菊花賞直前
大和屋オーナーの秘蔵っ子、カリボールが菊花賞へ意欲の参戦。前走の清滝特別はまさに着差以上の圧勝というレースぶりで、昇級しても即通用という内容だった。それがまさか、中1週にも関わらず菊花賞へローテーションを変更して来るのだから、厩舎としてもかなりの手応えを感じているのだろう。とにかく、父同様に切れる。願わくばスローペースからのヨーイドン勝負で展開すれば、距離不安も含めて全てが本馬の好走条件に当てはまって来る。
清滝特別直後
2019年10月6日 清滝特別 芝1800m 京都競馬場
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ゲートのタイミングが悪く、最後方からの競馬を余儀なくされたカリボール。少頭数でナムラムツゴローが単騎逃げも、ペースは落ち着かず平均的な流れとなったのが幸いした。直線外から一気に追い込んだカリボールが、逃げ粘るナムラムツゴローを楽に捉えるとそのままゴール。終始内にヨレながらの走りだけあって、ここでは地力が一枚違った印象だ。陣営は強行軍を承知で中1週の菊花賞へ向かうとの事。
野分特別直後
2019年9月7日 野分特別 芝1800m 阪神競馬場
1着:ゴータイミング 牡3 (武豊)
2着:カリボール 牡3 (川田将雅)
3着:アグネスリバティ 牡6 (中井裕二)
レースタイム:1:44.7(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:32.6
2着:カリボール 牡3 (川田将雅)
3着:アグネスリバティ 牡6 (中井裕二)
レースタイム:1:44.7(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:32.6
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ゴータイミングとの一騎打ちをファンも陣営も想定していたであろうカリボール。道中はゴータイミングの少し前を進める形で、後ろを牽制しながら先行集団を見る形で競馬を進めて行った。勝負どころでも仕掛けのタイミングを図りつつ、自身も前にポジションを押し上げての直線コースへ。内からゴータイミングが外に持ち出す所ですかさず他馬を使ってインに押し込めようとしたものの不発。そのまま先に抜け出され自身は追い掛けて伸びるも2着と勿体無い1戦となった。普通に早めの追い出しから出し抜けを狙った方が勝機はあったのではないだろうか。
野分特別直前
前走のあずさ賞では後方から大外一気の競馬で2勝目を飾ったカリボール。上がり33秒台前半の脚は他馬が止まって見える程だった。そこから春のクラシックを無理に目指す事はせず、じっくりと馬の成長に合わせて調整を続けた。約5ヶ月ぶりのブランクを経て、今回の野分特別で3勝目を獲得する為にしっかりと仕上げて来たのだろう。菊花賞への出走を考えるとここは取りこぼせない分、その意欲として鞍上に川田将雅騎手を起用して来ている。
あずさ賞直後
2019年4月20日 あずさ賞 芝1800m 京都競馬場
1着:カリボール 牡3 (藤井勘一郎)
2着:ダンツキャッスル 牡3 (幸英明)
3着:ドラウプニル 牡3 (福永祐一)
レースタイム:1:47.3(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
2着:ダンツキャッスル 牡3 (幸英明)
3着:ドラウプニル 牡3 (福永祐一)
レースタイム:1:47.3(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
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外枠からモタつく様に発馬したカリボール。あっさりと最後方にさげて前の馬群に取り付く訳でもなく、数馬身離れた位置をポツンと追走した。前半61秒台と前が楽な展開にも関わらず、4コーナーまで同様のポジションでレースを進めるとようやく直線入り口手前でエンジン点火。そこから大外へ持ち出すやいなや、一気に加速して前をあっさりと差し切って見せた。レースの上がりを1秒上回る決め手を見せ、父譲りの瞬発力を武器に堂々と2連勝を飾っている。
3歳未勝利直後
2019年3月10日 3歳未勝利 芝1800m 阪神競馬場
1着:カリボール 牡3 (藤井勘一郎)
2着:ガラチコ 牡3 (藤岡佑介)
3着:ミヤビパーフェクト セ3 (岡田祥嗣)
レースタイム:1:48.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
2着:ガラチコ 牡3 (藤岡佑介)
3着:ミヤビパーフェクト セ3 (岡田祥嗣)
レースタイム:1:48.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.3
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ロケットスタートを切ったカリボールは、そのまま前に馬を行かせて番手集団のインを追走する形となった。道中はゆったりとしたペースで上手く脚を溜め、鞍上との息もピッタリ。そのまま手応え良く直線を迎えると、馬群を割ってあっさりと突き抜け楽々と勝利。抜け出してから少し遊ぶ面は見せたものの、ほぼパーフェクトな内容と言って良いだろう。兄とは違い、本格化はまだ先の様子だが心身共にパンとしてくれば大きい所を狙える素材。
3歳新馬直後
2019年2月17日 3歳新馬 芝2000m 小倉競馬場
1着:ダノンバリアント 牡3 (川田将雅)
2着:カリボール 牡3 (三浦皇成)
3着:テメノス 牝3 (幸英明)
レースタイム:2:03.3(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:カリボール 牡3 (三浦皇成)
3着:テメノス 牝3 (幸英明)
レースタイム:2:03.3(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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まずまずのスタートから中団の外目を位置したカリボール。道中は折り合いもスムーズで、特に乗り難しい面も見せず騎手の意のままに動けるタイプと推測出来る。新馬の割にはペースも流れて隊列は縦長、4コーナーでスッとポジションを上げて行くと直線ではいの一番に先頭へ立つ積極的なレース運び。一瞬は勝ったかに思えたが、ゴール前で2番人気ダノンバリアントに差し切られて2着敗退のデビュー戦となった。しかし、能力は高そうで勝ち上がりは近い。
プロフィール
カリボールは2016年のセレクトセールにおいてジャスタウェイ産駒の上々第1号馬、そしてそれを競り落としたのがジャスタウェイのオーナーであった脚本家の大和屋暁氏だったのである。何が何でもジャスタウェイの仔を、と意気込んで落札した話題性の高い1頭だろう。取材では『僕が最初の仔を競り落とせば良い記事が書けるでしょ?』とジョークも飛ばしていた。とは言え、兄モンドキャンノがそのセール後で京王杯2歳ステークスを勝利するなど、やはり大和屋氏は何かとてつもない強運を持っている様だ。
血統背景
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アイリッシュダンス | トニービン | ||
ビューパーダンス | |||
シビル | Wild Again | Icecapade | |
Bushel-n-Peck | |||
シャロン | Mo Exception | ||
Double Wiggle | |||
レイズアンドコール | サクラバクシンオー | サクラユタカオー | テスコボーイ |
アンジェリカ | |||
サクラハゴロモ | ノーザンテースト | ||
クリアアンバー | |||
モーリストンベル | Herat | Northern Dancer | |
Kashan | |||
Barkerville Belle | Ruthie's Native | ||
Celebrity Belle |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.3pt
ファミリーに日本実績はないが、母はある程度実績があるスプリンターでキンシャサノキセキ産駒でのみ現状成功していることを考えると短距離種牡馬との相性が良いと考えればジャスタウェイは今のところ未知数なので結果が出る可能性もあるので期待できるが信用は難しい。
前評判
牧場関係者は、『動きは抜群です。まだまだ体も緩いので成長を見ながらの段階ですが、ジャスタウェイ同様に切れのある素軽い走りをしています。マイルから中距離辺りで父の様な活躍が出来れば良いですね』と期待のコメントを寄せていた。母レイズアンドコールの仔出し自体は悪くなく、ジャスタウェイの繁殖能力を考えれば少なくとも兄超えの可能性は高い。
馬名の意味
聖剣エクスカリバーの別称
某競馬サイトに掲載の大和屋暁オーナーのブログでそう記載がある。
2着:ナムラムツゴロー 牡4 (松若風馬)
3着:サンライズローリエ 牡4 (藤岡康太)
レースタイム:1:47.3(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.9