函館記念直後
2019年7月14日 函館記念 芝2000m 函館競馬場
via www.youtube.com
大外枠からスッと前に取り付けて行ったエアスピネル。道中はステイフーリッシュを見ながら理想的なポジションでレースを運んだ。しかし、4コーナーで前が上がって行く時に反応が出来ず、直線ではズルズルと下がって行くと自身初となる13着惨敗を喫する。福永騎手も返し馬の時点で、馬が本調子ではない感じだったとレース後にコメントしている。札幌記念で仕上げる為なのだろうが、それでもこれだけ負けている様では本番でも巻き返しは難しいのではないだろうか。
函館記念直前
当初はエプソムカップを照準に調整を続けていたエアスピネル。福永祐一騎手の進言によりパスをすると、更に乗り込んで今回の函館記念に駒を進めて来た格好だ。8ヶ月ぶりのレースとなるが、気性的にもいきなりから走れるタイプ。キレが無い分、函館の洋芝は合っていると思われ、人気を背負う形でもある程度の内容は見せてくれるだろう。昨年のエアアンセムに続く、同オーナーの連覇達成が見られるかもしれない。
マイルチャンピオンシップ直前
この中間に軽い熱発を患ったエアスピネルだが、追い切りでは併せ馬で坂路を51秒台で駆け上がる軽快な動き。全くその影響を感じさせないフットワークで不安を一蹴してくれている。跨った助手も前走より上向いている事を実感しており、笹田調教師も『微熱の影響は無さそうですね、大丈夫です』とコメント。昨年のマイルチャンピオンシップでハナ差2着の恨みを今年の同舞台でこそ晴らしたい。鞍上は引き続き福永祐一騎手。
富士ステークス直後
2018年10月20日 富士ステークス 芝1600m 東京競馬場
1着:ロジクライ 牡5 (C.ルメール)
2着:ワントゥワン 牝5 (J.モレイラ)
3着:レッドアヴァンセ 牝5 (北村友一)
レースタイム:1:31.7(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
2着:ワントゥワン 牝5 (J.モレイラ)
3着:レッドアヴァンセ 牝5 (北村友一)
レースタイム:1:31.7(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
via www.youtube.com
例によって先行集団の一角でレースを進めたエアスピネル。直線に向いてやや窮屈なシーンはあったものの、スピードを減速するレベルでは無くそこから思った程の伸びは無し。やはり休み明けで八分仕上げの影響もあったのだろうがそれでもジリジリと前に詰めている事からやはりこのクラスでは能力上位。ひと叩きされた次走のマイルチャンピオンシップでは更にパフォーマンスは上がって来るだろう。福永騎手もある程度の手応えを掴んでいた様子だ。
エアスピネル
名牝エアメサイアの初めての当たり産駒エアスピネル。早期から能力全開の走りで活躍、古馬になってもそのポテンシャルを持続させ一線級で安定した成績を残しているのはさすがのひと言。馬体も数字以上に大きく見せ、馬そのものの見栄えは良血馬のそれである。“キングカメハメハ×サンデーサイレンス”という相性の良い配合で、母の能力を全体的に底上げした様な感じの1頭だろう。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector | Raise a Native |
Raise You | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
エアメサイア | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
cosmah | |||
Wishing well | Understandings | ||
Mountain Flower | |||
エアデジャヴ― | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
アイドリームドアドリーム | Well Decorated | ||
Hidden Trail |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.8pt
アイドリームドアドリーム一族で、エアシャカールや祖母エアデジャヴーが出ており繁栄ファミリーの1つである。中でも祖母エアデジャヴーは、G1馬ではないもののノーザンテースト産駒の牝馬としては、ある種サンデー時代で相手も悪かった事を考えるとダイナカールなど他のノーザンテースト産駒牝馬より優秀とも考えられる。そこにサンデーサイレンスの母エアメサイアは、かなり貴重で競走成績からも繁殖期待されていたがようやくと一線級で活躍できる産駒が出たという印象。願わくば全姉妹がほしかったが無念である。
前評判
GⅠ馬エアメサイアの仔で、血統構成的にも繁栄力のある下地でいつ走る産駒を出してもおかしくない配合。その中で突如として実績をあげたのがエアスピネルだったが、その下エアウィンザーの活躍と合わせて見てもようやく一族の底力が出て来た印象だ。ノーザンテースト→サンデーサイレンス→キングカメハメハという、まさに日本競馬の縮図と言って良い代重ね。むしろ走ってもらわなくては困る存在だ。
馬名の意味
冠名+タイに伝わる伝説の竜の形をした馬
エアは何を付けてもシナジーしか生まれない最強の冠名。
2着:マイネルファンロン 牡4 (丹内祐次)
3着:ステイフーリッシュ 牡4 (中谷雄太)
レースタイム:1:59.6(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.9