格上挑戦も楽々の内容、貫禄のV

 

2018年11月03日 南武特別 芝2400m 東京競馬場

1着:オジュウチョウサン 牡7 (武豊)
2着:ブラックプラチナム 牡5 (M.デムーロ)
3着:トラストケンシン 牡3 (三浦皇成)

レースタイム:2:25.0(良)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
 
スタートから前を見る形で3番手追走となったオジュウチョウサン。前後に人気どころをマークする様にレースを進め、それでいて自らペースを動かす4コーナーでの積極的な進出。直線では堂々と早め先頭に立つと、外から伸びるトラストケンシンやブラックプラチナムを抑えて平地に戻り2連勝を達成。賞金の関係で格上挑戦も何ら問題無しの完勝だった。その後、陣営は有馬記念へ直行するプランを発表。鞍上も引き続き武豊騎手に騎乗依頼を出している様だが…天才の決断や如何に??
 

11連勝へ状態は万全

 
オジュウチョウサンの仕上がりは抜群、体調に抜かりなし

オジュウチョウサンの仕上がりは抜群、体調に抜かりなし

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陣営の判断は正しかったのだろう。前走の回避後、立て直しを図り再び障害練習を取り入れるなど試行錯誤を施されたオジュウチョウサン。目標を南武特別に定め、自身のスイッチも入ったのかグングン良くなって来ているとの事。管理する和田調教師も『ここに来て一気に良くなった。障害で強くなった馬だし前走時より手応えもある』とのコメント。有馬記念に向けてここは是が非でも勝っておきたいところだろう。相手は2連勝中の良血馬ジナンボーか。
 

有馬記念へ向けて苦渋の決断

 
九十九里特別に向けて調整を続けていたオジュウチョウサンだったが、調教での動きから違和感を感じトモの動きが悪いと判断。年末の有馬記念に向けてローテーションを組み直す方向で、一旦和田牧場へ放牧に出すとの事。管理する和田調教師によると、『ここの所は決して良い状態という訳ではなかった。暫くは様子を見ていたがトモのハマりが悪くこれではレースも使えないし、使った後にガタッと調子を崩すのが怖い。あくまでも目標は暮れの有馬記念であり、そこをメインに考えて今回は出走を見送ります』とコメント。さて、暗雲が立ち込み始めた有馬記念参戦のプランだが今回の回避が英断となるかどうか。
 

有馬記念と同舞台をセレクト

 
開成山特別を武豊とのコンビで快勝したオジュウチョウサン

開成山特別を武豊とのコンビで快勝したオジュウチョウサン

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約5年ぶりとなる平地競走、開成山特別で圧勝しその後の動向に注目が集まっていたオジュウチョウサン。管理する和田正一郎調教師は、9月22日に中山競馬場で行われる1000万クラスの九十九里特別(芝2500m)に出走する事を記者の取材で明らかにした。年末の有馬記念を目指す同馬にとって同条件となる九十九里特別は願ってもない試走の舞台。現在、平地の獲得賞金上500万クラスの身で格上挑戦となるがそれも何ら辞さない覚悟だ。鞍上には引き続き武豊騎手を擁し、万全の状態で本番に臨む。勝てばいよいよ本格的に挑戦の現実味が帯びて来るというのもの。
 

直線早め先頭から余裕のV

 

2018年07月07日 開成山特別 芝2600m 福島競馬場

1着:オジュウチョウサン 牡7 (武豊)
2着:ドリームスピリット 牡3 (武藤雅)
3着:コンボルド 牡4 (石橋脩)

レースタイム:2:42.3(稍重)
レース上がり3ハロン:37.2
勝ち馬上がり3ハロン:37.1
 
スタートを決めたオジュウチョウサンは無理せず自然な形で先行集団の一角をポジショニング。縦長の展開もゆったりとしたペースでレースは流れ向正面へ。ジワジワと前に進出したオジュウチョウサンが4コーナーで一気に逃げ馬に並びかけると、直線で早くも単独先頭に。そこからは格が違うと言わんばかりの楽な脚取りで後続に差を付け平地の初勝利をあげた。騎乗した武豊騎手も『走るね。稍重が決して得意では無いと思うし、まだ行けそう。スタミナが凄い』と確かな手応えを感じていた。この後、どういったローテーションで年末の目標に進んで行くのか要注目だ。
 

名障害馬の挑戦が始まる

 
トレセン内でも大注目オジュウチョウサン

トレセン内でも大注目オジュウチョウサン

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前走の中山グランドジャンプでは、ライバルのアップトゥデイト相手に大差を付ける走りで驚異的なレコード勝ちを決めたオジュウチョウサン。障害ではもはや相手がおらず、オーナーは平地のビッグタイトルを狙って“二刀流”の挑戦を決断。しかし、平地では未勝利扱いとなる為、今後重賞やGⅠに出る為に先ずは平地で1勝をしなくてはならない。比較的上がりがかかりやすい福島競馬場の2600m戦、開成山特別を選んだのは少しでも同馬が走りやすい条件を模索した上での結果だろう。話題性含めて、鞍上には武豊騎手を確保。ここから新たな歴史が刻まれるか。
 

オジュウチョウサン

 
オジュウチョウサン(シャドウシルエット2011)

オジュウチョウサン(シャドウシルエット2011)

牡馬

父馬:ステイゴールド
母馬:シャドウシルエット
母父:シンボリクリスエス
所属:和田正一郎厩舎(美浦)
生産:坂東牧場
馬主:チョウサン

通算成績:24戦14勝(14-2-1-7)
主な戦績:中山グランドジャンプ、中山大障害など
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新馬、未勝利と平地での2戦を経験後、休養を挟んで3戦目から早々に障害戦へ足を踏み入れたオジュウチョウサン。そこから地道に力を蓄え、2016年の中山グランドジャンプ勝利以降は破竹の9連勝でスーパーホースの仲間入りを果たした。現在、障害では無敵の状態で相手がおらず、社会の流行に乗っかる形で“二刀流”の挑戦へ踏み出したのだ。とは言え、オジュウチョウサンは絶大な人気を誇り、実際に平地で1勝をした場合は有馬記念のファン投票で選出される可能性が大いに高い。
 

血統背景

 
ステイゴールド サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ゴールデンサッシュ ディクタス Sanctus
Doronic
ダイナサッシュ ノーザンテースト
ロイヤルサッシュ
シャドウシルエット シンボリクリスエス Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
ユーワジョイナー ミルジョージ Mill Reef
Miss Charisma
サシマサンダー ネヴァービート
シアラ


 

兄弟馬

 
ケイアイチョウサン(シャドウシルエット2010)

ケイアイチョウサン(シャドウシルエット2010)

牡馬

父馬:ステイゴールド
母馬:シャドウシルエット
母父:シンボリクリスエス
所属:和田雄二厩舎(美浦)
生産:坂東牧場
馬主:チョウサン

通算成績:39戦3勝(3-3-6-27)
主な戦績:ラジオNIKKEI賞など
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近親馬

 
アルアラン(ユーワジョイナー1996)

アルアラン(ユーワジョイナー1996)

牡馬

父馬:アルカング
母馬:ユーワジョイナー
母父:ミルジョージ
所属:昆貢厩舎(美浦)
生産:荒井牧場
馬主:エーティー

通算成績:49戦8勝(8-5-4-32)
主な戦績:オグリキャップ記念など
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血統評価:1.1pt

 
全兄弟に重賞馬や4勝馬がいるので平地でも十分通用するだろう。母父ならありのシンボリクリスエスに父ステイゴールドはスタミナの塊のような血統だけに歴代最強の障害馬にもうなずける。
 

前評判

 
少なくとも、同配合のケイアイチョウサンが重賞を制した様にデビュー前の同馬に懸ける期待は大きかっただろう。しかし、平地での走りは散々なものでそこから長期休養を挟み、物は試しにと障害戦で復帰。そこからメキメキと頭角を表して、今や障害界のアイドルホースにまで成長を成し遂げた。更に下にコウキチョウサンという全弟もおり、そちらの動向も気になるところだ。
 

馬名の意味

 

次男が自分のことを俺と言えず、オジュウと呼んでいた、ことから

 
とんでもないネーミングの由来だが、これが走るとまた良い名前に聞こえてくるから不思議なものだ。

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