菊花賞直前
ディアデラノビアの仔は素質も確か。デビュー前から注目度の高かったカウディーリョだが、これまで5戦して3勝と着実にクラスを勝ち上がって来ているのは立派のひと言だ。その内、中山で1勝、札幌で2勝とある。にやはり力の要るタフな馬場で結果を出しているタイプ。つまりは速い上がり勝負よりも上がりが掛かる様な展開が理想で、登り降りが2回もある淀の3000mは打ってつけの舞台とも言えるだろう。鞍上には仕事人のM.デムーロ騎手がスタンバイ。
HTB賞直後
青葉賞から休養明けで臨んだHTB賞を、堂々の1番人気に応えて快勝したカウディーリョ。新馬、山吹賞に続いて早くも3勝をあげた本馬だが、上にはディアデラマドレやドレッドノータスなどの実力馬がいる良血である。秋以降、古馬になってグッと良化して来る一族であり、先日亡くなったキングカメハメハの為にも大きなタイトルを目指して欲しい1頭だろう。堀厩舎だけにローテーションもじっくり考えて行く筈。
青葉賞直前
山吹賞から中3週も、前走後のダメージも少なく順調に調整が進んだカウディーリョ。血統が血統だけに、クラシック戦線に乗せられなければ厩舎の恥にもなりかねない良血馬。余り使い込めずにここまで来たが、それでも3戦2勝という実績はさすがに頭が下がる思いだ。能力以前に、勝ち切るレースを知っているといのが一流の血がなせる技なのだろう。今回の青葉賞でも十分に期待ができ、日本ダービーへ向けて好内容でjy用意争いを演じて欲しい。
山吹賞直後
2019年3月30日 山吹賞 芝2200m 中山競馬場
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発馬で遅れて後方からの競馬となったカウディーリョ。道中は馬のリズムを優先とし、しっかりとコンタクトを取りながらの追走。4コーナーで徐々に脚を使い上がって行くと、直線では1頭だけ外をグングン加速し前を捉える強さ。最後まで粘るマコトジュズマルをねじ伏せて確実に2勝目をモノにした。これで次はいよいよ日本ダービートライアルヘと参戦できるだろう。石橋脩騎手も納得のコメントを残していた。
アイビーステークス直前
カウディーリョがディアデラノビア産駒の代表産駒となれるかはこの1戦にかかっていると言っても過言ではない。前走の走りを見てもまだまだ伸びシロは十分、余裕残しの仕上げだった事からも今回のアイビーステークスは更にパフォーマンスが上がって来るだろう。新馬戦で手綱を取ったモレイラ騎手が乗ってくれる事は何より心強いだろう。ここは連勝を飾って暮れの朝日杯フューチュリティステークスかホープフルステークスに照準を合わせて行きたい。
2歳新馬直後
2018年8月19日 2歳新馬 芝1800m 札幌競馬場
1着:カウディーリョ 牡2 (J.モレイラ)
2着:リオンリオン 牡2 (福永祐一)
3着:パラーティウム 牝2 (松田大作)
レースタイム:1:52.0(稍重)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
2着:リオンリオン 牡2 (福永祐一)
3着:パラーティウム 牝2 (松田大作)
レースタイム:1:52.0(稍重)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
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外枠からスタートを決めて人気を分け合ったリオンリオンの直後を追走。完全に頭から相手をここに決めて競馬をしようとしていたのだろう、4コーナーでもそれが上がって行くタイミングに合わせてスイッチを入れているのが良く分かる。J.モレイラ騎手の指示に素直でスッとギアを入れ替えれる所などはさすがのひと言。最後の直線も一騎打ちにきっちりと競り勝ち、これでディアデラノビア産駒6頭目のデビュー戦勝利となった。キャリア初戦としては非の打ち所がない内容と言える。
2歳新馬直前
さすがディアデラノビア一族の末裔。楽な手応えで併走馬と互角の動きを見せ好仕上がりをアピール。何より、産駒のほとんどがデビュー戦を勝利する異様なまでの鉄砲駆けタイプ。当然ながら好勝負は必至で、更に輪をかけて鞍上にはマジックマンことJ.モレイラ騎手を配する用意周到さ、これで走らなければ嘘だろう。1番人気想定は当たり前だが、陣営は圧勝の後にクラシック戦線の行く末まで睨んでいる筈だ。それだけの期待に応えられる素質の持ち主である。
プロフィール
母ディアデラノビアは名繁殖牝馬の1頭で、これまで7頭デビューの5頭が3勝以上、内4頭は重賞クラスととんでもないハイアベレージを誇る偉大な母である。特にキングカメハメハとの相性が抜群、カウディーリョも恐らく普通に走ればオープンまではすんなり上がれるだろう。堀厩舎だけに始動が遅ければクラシックに間に合わない可能性もあるが、年内デビューなら期待は持てそう。馬体重は春の段階で432kg。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
ディアデラノビア | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ポトリザリス | Potrillazo | Ahmad | |
Azalee | |||
Chaldee | Banner Sport | ||
Gevar |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:4.0pt
母ディアデラノビアは、G1馬の祖母ポトリザリスの唯一の成功馬で母父SSの繁殖牝馬の中でも最上位の成績を出している。ほぼ全馬重賞級で一つ上の姉以外はほぼパーフェクトで鉄板繁殖牝馬だろう。積極的に選択していっていいだろう。
前評判
『スイッチの入りやすい一族なので、慎重にケアしながらゆっくり調整をしています。それでもしなやかで良いフットワークを見せていますね。まだバリバリ追い込んでいる訳では無いので、焦らず乗り込んで行くメニューをこなして行きます。素質は一級品のモノを感じるので、当然期待も大きいです』とは、牧場のスタッフ談。秋口に移動予定で、それまでは馬に合わせてじっくり成長を促して行くとの事だ。
馬名の意味
統領、総統(スペイン語)
母系より連想、世代のトップになる様な活躍を期待してネーミング。
2着:マコトジュズマル 牡3 (川田将雅)
3着:バラックパリンカ 牡3 (和田竜二)
レースタイム:2:14.4(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.1