大物かどうかを見極める1戦
前走の勝利以降も厩舎の慎重な管理の下、無事に稽古を積んでいるエリスライト。一族のネックとして脚元が弱い部分は同馬にも見られ、余りまだビシビシやれていない所は否めない。それでも新馬戦のあの走りを見てしまうと期待はせずにいられないだろう。今回は十分に間隔を取って万全の状態で昇級戦を選択。フリージア賞は強敵もズラリと揃っているが、ここを難無く突破すれば姉のマリアライト以上の大物になるかもしれない。
蛯名騎手『さすがの血統だね』
2017年12月03日 2歳新馬 芝2000m 中山競馬場
via www.youtube.com
スタートは一息も、慌てず後方から追走したエリスライト。道中はスローペースで予想通り最後のキレ味勝負となったが、4コーナーで馬なりのまま一気に前へ取り付いたエリスライトがそのまま楽に後続を突き放す圧巻の走り。ゴール前では蛯名騎手が左右を確認するなど、終始余裕のレースぶりで大物感を覗かせた。レース後、『まだフワッとした部分はあるけど、それでも結果を出すのはさすがだね』と手放しで褒めていた。
本格化は姉同様に古馬になってから?
姉マリアライトもデビュー戦は420kgとかなり小さい馬格で、そこからゆっくりと使いながら育てて行く形を取った陣営。それが実って古馬になってからエリザベス女王杯と宝塚記念を勝利する訳だが、エリスライトに関しても例には漏れない。キャロットファームの公式でも、主戦予定の蛯名正義騎手から『ゆっくりと競馬を教えて行くので、出資者の皆さんも温かい目で見守って欲しい』とのコメントが発表されていた。正直、クラシック戦線に乗るのは難しい産駒かもしれない。
エリスライト
綺麗なシルエットでいてコンパクトにまとまったボディライン。それとは相対する脚のスラッとした長さから察するに中距離以上で能力を発揮するタイプの1頭か。いわゆる馬体としては完成形ではないものの、立ち姿含めて全体的な雰囲気は走る馬のそれ。名繁殖牝馬クリソプレーズからまた新たに名馬誕生の予感だ。馬体重は不明。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
クリソプレーズ | エルコンドルパサー | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
サドラーズギャル | Sadler's Wells | ||
Glenveagh | |||
キャサリーンパー | Riverman | Never Bend | |
River Lady | |||
Regal Exception | Ribot | ||
Rajput Princess |
兄弟馬
近親馬
血統評価:3.7pt
母の全弟はエルコンドルパサーの数少ない成功馬で、同じくその姉である母は、母父エルコンドルパサーを成功させた優秀な母である。3/5結果をだしている現状、絶対の信頼はおけないが全姉マリアライト同様の活躍は期待出来る母である。
前評判
某POG特集本では、『容姿だけで言えば姉以上で、見栄えの良さを維持しながら成長している姿はまさに理想的。今はじっくりと基礎体力を強化している段階だが、ディープインパクト産駒らしいバネのある走りで切れ味鋭そうなタイプ。姉に続く活躍を期待したい』との事。クリソプレーズ産駒もほぼハズレ無し。これはクラシック戦線に乗って来るだろう。
馬名の意味
コバルト華(宝石名)
母名より連想。キャサリーンパー一族は基本的に宝石名からのネーミングが多い。エリスライトはマリアライトよりも響き良し。
2着:モンヴァントゥ 牡2 (V.シュミノー)
3着:ピンクダイキリ 牝2 (三浦皇成)
レースタイム:2:03.7(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.1