東京大賞典直後
2019年12月1日 チャンピオンズカップ ダート1800m 中京競馬場
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いつもより良いスタートを切ったオメガパフューム。道中の位置取りも想定に比べると前目のポジションで、且つ前でケイティブレイブとゴールドドリームが競り合ってくれたお陰でお誂え向きの展開に。4コーナーでは抜群の手応えで押し上げて行くと、直線コースでは早々に先頭へ躍り出て独走状態となった。それに待ったをかけたノンコノユメが内から並びかけるも、最後はきっちりと1馬身振り切って快勝。昨年に続いて東京大賞典を連勝、大井競馬場では見事に馬が変わる。
東京大賞典直前
前走の敗因はハッキリとしており、オメガパフューム陣営としても落胆の色はない。それ以上に、大井競馬場では3戦して連対を外した事がなく、昨年の同レースではゴールドドリームを後ろから差し切る程に相性が良い。鞍上にもその時のエスコートを務めたM.デムーロ騎手が再びカムバック。連覇を懸けてリベンジを兼ねた好走劇を演出する。相手は勿論唯1頭、現役ダート最強馬のゴールドドリームだろう。
チャンピオンズカップ直後
2019年12月1日 チャンピオンズカップ ダート1800m 中京競馬場
1着:クリソベリル 牡3 (川田将雅)
2着:ゴールドドリーム 牡6 (C.ルメール)
3着:インティ 牡5 (武豊)
レースタイム:1:48.5(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
2着:ゴールドドリーム 牡6 (C.ルメール)
3着:インティ 牡5 (武豊)
レースタイム:1:48.5(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
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やはりスタートはひと息のオメガパフューム、鞍上がある程度押して前に付けて行くものの基本的に馬群の内々で押し込められながらの競馬は向いていないタイプ。加速に時間が掛かる脚質だけに少しでもブレーキが掛かる位置取りだと直線での追い込みが不発するのだろう。今回もまさにその典型的なレース運びとなってしまい、左回り自体が得意でない分ラストの伸び脚が今ひとつのまま6着入線という結果に終わってしまった。中央のダートGⅠはいずれも左回りだけに実に無念である。
チャンピオンズカップ直前
前走から状態もアップ、GⅠを獲得する準備は揃ったオメガパフューム。東京大賞典、帝王賞と地方のビッグタイトルは手にしているもののJRAの称号はまだ。既に総ナメしていてもおかしくない逸材だが、歯車が噛み合わず中央では実を結んでいないのが現状である。しかし今回は鞍上にあのL.デットーリ騎手を配して、陣営としても最高の形でレースを迎える事が出来た。後は勝負の神様が微笑んでくれるのを待つばかり。
JBCクラシック直後
2019年11月4日 JBCクラシック ダート2000m 浦和競馬場
1着:チュウワウィザード 牡4 (川田将雅)
2着:オメガパフューム 牡4 (M.デムーロ)
3着:センチュリオン 牡7 (森泰斗)
レースタイム:2:06.1(重)
レース上がり3ハロン:37.2
勝ち馬上がり3ハロン:37.0
2着:オメガパフューム 牡4 (M.デムーロ)
3着:センチュリオン 牡7 (森泰斗)
レースタイム:2:06.1(重)
レース上がり3ハロン:37.2
勝ち馬上がり3ハロン:37.0
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ややスタートで立ち遅れたオメガパフュームだったが、すぐにリカバリーをして道中は前のチュウワウィザードを見る形でレースを進めて行った。想定通り、チュウワウィザードが先に仕掛けて行くのを確認すると、それを追い掛ける様に自身も押し上げて行った。直線入り口で上手くスペースを見つけ外に持ち出すと、先に抜け出したチュウワウィザードに並びかけ壮絶な叩き合いの末ゴールでは全く優劣付かずのフィニッシュ。一瞬勝ったかと思われたが、ハナ差振り切られ惜しくも2着に終わっている。
JBCクラシック直前
まだ成長の余地が残っていた様で、体も一回り大きくなって動きにパワーが増したオメガパフューム。その影響か、坂路でも楽に51秒台で上がって来る様になり厩舎としては嬉しい誤算だろう。それだけ体幹がしっかりして来たという証拠でもあり、レース中の推進力も向上している筈。休み明けでもJBCクラシックでは圧勝まで有りそう。とは言え、今回のJBCシリーズは地方でも特に小回りの舞台である浦和競馬場だ。出遅れなどで後手に回ると辛いだけに、肝心なのはスタートになって来るのではないだろうか。
帝王賞直後
2019年6月26日 帝王賞 ダート2000m 大井競馬場
1着:オメガパフューム 牡4 (D.レーン)
2着:チュウワウィザード 牡4 (川田将雅)
3着:ノンコノユメ セ7 (真島大輔)
レースタイム:2:04.4(重)
レース上がり3ハロン:38.0
勝ち馬上がり3ハロン:36.7
2着:チュウワウィザード 牡4 (川田将雅)
3着:ノンコノユメ セ7 (真島大輔)
レースタイム:2:04.4(重)
レース上がり3ハロン:38.0
勝ち馬上がり3ハロン:36.7
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発馬で立ち遅れたオメガパフュームは仕方なくケツから2番手の競馬で道中を進めて行った。前半は淡々とペースが進みタフな1戦となる事が容易に分かる。4コーナーで前との差をグッと詰め、直線では大外へ。先に抜け出したチュウワウィザードを楽な手応えで捉えると、後は独走状態でゴール板を駆け抜けた。D.レーン騎手も相当に自信があったのだろうが、あの内容で他馬を捩じ伏せるオメガパフュームはやはり相当な器と見るべきか。
平安ステークス直後
2019年5月18日 平安ステークス ダート1900m 京都競馬場
1着:チュウワウィザード 牡4 (川田将雅)
2着:モズアトラクション 牡5 (藤岡康太)
3着:オメガパフューム 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:1:58.1(良)
レース上がり3ハロン:37.4
勝ち馬上がり3ハロン:36.5
2着:モズアトラクション 牡5 (藤岡康太)
3着:オメガパフューム 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:1:58.1(良)
レース上がり3ハロン:37.4
勝ち馬上がり3ハロン:36.5
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やや出負け気味も、慌てず後方から競馬を進めたオメガパフューム。イメージしていたかの様に、3~4コーナーで外から一気の進出を試みて行った。直線入り口では既にエンジン全開の脚色で、そこから一気に先行集団を飲み込み単独先頭へ。しかし、更に良い脚で追い込んだ1番人気チュウワウィザードとモズアトラクションに差し切られてしまい3着に敗退してしまった。とは言え、59kgを背負ってのあの競馬なら十分評価して良い内容だったろう。
平安ステークス直前
今回は59kgを背負う事になるオメガパフュームだが、帝王賞に参戦する以上このメンバーでは負けていられないというのが本音だろう。フェブラリーステークスでも不運なレース運びで早々に脚を使ってしまったが、本来は中距離以上に適正がある同馬。道中ゆったり進められる分、最後まで脚は溜まっている筈だ。JBCクラシックで見せた末脚を再現出来れば、チュウワウィザード以下も相手にはしない。勝ち方に拘った競馬をして欲しい。
フェブラリーステークス直後
2019年2月17日 フェブラリーステークス ダート1600m 東京競馬場
1着:インティ 牡5 (武豊)
2着:ゴールドドリーム 牡6 (C.ルメール)
3着:ユラノト 牡5 (福永祐一)
レースタイム:1:35.6(良)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
2着:ゴールドドリーム 牡6 (C.ルメール)
3着:ユラノト 牡5 (福永祐一)
レースタイム:1:35.6(良)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
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大外枠も好スタートから理想的なポジションを取れたオメガパフューム。しかし、出遅れたノンコノユメが巻き返そうと外を一気に押し上げて来た時に、馬体を並べられてオメガパフュームの闘争心に火が点いてしまった。そこから行きたがって折り合いも欠き落ち着きが無くなってしまうと、4コーナーでは既に脚が上がったかの様な止まり方で直線も伸びず。M.デムーロのレース後のコラムで理由をハッキリと断言していた。
東京大賞典直後
2018年12月29日 東京大賞典 ダート2000m
1着:オメガパフューム 牡3 (M.デムーロ)
2着:ゴールドドリーム 牡5 (C.ルメール)
3着:ケイティブレイブ 牡5 (福永祐一)
レースタイム:2:05.9(良)
レース上がり3ハロン:39.6
勝ち馬上がり3ハロン:38.5
2着:ゴールドドリーム 牡5 (C.ルメール)
3着:ケイティブレイブ 牡5 (福永祐一)
レースタイム:2:05.9(良)
レース上がり3ハロン:39.6
勝ち馬上がり3ハロン:38.5
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昨年暮れの東京大賞典では行き脚が付かず後方からレースを進めたオメガパフューム。前にケイティブレイブ、ゴールドドリームを見る形で道中は脚を溜める作戦に出、前が動き出したところで徐々にエンジンをかけて上がって行く。直線では前を射程圏内に捉えグングン加速、先に抜け出したケイティブレイブをあっさりかわすとそのままゴールドドリームを2着に引き連れてゴールイン。念願のタイトルを獲得して見せた。フェブラリーステークスでの課題は3着に敗れた青竜ステークス以来のマイル戦だろう。
チャンピオンズカップ直後
2018年12月03日 チャンピオンズカップ ダート1800m 中京競馬場
1着:ルヴァンスレーヴ 牡3 (M.デムーロ)
2着:ウェスタールンド セ6 (藤岡佑介)
3着:サンライズソア 牡4 (J.モレイラ)
レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
2着:ウェスタールンド セ6 (藤岡佑介)
3着:サンライズソア 牡4 (J.モレイラ)
レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
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道中は折り合いもスムーズで理想的な運びを見せたオメガパフューム。しかし、ペースアップした4コーナーでやや立ち遅れてしまい直線もコーナリングが悪く外々へ張られながら進出した。結果、数馬身遅れる形でエンジンがかかり最後は懸命に追い込むも離れた5着でフィニッシュ。元々器用な馬でもなく、左回りはそれに拍車をかける様な走りだった。とは言え、鞍上は納得の表情で勝ち馬の強さを讃えるコメントを残している。
チャンピオンズカップ直前
最終追い切りでは格下馬に遅れを取ったオメガパフューム。しかし、その前にしっかりと追われており今回は気合を入れる程度の感覚で良かったとの事。息遣いも良く、全体的な時計はこの馬にしては及第点といったところだろう。何より、使ってどんどん良くなって行っているのはトップクラスで戦える馬の証拠。前走で見せた課題を修正しつつ、更に上昇気流へ乗って行き同世代のライバルであるルヴァンスレーヴ退治へ意気揚々と向かう。
JBCクラシック直後
2018年11月04日 JBCクラシック ダート1900m 京都競馬場
1着:ケイティブレイブ 牡5 (福永祐一)
2着:オメガパフューム 牡3 (和田竜二)
3着:サンライズソア 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:1:56.7(良)
レース上がり3ハロン:38.1
勝ち馬上がり3ハロン:37.0
2着:オメガパフューム 牡3 (和田竜二)
3着:サンライズソア 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:1:56.7(良)
レース上がり3ハロン:38.1
勝ち馬上がり3ハロン:37.0
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和田騎手もケイティブレイブを相手に見極め、それをマークする様に道中は中団後方を追走。ケイティブレイブが動いた時に付いて行くも、反応の悪さでやや取り残される形に。直線外から盛り返し懸命に伸びるも、僅かに届かず2着に終わってしまった。管理する安田翔吾調教師も『勝負どころでの遅れが課題ですね。逆を言えばそこを克服出来さえすれば本当に楽しみな馬』と将来の活躍を誓って次走の巻き返しに燃えていた。次はチャンピオンズカップの予定だ。
JBCクラシック直前
ルヴァンスレーヴに次ぐ3歳世代の筆頭候補オメガパフュームがJBCのタイトルを掻っ攫う準備完了だ。坂路で最終追い切りを済ませ完全に仕上がったと言える。前走のシリウスステークスでは長い脚を使い、古馬との初対戦を難なくクリア。潜在能力の底はまだ見えておらず、更にパフォーマンスを上げて来る可能性も高い。勝てば2002年のアドマイヤドン以来16年ぶりとなる3歳勢の勝利。世代を代表して京都の舞台で大躍進を遂げたい。
シリウスステークス直後
2018年09月29日 シリウスステークス ダート2000m 阪神競馬場
1着:オメガパフューム 牡3 (和田竜二)
2着:ウェスタールンド セ6 (北村友一)
3着:サンライズソア 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:2:01.5(不良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.9
2着:ウェスタールンド セ6 (北村友一)
3着:サンライズソア 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:2:01.5(不良)
レース上がり3ハロン:36.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.9
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圧倒的1番人気のグレイトパールを見る様にレースを進めたオメガパフューム。和田騎手も『早めに仕掛けようと思っていた』とコメントした様に、中団から4コーナーで一気に進出。外目を出すと直線では目の覚める様な伸びで一気に前のサンライズソアを強襲し先頭へ。最後は最後方から追い込んで来たウェスタールンドの追撃を振り切って楽々と重賞初勝利を飾った。計斤量に恵まれたとは言え、地力が無ければ出来ない芸当で3歳世代の力を誇示する内容だった。
オメガパフューム
母系の古くは社台の正当派ラインであり、近親にもチラホラと活躍馬がいる血統。母父ゴールドアリュールに父スウェプトオーヴァーボードという産駒から如何にもダートでの活躍を意識した配合で狙い撃ち感が強い1頭だ。とは言え、母オメガフレグランスの初年度産駒が出走していない事からも当馬が実質の1番仔という事になる。オメガ軍団の主流系統になる可能性はあるだろう。
血統背景
スウェプトオーヴァーボード | エンドスウィープ | フォーティナイナー | Mr.Prospector |
File | |||
Broom Dance | Dance Spell | ||
Witching Hour | |||
Sheer Ice | Cutlass | Damascus | |
Aphonia | |||
Hey Dolly A. | Ambehaving | ||
Swift Deal | |||
オメガフレグランス | ゴールドアリュール | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ニキーヤ | Nureyev | ||
Reluctant Guest | |||
ビューティーメイク | リアルシャダイ | Roberto | |
Desert Vixen | |||
セイリングビューティー | Lyphard | ||
Sweetdric |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
ファミリーに目立った活躍馬はいないが、祖母ビューティーメイクは重賞勝利はないものの7勝をあげている。母父ゴールドアリュールの地力の高さとダート適性にスウェプトオーヴァーボードの末脚があわさったような走りで良い部分が見事に融合した感じだろう。兄弟実績はないので今後の兄弟にも注目である。
前評判
新馬~500万下と圧倒的な競馬で連勝し一躍ダート戦線に名乗りを上げたオメガパフューム。2017年の千葉サラブレッドセールにおいて1600万円程で原オーナーが競り落としたが、市場規模と血統を考えれば評価としては高いのではないだろうか。未だダートでは馬券圏内を外しておらず、父スウェプトオーヴァーボードの距離適性を考えれば短距離~中距離まで幅広いレンジで活躍が期待出来る。
馬名の意味
冠名+香水
母名より連想してのネーミング。
2着:ノンコノユメ セ7 (真島大輔)
3着:モジアナフレイバー 牡4 (繁田健一)
レースタイム:2:04.9(良)
レース上がり3ハロン:38.7
勝ち馬上がり3ハロン:38.1