3歳上2勝クラス直前
ダート路線でその素質が開花しつつあるエクリリストワール。オルフェーヴル産駒で母も海外重賞勝ち馬だった事からも当初は芝で使い出しされていたものの、矛先を変えた途端に能力が爆発し出したのである。500kgを超える大型の馬体に似合わぬ豊富な先行力で好位に付け、直線そのまま抜け出して独走が定石のスタイル。今回もスタートのタイミングさえ間違わなければ、スムーズに回って上位争いを演出してくれるのではないだろうか。
エクリリストワール
母はヨーロッパの重賞勝ち馬で、In the Wings肌の希少な繁殖牝馬。そこに当初はハーツクライを付けていたものの成績がパッとせずタイプの違うオルフェーヴルを配合して産まれたのがこのエクリリストワールである。見るからにオルフェ産駒といった様な鮮やかな栗毛をしており、馬の作り自体は非常に品のある高貴な印象を受ける。とは言え、父の気性自体は狂気性を持ち合わせているだけに、そのパワーが良い方向に行けば大物となる可能性は十分。
血統構成
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
ビリーヴミー | In the Wings | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
ハイホーク | Shirley Heights | ||
Sunbittern | |||
Golden Wings | Devil's Bag | Halo | |
Ballade | |||
Golden Era | Hero's Honor | ||
Golden Secretariat |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母の血統構成としてはG1勝ちがないが重賞勝ちが牝系で続くラインにA級種牡馬を重ねた血統、しめのオルフェーヴルも現時点だとA級どまりの種牡馬実績なので全体的もう一歩といった血統だろう。兄弟実績はなく血統背景からの強調材料としてはよわい。
前評判
母父にシングスピールなどを輩出したSadler's Wells系のIn the Wings、父にオルフェーヴルと重厚でスタミナ豊富の系譜が掛け合わせられ産まれたのがエクリリストワール。当然ながら切れるというよりは、上がりの掛かるパワーが要求される馬場にマッチする走りだろう。そういう意味ではダート戦線で覚醒する事も大きく頷け、中長距離メインの強敵が少ない路線でなら大きな仕事をするケースも十分考えられる。
馬名の意味
(新しい)歴史を記す(フランス語)
ヨーロッパ競馬の伝統に敬意を表してネーミング。
父馬:オルフェーヴル
母馬:ビリーヴミー
母父:In the Wings
所属:田中博康厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:鈴木剛史
通算成績:6戦2勝(2-2-2-0)
主な戦績:3歳上1勝クラスなど