兄よりも一足先に活躍の予感
兄グローリーヴェイズは年明けのきさらぎ賞で2着入線を果たしているが、弟は年の瀬にオープン入りを目指して出走して来た。ロードカナロア産駒になり、より仕上がりや動き出しがスムーズになっているという事だろう。距離適性はやや短くなるものの、ここをすんなり突破出来れば春までの重賞戦線でも十分に活躍が可能となる。鞍上はC.ルメール騎手から藤岡康太騎手へスイッチ、しっかりと結果を残しておきたいところだ。
ルメール『とても乗りやすい』
2018年11月10日 2歳新馬 芝1600m 東京競馬場
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好スタートを切ったカヌメラビーチだったが、鞍上の支持にスッと従い番手の位置にポジショニング。スローペースでもしっかりと折合い、前にいつでも進出出来る様な手応えで直線コースへ。そこでもまだ追わず、後続が上がって来るのを待ってから追い出す余裕の走り。そこからグンと突き放し、最後は外から追い上げるロードリッチの追撃を振り切って勝利とデビュー戦にしては100点満点の内容だろう。騎乗したC.ルメール騎手も『さすがロードカナロア産駒で乗りやすい』と大絶賛していた。
須貝師『なかなか良いよ、面白い1頭』
古馬と併せて先着するなど、その動きからは間違いなく素質の高さを感じるカヌメラビーチ。半兄グローリーヴェイズも菊花賞で穴人気するなど成長力のある母系で、そこにロードカナロアが配合されたとあらば走らない筈も無い。管理する須貝調教師も当馬に手応えを感じており、わざわざ東京の新馬にルメール騎乗で出走させるのだから気合の入り方が違う。これは注目の1頭だろう。
カヌメラビーチ
1つ上の父ディープインパクト、グローリーヴェイズは素質豊かな走りで現役活躍中。但し、そこまでキレないイメージでそれがロードカナロアに変わっても同じ様なタイプに出る可能性が高い。2017年セレクトセールで金子オーナーに落札されたが、例のごとく情報が出回らないのでPOGにおいて指名数を期待するのは非常に厳しい。ここもすんなり走って来れば母の繁殖牝馬価値が一気に高騰するだろう。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
メジロツボネ | スウェプトオーヴァーボード | エンドスウィープ | フォーティナイナー |
Broom Dance | |||
Sheer Ice | Cutlass | ||
Hey Dolly A. | |||
メジロルバート | メジロライアン | アンバーシャダイ | |
メジロチェイサー | |||
メジロラモーヌ | モガミ | ||
メジロヒリュウ |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
メジロラモーヌ一族で、兄はディープインパクトで覚醒してかクラシック戦線に乗れたが事例が1つではまだ信用できかねる。父は引き続きS級のロードカナロアで良いが母の血統構成が地味すぎるのでここはあと数頭見てからでも良いだろう。
前評判
初年度産駒で重賞級を輩出した母メジロツボネは恐らく良質な繁殖牝馬と断定して良いだろう。父がロードカナロアになったとてS級種牡馬に変わりが無く、短距離にシフトチェンジした素質馬が出ていると判断する。とにもかくにも、同馬に関する具体的な情報が一刻も早く欲しいところだ。
馬名の意味
イルデパンの白砂ビーチ
金子氏は2018年世代でもう1頭、ビーチサンバという馬も所有しているが今年はビーチ推しなのだろうか。
2着:ロードリッチ 牡2 (田辺裕信)
3着:アディクション 牝2 (福永祐一)
レースタイム:1:36.7(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.3