中京記念直前
レースでは初の騎乗となるも、これまで調教では何度も乗って来た勝手知ったる仲間。エントシャイデンの癖を知り尽くした中谷雄太騎手なら、そう乗り間違える事は無いだろう。3連勝後、重賞で結果を残せていないが、相手関係が一気に楽になった今回なら上位争いも難しくはない。中団で脚を溜め、直線馬場の良いところを選んで脚を伸ばせればゴール前では接戦の見せ場を作ってくれる筈だ。
阪急杯直前
矢作厩舎のエース候補として鳴り物入りしたエントシャイデンと坂井瑠星騎手。お互いに覚醒まで少し時間が掛かったが、共に少しずつ進化を遂げその花が開きそうな舞台に阪急杯が選ばれた。前走の節分ステークスもそつのない騎乗に対して、同馬も走りで応えての3連勝。舌を縛ってから集中力が上がり、レースでもコンスタントに良い脚が使える様になって来ている。メンバーは一気に強化されるも、血統馬らしい成長力と坂井瑠星騎手のエスコートで藤田菜七子騎手を抜いて同期で初の重賞制覇といきたい。
節分ステークス直前
2019年2月2日 節分ステークス 芝1600m 東京競馬場
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スタートを決めたエントシャイデンは少頭数という事もあり先行勢に取り付く競馬で進境を見せた。4コーナーで外からキロハナ、リカビトスが上がって来ると押し出される様にして早め先頭へ。そこからしぶとく脚を伸ばし続け、ゴール前で3頭横並びのゴールイン。それでもリードは死守し、執念の走りで3連勝を達成。決め手以上に勝負根性が目についた1戦だった。重賞馬の弟がようやくオープン入り、次は初タイトル制覇へ駒を進める。
3歳上1000万下直後
2018年11月24日 3歳上1000万下 芝1600m 京都競馬場
1着:エントシャイデン 牡3 (福永祐一)
2着:エアアルマス 牡3 (川田将雅)
3着:メイショウオーパス 牡3 (武豊)
レースタイム:1:33.5(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
2着:エアアルマス 牡3 (川田将雅)
3着:メイショウオーパス 牡3 (武豊)
レースタイム:1:33.5(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
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前走の走りはまさに圧巻だったエントシャイデン。道中後方から直線内目を選び、馬群を縫う様にしてグングン加速する。最後は外から追い込んだエアアルマスを振り切って同条件連勝の走りを見せた。相手は重賞でも人気をする様な実力馬で、それを後ろから最速の上がりで差し切るのだから大したもの。同じ様な競馬が出来れば昇級戦でも十分に戦えるだろう。3連勝で一気にオープン入りを目指す。
京王杯2歳ステークス直前
新馬戦のパドックではまるでブランボヌールを見ている様だった。うっすらと芦毛がかった馬体にノースヒルズの勝負服。脚質さえ違えど直線鋭く伸びて来る姿はまさにそれと同じ。願わくば、姉がデビュー2戦目で函館2歳ステークスを制した所まで一緒ならば面白い。無論、それだけのポテンシャルを秘めた馬である事は間違いなく、強敵が数頭いるもののまとめて差し切って一躍クラシック戦線の有力馬に名を連ねたい所だ。
2歳新馬直後
2017年08月26日 2歳新馬 芝1600m 新潟競馬場
1着:エントシャイデン 牡2 (蛯名正義)
2着:ラストプリマドンナ 牝2 (柴山雄一)
3着:シグナライズ 牝2 (岩田康誠)
レースタイム:1:36.1(稍重)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
2着:ラストプリマドンナ 牝2 (柴山雄一)
3着:シグナライズ 牝2 (岩田康誠)
レースタイム:1:36.1(稍重)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
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ゲートが開くと同時にトモを落とし、2馬身程のビハインドを強いられたエントシャイデン。それでも無理に追い付こうとせず、自然な形で追走する落ち着いたレース運びで道中を進めた。直線に入って大外へ持ち出すと、そこから矢の様な伸びで前を捉えあっさりと先頭へ。最後はラストプリマドンナに粘られるも脚色が完全に違い、クビ差の着差以上に強い内容でデビュー戦を白星で飾った。フォームにバラツキが無く、真一文字に走る姿はまるで古馬の様だ。距離は中距離までなら対応出来そう。
2歳新馬直前
先週の新潟1400mの新馬戦に出走予定だったエントシャイデン。しかし、追い切り後に疲れが出たとの事で大事を取って回避し1週デビューを遅らせて来た。その分、稽古の本数をこなせたと考えれば怪我の功名か。新馬戦と函館2歳ステークスを連勝したブランボヌールの下が初戦から動けないというのは有り得ない。強敵候補はフランケル産駒のシグナライズだが、そこを負かす事が出来れば自ずと1着でゴールしている事になるだろう。普段騎乗している助手が、『とにかく坂路で動くんですよ。初の追い切りで53秒台ですからね、楽しみです』とコメントしている様に調教での走りは文句なし。
エントシャイデン
全姉ブランボヌールよりは体高もありどちらかと言えば中距離までこなせそうな馬体。ディープインパクトがやや強く出ている様な雰囲気か。その姉は夏の北海道から全開の活躍を見せたが、同馬に関しては本格化がまだ先の様子だ。それでも母父譲りのスピード力もあるだろうし、2歳戦からコンスタントに成績は残しつつクラシック戦線まで意識出来る器だろう。馬体重は春の取材時点で456kg。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ルシュクル | サクラバクシンオー | サクラユタカオー | テスコボーイ |
アンジェリカ | |||
サクラハゴロモ | ノーザンテースト | ||
クリアアンバー | |||
アジアンミーティア | Unbridled | Fappiano | |
Gana Facil | |||
Trolley Song | Caro | ||
Lucky Spell |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
祖母の全兄にUnbridled's Songがおり、この良血になぜサクラバクシンオーをつけたんだという母。姉は重賞馬1頭と未勝利馬1頭。血統背景としては、現時点ではなんとも言えない状況。母の良血半妹から活躍馬が登場しても不思議ではないファミリーではある。
前評判
『上は全て牝馬でしたが、初めて牡馬が出ましたね。姉たちよりも馬格があっていかにも男馬らしい体つきです。なので調教もビシビシやれますし、動き自体も凄く良いですよ。他馬と同メニューをこなしてもケロッとしてますし、かなり心肺機能は高いと思います。血統的にはマイル前後でしょうが、性格も素直なので距離は伸びても対応出来そうで楽しみです』との事。北海道デビューが濃厚。
馬名の意味
決然と(ドイツ語)
ノースヒルズお得意のドイツ、フランス語によるヨーロッパ系ネーミング。覚悟を決めたかどうかは分からないが、決死の活躍を期待したい。
2着:リカビトス 牝5 (田辺裕信)
3着:キロハナ 牡7 (戸崎圭太)
レースタイム:1:33.7(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3