日杯で世代を代表する強豪馬相手にも力差の無いところを見せれるだけに、希望的観測含めてここは楽々と勝ち切って欲しいところだ。デビュー前から距離は長い程良いという感触があっただけに、1600万クラスの立場であれば菊花賞出走も現実的なものとなって来る。デムーロ騎手を鞍上に是が非でも賞金を加算して今後のローテーションを楽にしたいところだ。
3歳上500万下直後
2017年07月15日 3歳上500万下 芝2000m 中京競馬場
1着:キセキ 牡3 (福永祐一)
2着:スズカディープ セ5 (岩崎翼)
3着:コメットシーカー 牡7 (川田将雅)
レースタイム:1:59.1(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.2
2着:スズカディープ セ5 (岩崎翼)
3着:コメットシーカー 牡7 (川田将雅)
レースタイム:1:59.1(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.2
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スタートからの出脚はややひと息のキセキ。それでも福永祐一騎手は慌てずに道中ほぼ最後方の位置からレースを進めた。直線の入り口でもまだ先頭からはだいぶ離れたポジションだったが、そこから目の覚める様な脚で前を行く馬をまとめてかわし最後は余裕の脚色で1着入線を果たした。番手から粘ったスズカディープが2着に入っている様に決して展開が向いた訳ではなく、完全な地力の違いで押し切った競馬だった。福永祐一騎手はこの勝利で武豊騎手に次ぐ史上2番めの速さで2000勝を達成。人馬共に秋への益々の飛躍が期待される。
3歳上500万下直前
昨年末の新馬戦で躍動したキセキの姿を久しく見れていない。当時は“大物現る!!”といった感じで注目を集めたキセキだったが、その後2戦は全く見せ場も無い敗退を喫する。しかし、前走の毎日杯では7番人気の低評価ながら後にダービーへ駒を進める上位2頭(アルアイン&サトノアーサー)と遜色の無い競馬を見せて面目躍如。改めてその能力の高さを認識すると共に、心身が整って来るであろう秋には大きな活躍が期待出来る内容だった。先ずはその為にもこの500万クラスはあっさりと勝ち上がる必要がある。中京リーディング1位の福永祐一騎手を配して背水の陣で挑む。
キセキ
馬体を見る限りではそこまでルーラーシップ産駒らしい筋骨隆々な馬体でも無い。どちらかと言えば、母父ディープインパクトの方がより強く出ている感じではあるものの、全体的な作りはまだ緩い印象。本格化は来年の春以降になるかもしれないだろう。角居厩舎だけに、クラシックに間に合わなければかなりゆっくり育てそうでそこがかなりのポイントとなる。
血統背景
ルーラーシップ | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
エアグルーヴ | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ダイナカール | ノーザンテースト | ||
シャダイフェザー | |||
ブリッツフィナーレ | ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | ||
Burghclere | |||
ロンドンブリッジ | ドクターデヴィアス | Ahonoora | |
Rose of Jericho | |||
オールフォーロンドン | Danzig | ||
Full Card |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
ロンドンブリッジ一族の伏線血統も母父ディープインパクトで今後のPOGの為に母父ディープインパクトの印象を判断する候補の1頭だろうか。上2頭がからっきしなので血統背景からの強調材料は少ない。
前評判
牧場関係者のコメントでは、『うちのルーラーシップ産駒の中では1番動きが素軽いですね。上と比較しても手応えはありますよ。踏み込みに力強さが見られ、中距離を主戦に活躍してくれそうです』との事。11月末に入厩し、年明けデビューを目処に調整中だ。
馬名の意味
奇跡
文字通りの奇跡。久々にこういった直球な馬の名前を見た気がするが、キズナ以来あまり違和感が無くなった気がする。普通なら変なネーミングと思うのだが。
2着:サートゥルナーリア 牡3 (C.スミヨン)
3着:ワールドプレミア 牡3 (武豊)
レースタイム:2:30.5(良)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.7