エルムステークス2019の結果
エルムステークス2019の動画
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レース回顧
想定通りにドリームキラリがハナを主張、2番手に外からリアンヴェリテ、続いてマルターズアポジーの逃げ馬3頭が並んで併走。自ずと流れも早まって前半59秒前後のハイペースとなった1戦。縦長だった隊列も4コーナーではある程度前に追い付き、最後の直線勝負へ。後方から脚を溜めて追走していたモズアトラクションが勢い良く先行勢をかわし、あっさりと差し切って重賞初制覇を達成。2着には前年度覇者入ったハイランドピーク。3着にはサトノティターンが入線している。1番人気グリムは見せ場無く7着に敗退となった。
勝ち馬モズアトラクション
後方から長く良い脚を使ってあっさりと勝ち切ったモズアトラクション。展開が向いたと言えばそれまでだが、重賞でもコンスタントに追い込みを見せており、GⅢクラスならいつでも差し切れるだけの地力は備わっていた様子だ。ダート替わりでこれだけの出世を見せた馬も珍しく、ジャングルポケット産駒が改めて砂適正が高いという事を再認識させられた1頭だろう。地方でも同様の競馬が出来れば更に活躍のフィールドは広がって行く。
レースを振り勝ってのベスト予想
◎グリム
〇モズアトラクション
▲リアンヴェリテ
△サトノティターン
タイムフライヤー
テーオーエナジー
レッドアトゥ
ドリームキラリ
×マルターズアポジー
ハイランドピーク
〇モズアトラクション
▲リアンヴェリテ
△サトノティターン
タイムフライヤー
テーオーエナジー
レッドアトゥ
ドリームキラリ
×マルターズアポジー
ハイランドピーク
馬連:想定13点:×不的中、三連単:想定168点:×不的中
本命は結果どおあれグリム、対応単穴は単勝8倍未満から連下は単勝20倍未満、紐は単勝40倍未満が理想の想定だっただろう。
全着順結果
RR:103.8 ※想定RR:105.2
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 石川 | 道永 | 坂入 | 田中 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | モズアトラクション | 56.0 | 藤岡康 | 110.0 | 1:41.9 | ▲ | △ | △ | △ | ○ | 6.1 |
2 | 13 | ハイランドピーク | 57.0 | 横山和 | 103.6 | 1.1/4 | △ | △ | - | △ | △ | 31.4 |
3 | 6 | サトノティターン | 57.0 | 藤岡佑 | 106.3 | 1.1/4 | △ | - | △ | △ | △ | 10.0 |
4 | 11 | レッドアトゥ | 54.0 | 福永 | 106.0 | アタマ | △ | - | △ | △ | △ | 15.5 |
5 | 14 | リアンヴェリテ | 56.0 | 国分恭 | 106.0 | ハナ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | 6.6 |
6 | 7 | タイムフライヤー | 56.0 | 池添 | 108.1 | クビ | ▲ | ▲ | ▲ | - | - | 12.2 |
7 | 12 | グリム | 57.0 | 武豊 | 104.3 | 3.1/2 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 2.1 |
8 | 2 | テーオーエナジー | 57.0 | 岩田康 | 98.2 | 4 | △ | △ | - | △ | △ | 14.1 |
9 | 5 | [地]モルトベーネ | 56.0 | 服部 | 100.0 | 1.1/2 | - | - | - | - | - | 215.5 |
10 | 9 | サングラス | 56.0 | 古川 | 97.7 | 1 | × | × | - | △ | - | 102.7 |
11 | 3 | ドリームキラリ | 56.0 | 坂井 | 101.6 | クビ | △ | △ | △ | ▲ | × | 15.7 |
12 | 8 | メイショウスミトモ | 57.0 | 柴山 | 97.7 | クビ | × | × | - | △ | - | 191.8 |
13 | 10 | リーゼントロック | 56.0 | 松岡 | 98.3 | 2 | △ | - | - | △ | △ | 198.8 |
14 | 1 | マルターズアポジー | 56.0 | 菱田 | 103.0 | 大差 | - | - | - | - | - | 28.3 |
危険な人気馬結果 リアンヴェリテ→5着(3番人気)
大外枠からのスタートで、内のドリームキラリが先手を主張した分ハナを取れなかったリアンヴェリテ。それでもある程度は張り合った結果、ペースもかなり速くなり前半でかなりロスの多い競馬となってしまった。その分で最後に脚が上がってしまい5着に敗れるものの、あの競馬で1頭だけ先行勢で掲示板を確保する内容はかなりの地力。負けて尚強しの1戦だった。
穴馬予想結果 テーオーエナジー→8着(6番人気)
ある程度ポジションを取りに行って勝負の姿勢を見せたテーオーエナジーだったが、ハイペースの厳しい流れに脚を使ってしまい、最後はジワジワ伸びる程度の内容で8着フィニッシュ。元々、押し切れるだけの実力が無かっただけに無理強いした追走では上位争いには加われまい。
配当&本印予想結果
馬連予想 | ⑫⑭-②③④⑥⑦⑩⑪⑬ 不的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 4 | 610円 | 枠連 | 3-8 | 1,120円 |
複勝 | 4 | 190円 | ワイド | 4-13 | 2,430円 |
13 | 660円 | 4-6 | 880円 | ||
6 | 370円 | 6-13 | 3,520円 | ||
馬連 | 4-13 | 9,220円 | 馬単 | 4→13 | 14,490円 |
三連複 | 4-6-13 | 21,140円 | 三連単 | 4→13→6 | 143,000円 |
編集部の回顧
勝ち馬モズアトラクションについて、鞍上のレース運びも素晴らしく、ロスのない強い競馬。毎レースしっかりと上がりが使えており、安定していいレースができている。しっかりと勝ち切った面にも評価したい。2着馬ハイランドピークについて、札幌のコースは合う。去年の勝ち馬らしく強い競馬をみせてくれた。近走はうまくいっていなかったがこのパフォーマンスを継続できれば今後も期待がもてる。馬券外からはグリムについて、今回はコースが合わない印象。ハイペースも合っていなかったので参考外でよし。次走の巻き返しに期待。(石川)
予想よりも速くなり本命グリムにはキツい展開。逆に差し馬で上がりの速がある馬には絶好であった。鋭い脚でモズアトラクションはもう一皮向けた印象。リピーターのハイランドピークは今年も良い走り。無印にしたのは失敗。サトノティターンは圏内には順当にくる印象変わらず、この先も良い着順にはきそうだ。予想としては単穴まで全部飛んでしまったので、前は消えるという展開が読めないミスで完敗。(道永)
勝ったモズアトラクションはペースも味方し強い競馬だった。かなりのハイペースになったが、そうなるとこの馬の末脚が発揮できる競馬になるので理想的な競馬ではなかったか。2着のハイランドピークは今年に入って全くいいところがなかったが、札幌競馬場がよほど水が合うのか。(坂入)
グリムの大敗は想定外だったが、その穴をある程度埋めてくれる信用のあったモズアトラクションが勝利。やはり地力は相当付いている様で、チュウワウィザードと互角に争った平安ステークスはダテではなかったという事だろう。ハイランドピークについては前年度覇者、この手の好走はいつも見飽きる程で今回の人気の無さはかなり美味しかったのではないだろうか。先行勢がある程度自滅するという展望はピッタリだった。(田中)
エルムステークス2019の予想
◎グリム
ダート戦線の安定勢力と言って良いグリム。前走のマーキュリーカップでも危なげない走りで他馬を圧倒し完勝して見せた。逃げに出ずとも走りにブレが無くなり、しっかりと自分のパフォーマンスを発揮出来る様になって来たのは頼もしい限りである。地方競馬に良績があるとも、中央のダートでも大きく崩れておらず、スムーズに流れに乗れれば上位争いは確定だろう。
○リアンヴェリテ
函館のオープン2戦を共に逃げ切りで2連勝中のリアンヴェリテ。今回のエルムステークスを制すれば北海道シリーズの完全制覇となる。ドリームキラリやハイランドピークなど同型が多く展開面が鍵になるも、今の調子なら少なくとも凡走というケースはあるまい。外枠からスッと先行集団の一角で追走、4コーナー先頭での粘り込みが理想のレース運びとなるだろう。
出馬表&レーティング&予想オッズ
想定RR:105.2
実績的にはグリムが抜けている印象もリアンヴェリテとモズアトラクションの勢いは重賞クラスだろう。ある程度上位争いできる印象なので上位ボックスでよいだろう。
馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 石川 | 道永 | 坂入 | 田中 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マルターズアポジー | 56.0 | 菱田 | 103.2 | - | - | - | - | - | 42.2 |
2 | テーオーエナジー | 57.0 | 岩田康 | 98.6 | △ | △ | - | △ | △ | 27.6 |
3 | ドリームキラリ | 56.0 | 坂井 | 103.2 | △ | △ | △ | ▲ | × | 10.8 |
4 | モズアトラクション | 56.0 | 藤岡佑 | 106.0 | ▲ | △ | △ | △ | ○ | 6.2 |
5 | モルトベーネ | 56.0 | 服部 | 100.3 | - | - | - | - | - | 99.9 |
6 | サトノティターン | 57.0 | 藤岡佑 | 105.0 | △ | - | △ | △ | △ | 16.6 |
7 | タイムフライヤー | 56.0 | 池添 | 108.2 | ▲ | ▲ | ▲ | - | - | 24.4 |
8 | メイショウスミトモ | 57.0 | 柴山 | 97.9 | × | × | - | △ | - | 85.4 |
9 | サングラス | 56.0 | 古川 | 99.0 | × | × | - | △ | - | 69.7 |
10 | リーゼントロック | 56.0 | 松岡 | 99.5 | △ | - | - | △ | △ | 92.1 |
11 | レッドアトゥ | 54.0 | 福永 | 100.0 | △ | - | △ | △ | △ | 14.5 |
12 | グリム | 57.0 | 武豊 | 105.7 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 2.1 |
13 | ハイランドピーク | 57.0 | 横山和 | 101.8 | △ | △ | - | △ | △ | 36.0 |
14 | リアンヴェリテ | 56.0 | 国分恭 | 109.0 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | 4.7 |
危険な人気馬 リアンヴェリテ(想定2人気)
これまでのレースを見る限り、ハナを切ってこそ結果を出し続けているリアンヴェリテ。今回、内枠にスタートが速いドリームキラリが入った事でさすがに先手を取る事は難しくなりそう。少し離れた2番手辺りなら実質の逃げになる形も取れるが、そう上手く展開がハマるとも思えない。
穴馬予想 テーオーエナジー(想定8番人気)
ここ2戦は敗因がハッキリしているテーオーエナジー。年末年始のオープン特別を2連勝した内容から考えてもGⅢで壁にぶつかるレベルではなく、気分良く道中進めさえすれば確実に上位争いは可能な1頭だろう。今回、主戦の岩田康誠騎手に鞍上が戻る事でもう一度見直したい。
編集部の見解
本命はグリム、近走の安定感が良い。逃げなくてもいいレースができるようになり、上がりの脚も安定して使えている。右回りの成績も良く、メンバーをみても能力は上位なので期待が大きく持てるだろう。対抗はリアンヴェリテ、1700メートルの安定感が素晴らしい。自分のかたちになればとても強いものがある。今回は同系が多いが、ハイペースの逃げは大丈夫な馬であるし、スピードがあるので早めにハナにいけたらなお期待がもてる。▲はタイムフライヤー、血統的にダートは面白い。追い切りの動きも良く、能力はある馬なのでダート変わりがはまればあっさりも。(石川)
◎グリムが筆頭。地方交流が多いが安定感はピカイチ。最近の充実度を加味してメンバー的にも圏外になるのが一番想像出来ない馬。○リアンヴェルテは同型との消耗次第では危険だが、ここ最近の走りからもう一つ上の競馬を期待させる馬。突きを物ともせずレースを引っ張って残すイメージが出来る。▲タイムフライヤーを買うならみんなが疑問に思っているダート一発目のここだろう。替わりで化ければ面白い。(道永)
本命は実績からいってグリムだろう。去年の夏から全て3着以内と実に安定している。初の1700mだが地方競馬場でも小回りコースは経験しているのであまり問題はないだろう。対抗はリアンヴェリテ。展開に注文があるがとにかく逃げてペースを作れれば粘れるのではないか。同型馬との兼ね合いが難しいがハマれば一発も。3番手以下は混戦か。(坂入)
このメンバーなら頭一つ抜けていると見るグリムが本命。最近の安定感からすればそうそう大崩れする事は無いだろう。後はリアンヴェリテ、モズアトラクションの勢いを買いたいが、前者は確実に逃げれないメンバー構成になっている為割引き、今回は後者に軍配が上がりそうなので対抗に推す。確実にこの2頭のいずれかが勝ち切ると想定して単穴は無し。(田中)
父馬:ジャングルポケット
母馬:エーシンラクーリエ
母父:コロナドズクエスト
所属:松下武士厩舎(栗東)
生産:築紫洋
馬主:キャピタル・システム
通算成績:26戦6勝(6-1-1-18)
主な戦績:エルムステークスなど