最高の動きで順調さをアピール
帰国後がどうだ、アクシデント明けがどうだという不安は全く皆無だ。レース前の最終追い切りはウッドコースの6Fをビッシリと併せ馬で行われた。併走馬を2馬身先に行かせ、最後の直線で逆に一瞬で5馬身突き離す猛烈デモ。明らかにエンジンの違うパフォーマンスでいつも通りの姿を見せ、陣営はおろかその動きに注目していた記者陣をも黙らせた。今回のレパードステークスは、戦って来た相手との力関係を考えれば楽々と勝利しなければならないメンバー構成。エピカリスの見据える先はもっと奥の方にある筈だ。
エピカリス
馬体に関しては可もなく不可もなくといった所か。撮影時期にもよるだろうが、全体的な映りがもっさりとしている。両躯のバランスなどは非常に好みであるが、写真だけでは適正などがつかみにくいというのが本音。上にメイショウナルトがいるものの、父がゴールドアリュールで母父カーネギー。完全にダート馬というイメージしか持てない。
血統背景
ゴールドアリュール | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ニキーヤ | Nureyev | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | |||
Reluctant Guest | Hostega | ||
Vaguely Royal | |||
スターペスミツコ | カーネギー | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Detroit | Riverman | ||
Derna | |||
マーチンミユキ | マルゼンスキー | Nijinsky | |
シル | |||
ミユキカマダ | ダイアトム | ||
ヤヨイカマダ |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.4pt
兄弟はメイショウナルト以外、不発なので安定感もなく父ゴールドアリュールでダートに出るだろうからPOG馬としては、強調材料がなさすぎる。少し離れればリトルアマポーラがいるがその程度である。
前評判
管理する萩原調教師はデビュー前に、『まだ芝かダートかという適性は読めませんが、血統的には走って来ると思うので期待はしています』との事。結果的に現在ダートで3戦3勝。全日本2歳優駿を制するなど、世代No.1の実力を示している。
馬名の意味
魅力的な(ギリシャ語)
父名より連想してのネーミング。如何にもギリシャ語のイントネーションだが、既に馬自身が走っている為に強い馬の雰囲気に感じてしまうのは筆者だけだろうか。
まとめ
普通に考えればエピカリスの一本被りだろう。何と言っても、先日のジャパンダートダービーで優勝したヒガシウィルウィンを全日本2歳優駿で2秒4もぶっちぎっているのだ。単純な比較だけでは片付けられないが、それでも大差ともなると参考にしなくてはならないだろう。UAEダービーでハナ差の接戦を演じたサンダースノーもその後、ヨーロッパのGⅠ戦線で大活躍。そのレベルは既に世界基準に達していると言え、ここで無様な競馬をしてもらっては困る立場だ。
母馬:スターペスミツコ
母父:カーネギー
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:鎌田正嗣
馬主:キャロットファーム
通算成績:5戦4勝(4-1-0-0)
主な戦績:全日本2歳優駿など