1200m戦にして安定感が増す
昨年の桂川ステークスまで一貫して1400m戦に使われ続けて来たエスティタート。しかし、距離短縮が良い方に出て道中の追走もスムーズ、脚も溜まる様になし確実に直線は追い込んで来ているのが何よりの証拠だ。前走のシルクロードステークスは出遅れて後方からとなったが、展開が向いて上がり2位の33秒台を駆使し2着と激走。しかし、ここ3走の内容を見れば地力強化は明らかであり今回のオーシャンステークスでは人気を背負って堂々の走りを見せてくれるに違いない。ドリームジャーニー産駒だけに中山競馬場も吉。
展開ハマって馬場もピタリ
2019年1月28日 シルクロードステークス 芝1200m 京都競馬場
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鞍上の浜中俊騎手も前がハイペースになる事はある程度予測していた様子。道中はしっかりと脚を温存し、外からアレスバローズが上がって行った時にゆっくりとエンジンをかけながら自身も進出して行った。直線勢い良く前に上がって行くと、勝ったダノンスマッシュには及ばなかったがそれでも2着争いには競り勝って入線。全て上手く行く時はこんなものだろう。それにしても11番人気は少し見落とし過ぎな印象。
エスティタート
優秀な繁殖牝馬スキッフルの産駒で父は当時の新種牡馬ドリームジャーニー。上には重賞馬フラガラッハを始め、オープン級の馬が何頭もいる血統の出自だ。そのエスティタートも新馬戦を快勝し好スタートを切ったが、そこからは地道にクラスを上げて行き気が付けば重賞戦線にも名を連ねる息の長い活躍を見せている。牝馬でも体がしっかりしており、使い詰めてもそれに耐えうるだけのフィジカルが備わっている1頭だ。
血統背景
ドリームジャーニー | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
スキッフル | トニービン | カンパラ | Kalamoun |
State Pension | |||
Severn Bridge | Hornbeam | ||
Priddy Fair | |||
ザスキート | Nureyev | Northern Dancer | |
Special | |||
Shoot a Line | High Line | ||
Death Ray |
兄弟馬
近親馬
血統評価:2.1pt
Shoot a Lineの一族でヌレイエフ、トニービンと無駄なく重ねれた母は競走成績こそ全くだったが当馬含む重賞3着内馬を4頭別々のSS系種牡馬で輩出しておりこの先の産駒にも注目だが一族全体でみると日本実績はすくないのでアベレージとしてはこのあたりが限界か。
前評判
キャロットファームで2000万円募集、上の実績を考えるとお値打ち価格とも思えるがドリームジャーニーという種牡馬の価値がまだ付いていない段階だったので納得。それでも、やはり血の成せる業か。デビュー以来ずっとコンスタントに走り続けて常に自身のパフォーマンスを出し切る走りは頭が下がる。それも含めて牝系の底力なのだろう。エスティタートも繁殖に上がって大きく期待出来そう。
馬名の意味
美しく(音楽用語)
母名より連想してのネーミング。
2着:エスティタート 牝6 (浜中俊)
3着:ティーハーフ 牡9 (国分恭介)
レースタイム:1:08.3(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.2