デムーロ『負けたけど先が楽しみ』
2019年3月3日 弥生賞 芝2000m 中山競馬場
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スタートからラストドラフト、ニシノデイジーをマークする様に早めの競馬を仕掛けて行ったカントル。重馬場という事もあり、決め手勝負にならないと踏んだM.デムーロ騎手は積極的に前へ前へとポジションを進める。4コーナーではニシノデイジーと並んで最内から上がって行くと、直線では叩き合いを演じるもメイショウテンゲンなどにあっさりとかわされてしまった。が、最後まで粘り腰を発揮し地力の高さを証明し5着、昇級戦にしては将来性の高い内容でもあった。
馬具着用でレースぶりも変化
セントポーリア賞はこれまでにない内容で、番手から抜け出すという器用な競馬を見せ快勝。不器用なイメージから一変、王道の様な走りで明らかな成長を示した1戦だった。その大きな要因は前走から着用したチークピーシーズのお陰だろう。矯正馬具があそこまで効果てきめんに表れるのも珍しいが、確実にレースぶりには安定感が出ていたと言える。今回は新馬以来となるM.デムーロとのコンビ再結成、兄ワグネリアン以上の結果が出れば自ずと皐月賞の有力候補へ浮上する。
先頭に立って遊ぶ余裕の走り
これまでの競馬と違い、前々でレースを進めいつでも抜け出せそうな位置取りの運びを見せたカントル。直線入り口では持ったままの手応えで先頭へ立つと、最後までリードを譲らずあっさりと2勝目を積み上げた。とは言え、直線途中で遊んでしまうくらいにまだ精神面で幼く、本来ならもっと突き抜けれた筈が課題もまだまだある。そこが解消してくればもっと良いパフォーマンスを見せられそうで、そう考えると伸びシロも大きいのだろう。ダービーまでに間に合えば面白い存在。
2戦連続で上がり最速
2018年12月28日 2歳500万下 芝1800m 阪神競馬場
1着:サトノルークス 牡2 (川田将雅)
2着:オールイズウェル 牡2 (藤岡佑介)
3着:カントル 牡2 (北村友一)
レースタイム:1:47.4(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
2着:オールイズウェル 牡2 (藤岡佑介)
3着:カントル 牡2 (北村友一)
レースタイム:1:47.4(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
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前走、大外枠という事もあり無理に前には付けなかったカントル。最後の末脚にそれだけ自信があったのだろうが、実際に直線では鋭く追い込んでゴール前強襲の3着で入線している。エンジンの掛かりに少し時間は掛かるものの、トップギアの走りを見てもやはり能力は高い。東京コースは当然合うだろうし、少頭数でポテンシャル全開のパフォーマンスを拝見しようではないか。鞍上は戸崎圭太騎手へ乗り替わりとなっている。
相変わらず調教の動きは抜群
1週前の追い切りでは加速ラップで徐々に脚を伸ばして行く調教を行ったカントル。最後までしっかりと伸び切って持続力の高さを示した動きだった。ビュンとキレる様な感じではなく、ズンズンと脚を使って追い込むイメージで良いだろう。阪神コースになってプラス面しか無く、最後の直線で豪快な差し切りを期待したい。サトノルーラーなど500万の割に相手は揃ったが、ここを勝てば来春のクラシック戦線に向けて良いローテーションが組める事となる。鞍上は北村友一騎手。
最後の1Fは目覚ましい末脚
2018年11月03日 2歳未勝利 芝2000m 京都競馬場
1着:カントル 牡2 (C.デムーロ)
2着:ビーマイステディ 牝2 (四位洋文)
3着:ヒロシゲヨッシー 牡2 (和田竜二)
レースタイム:2:01.9(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:ビーマイステディ 牝2 (四位洋文)
3着:ヒロシゲヨッシー 牡2 (和田竜二)
レースタイム:2:01.9(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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逃げた新馬戦とは打って変わって中団待機の末脚勝負に出たカントル。4コーナーでペースアップした際に置いて行かれる所を見せたが、ジワジワと加速して行くと最後の200mで一気に追い込み前を強襲。直線入り口では到底届かない様な位置からの勝利は兄の面影が映る様な走りだった。今後は全体的にまだ幼い走りを教育して行きたいところ。その為にはやはり兄の背中を知る福永祐一騎手の手腕が必要となって来るのではないだろうか。
相手が悪過ぎたデビュー戦
2018年10月14日 2歳新馬 芝2000m 京都競馬場
1着:サトノウィザード 牡2 (C.ルメール)
2着:カントル 牡2 (M.デムーロ)
3着:ビーマイステディ 牝2 (四位洋文)
レースタイム:2:03.6(良)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
2着:カントル 牡2 (M.デムーロ)
3着:ビーマイステディ 牝2 (四位洋文)
レースタイム:2:03.6(良)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
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1枠から持って行かれる様な形で前へ進んで行ったカントル。道中は抑えるのに必死で暫くは馬と騎手がやり合う形に。それでも新馬戦ならではのスローペースを形成、4コーナーでも他馬を引き離すイメージのまま直線コースへ。そこからグンと加速し押し切るかに思われたが、外から1頭別次元の脚で伸びたサトノウィザードがあっさりとかわしカントルは2着。しかし、最後のゴール前は内に大きくヨレてM.デムーロ騎手が全く追えないシーンも。性格がまだまだ子供で、これからもっと伸びる好素材なのは間違いない。
調教では相当な存在感を放つ動き
やはりダービー馬はダービーの血統からか。ワグネリアンの全弟カントルがいよいよ始動、毎日王冠のレース前追い切りでステファノスに併走した当馬。最後の1Fでその先輩を圧倒する様な動きを見せ一気に評価を上げて来ているのはさすがのひと事。今回はM.デムーロ騎手が鞍上、藤原英調教師曰く『兄とは違ってキレよりも長く良い脚を使うタイプ』との事。いずれにせよ、能力が高い事は間違いないだろう。先ずは1つ目を勝って順調にクラシック戦線へ乗って行きたい。
カントル
言わずもがな、2018年日本ダービーを制したワグネリアンの弟カントル。全兄弟という事で相当な期待をかけられる事は間違いないが、馬体に関してはそれ相応というイメージ。兄自体もそこまで見栄えするタイプでは無かっただけに、本馬も実戦でガラッと変わって来るのだろう。結局の所、ブロードアピールの母系で2400mに対応出来たのは5代アウトブリードの配合のお陰か。馬体重は春の段階で446kg。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ミスアンコール | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
ブロードアピール | Broad Brush | Ack Ack | |
Hay Patcher | |||
Valid Allure | Valid Appeal | ||
Alluring Girl |
兄弟馬
血統評価:2.1pt
ブロードアピールのファミリーで隔世遺伝的な感じが強いがブロードアピールにキングカメハメハ×ディープインパクトと無駄のない配合。ワグネリアンの登場も不思議でもないが兄弟の安定感を考えると可能性はあるものの信用性はあまりないだろう。
前評判
『フットワークが綺麗でバネがあり、如何にも切れそうな馬。まだまだ成長すると思うのでゆっくり馬に合わせて進めて行きたいと思います』とは牧場関係者のコメント。小柄な馬体で無駄のない動きをする辺りは全兄ワグネリアンと似ている。気性が激しくならない限りは兄同様に距離も持つだろう。
馬名の意味
歌手(ラテン語)
母名より連想したネーミング。兄ワグネリアン(ワーグナーファン)同様に歌関係の命名だ。
2着:シュヴァルツリーゼ 牡3 (石橋脩)
3着:ブレイキングドーン 牡3 (福永祐一)
レースタイム:2:03.3(重)
レース上がり3ハロン:37.0
勝ち馬上がり3ハロン:36.7