前走の勝ちっぷりから即通用か
両親のDNAを受け継いでいるのであれば、少なくとも重賞戦線には乗って行かなければいけない素材。心身ともに充実して来た今なら、オープン入りまでの条件戦は難なくクリアして行くだろう。前走で騎乗した藤岡佑介騎手も、以前の乗り味と比べて数段の成長を感じた様子で、レース後には『クラスが上がっても通用するでしょう』と強気のコメントを残していたい。そして、今回乗り替わりとなるのは天才騎手のO.マーフィーだ。
先行抜け出しから完全勝利
2018年10月20日 3歳上1000万下 ダート1800m 京都競馬場
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道中は中団の外目に付け戦局を窺うエジステンツァ。そこから徐々にポジションを上げて行くと直線入り口では逃げ馬を捉える走り。更にそこから加速すると一気に後続との差を広げ、ワンサイドゲームの内容で完勝して見せた。昇級戦で5番人気評価だったが、明らかに一枚上の走りで連勝を飾った。素質馬が本格化する時はクラスが上がれば更にパフォーマンスを上げるのが常、当馬もいよいよそのDNAが覚醒し始めたという事だろう。
ゴール前は目を見張る伸び
2018年09月30日 3歳上500万下 ダート1800m 中山競馬場
1着:エジステンツァ 牡4 (大野拓弥)
2着:ロジティナ 牡3 (横山典弘)
3着:ゴールデンタッチ 牡3 (藤岡佑介)
レースタイム:1:51.0(不良)
レース上がり3ハロン:38.0
勝ち馬上がり3ハロン:37.5
2着:ロジティナ 牡3 (横山典弘)
3着:ゴールデンタッチ 牡3 (藤岡佑介)
レースタイム:1:51.0(不良)
レース上がり3ハロン:38.0
勝ち馬上がり3ハロン:37.5
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大外枠からやや強引に位置を取りに行ったエジステンツァ。不良馬場で前が止まらない展開を考えると仕方ないレース展開だろう。予想通り、先行集団に有利な流れとなり3~4コーナーでは押し通しで上がって行く形となる。ラスト1Fでようやくエンジンがかかり、粘り切るかと思われたロジティナをゴール前寸前で差し切る勝利。着差以上に力の差を感じる1戦、昇級後も即通用だろう。
エジステンツァ
馬体自体は全体的にバランスが良い。ただ、まとまっているだけに大物感や衝撃の走る様な強い印象を受けないのも事実。可もなく不可もなくと言ったところか。上の全兄弟2頭が全く走っていないだけにオススメ出来る材料が見当たらないが、これならある程度走って来ても納得は行く作りにはなっている様に思える。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector | Raise a Native |
Raise You | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
リトルアマポーラ | アグネスタキオン | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アグネスフローラ | ロイヤルスキー | ||
アグネスレディー | |||
リトルハーモニー | コマンダーインチーフ | ダンシングブレーヴ | |
Slightly Dangerous | |||
ルイジアナピット | ヴァリィフォージュ | ||
ミユキカマダ |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
母は低レベル世代のGⅠ馬。兄弟が中央未勝利だし血統構成も弱い。ここは母のファン以外にはPOG候補としては強調材料がなさすぎる。
前評判
管理する藤岡調教師曰く、『リトルアマポーラの産駒を見るのはこれで3頭目。上の2頭は繋ぎが立っていて硬い感じがしたけど、この馬は全くそういう所もなく馬っぷりは一番。かなりの素質を感じる馬』との高い評価を与えている。7月のデビュー戦では良い所がなかったが、その内に能力を存分に発揮出来る様になって来るだろう。
馬名の意味
存在(イタリア語)
スティッフェリオ同様、社台レースホースのネーミングセンスは◎。名前通り、その存在を見せつける様な活躍が期待される。今年は社台レースホースの募集に当たりを感じているのは自分だけだろうか。
2着:スズカガルチ 牡4 (国分優作)
3着:ヘヴントゥナイト 牡4 (浜中俊)
レースタイム:1:52.5(良)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:36.3