3歳上2勝クラス直前
ダイナカールの牝系は元々のポテンシャルが高いだけに、後はその能力に点火するキッカケだけ。エスタジも初勝利に6戦を要したが、たった1勝で馬が見違える様に変わり昇級戦の新発田特別もあっさりと勝ち上がった。その時の内容は大外枠から積極的に2番手まで押し上げ、直線早め先頭から後続を振り切り快勝。如何にも素質馬が覚醒した内容であり、この一族に火が付けば2勝クラス、3勝クラスの突破もそう難しくはない。
新発田城特別直後
1番人気に支持されたエスタジは、逃げ馬の直後を付け2番手から万全のレース運びで直線コースに進出。絶好の手応えで単独先頭に躍り出ると、その後ろから迫ったタイドオーバーの追撃を難なく振り切り、好タイムで連勝を飾った。これまでのレースぶりとは打って変わり、完全に馬が目覚めた様な内容である。良血馬に加えてロードカナロア×サンデーサイレンスの黄金配合。狙うはもっと先のタイトルだろう。
2歳新馬直前
レース前追い切りでは馬なりでラスト1Fを12秒台半ばをマーク。1000万クラスの古馬と併せてその走りなら新馬戦としては上々の内容だろう。まだ走りにも余力があり、さすがの血統馬と思わされる1頭だ。キングカメハメハ産駒の兄ランガディアも初戦を快勝しており、血統的な相性は担保出来ているも同然。後は、ロードカナロアでどこまで能力が上位互換されているかだろう。日曜の東京4R、鞍上は内田博幸騎手がスタンバイ。
エスタジ
母マリーシャンタルはダイナカール一族の出身、産駒にファントムライトやプリンスダム、ランガディアなどオープンクラスの馬が数頭、デビューすれば全て勝ち上がる完璧な実績を残す優良繁殖牝馬の1頭だ。そこに既にS級と言って良いロードカナロアが配合されたとあらば十分に期待して良いだろう。母父サンデーサイレンスとの相性はフサイチパンドラで証明済み。またしてもファミリーから名牝が産まれる予感。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
マリーシャンタル | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
cosmah | |||
Wishing well | Understandings | ||
Mountain Flower | |||
ダイナカール | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
シャダイフェザー | ガーサント | ||
パロクサイド |
兄弟馬
近親馬
血統評価:2.7pt
エアグルーヴの本線ではないがダイナカール×サンデーサイレンスの母は、繁殖牝馬としての血統としては、エアグルーヴ以上でSS系種牡馬をつかえないデメリットはあるものの重賞あと一歩の兄弟を量産しておりデビュー馬は全て勝ち上がっている優秀な結果を残している。最新のトレンド、ロードカナロアとの産駒。楽しみである。
前評判
牧場スタッフは『血統馬よろしく見た目が好バランス。成長力もある一族ですし、素質は間違いなく高いと思います』と控えめながらも確かな手応えを感じるコメント。父母の実績を考えれば先ず持って早期勝ち上がりが見込め、上手く行けば複数勝利の可能性も十分有り得る。
馬名の意味
恍惚(イタリア語)
恍惚とさせられる様な美しく強い馬になって欲しいのとの想いでネーミング。
父馬:ロードカナロア
母馬:マリーシャンタル
母父:サンデーサイレンス
所属:木村哲也厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己
通算成績:7戦2勝(2-1-0-2)
主な戦績:新発田城特別など