フローラステークス直前
休み明けを叩いたミモザ賞ではスムーズな走りで能力を全開できたエアジーン。2走前に負けた500万下の1戦は終始ハミを噛みっぱなしで直線に向いた時には余力が無かった様だ。その時に負けたウィクトーリアとは、そういう意味でもまだ勝負付けは済んでいない。GⅠ馬になるために産まれて来た様な血統構成の同馬が、オークスの舞台に行けないというシナリオは誰も描いていないだろう。仕事人のデムーロ騎手が昨年同様にきっちり上位へ持って来る筈だ。
ミモザ賞直後
2019年3月23日 ミモザ賞 芝2000m 中山競馬場
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道中は好位置からレースを進めたエアジーン。少頭数でペースも落ち着くと見て、先行集団の一列後ろを追走して勝機を窺っていた。4コーナーで一気に流れが動き出すと、外からグングン加速し前を飲み込む形に。直線では早め先頭から、抵抗するエトワールをゴール前で競り落として強引気味な競馬で快勝する強さを見せ付けた。鞍上の石橋脩騎手もその能力を高く評価、今後の成長に期待をしていた。
3歳500万下直前
前走の新馬が440kg台だったエアジーン。クラシックや重賞を勝ち抜いて行くには揉まれた時のフィジカル面も大切になって来る。現級では外を回して安全策で勝ち切るだけの能力はあるかもしれないが、上へ勝ち進むには少しでも馬体重は増えていて欲しい。少なくとも、+10kg前後は必要だろう。今回はそれに加えて、ウィクトーリアという強いライバルもいるだけに一筋縄ではいかない。M.デムーロ騎手の腕が冴え渡るか。
2歳新馬直後
2018年9月30日 2歳新馬 芝1800m 中山競馬場
1着:エアジーン 牝2 (J.モレイラ)
2着:エクリリストワール 牡2 (戸崎圭太)
3着:アドマイヤレオ 牡2 (田辺裕信)
レースタイム:1:49.4(重)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.7
2着:エクリリストワール 牡2 (戸崎圭太)
3着:アドマイヤレオ 牡2 (田辺裕信)
レースタイム:1:49.4(重)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.7
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スタートは出たものの無理に前には付けずスッと外へ進路を取るエアジーン。牝馬で小柄な馬体だけに揉まれるのだけは避けたい中、モレイラ騎手が上手く馬群に入れずに追走させるさすがの騎乗。3コーナー辺りから徐々にプッシュし位置を取りに行くと、直線入り口では既にトップスピードに乗った状態。そこからしっかりと最後まで駆け抜け、エクリリストワールやヴァイスカイザーなどの評判馬を一蹴して見せた。鞍上もイメージ通りの競馬が出来た様で、馬の能力の高さを褒めていた様だ。
2最新馬直前
半姉に現役で4勝をあげているクィーンズベストがおり、近親には佐々木主浩オーナー所有のGⅠ馬がズラリと並ぶ繁栄ファミリー出身のエアジーン。当然ながらオーナー、厩舎からの期待値も大きくそれに伴った動きも見せている。動き自体は素軽く仕上がり早、担当する調教助手も自信の表情で新馬戦での活躍を明言していた。鞍上は“マジックマン”ことJ.モレイラ騎手がスタンバイだ。
プロフィール
母ラスティングソングの繁殖実績も安定感があり、さすがのハルーワソング一族といった所。既にハービンジャーでもインヴィクタで一応の結果を残しているだけに、エアジーンも普通に走ればそれなりの形は付いて来るだろう。とは言え、爆発力という点では代重ねして行く中で薄れて来ているイメージもあり爆発力のある種牡馬を配合した方が良いかもしれない。ハービンジャーは牝馬の方が活躍しているだけにそこで期待したい。
血統背景
ハービンジャー | Dansill | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Hasill | Kahyasi | ||
Kerali | |||
Penang Pearl | Bering | Arctic Tern | |
Beaune | |||
Guapa | Shareef Dancer | ||
Sauceboat | |||
ラスティングソング | フジキセキ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ミルレーサー | Le Fabuleux | ||
Marston's Mill | |||
ハルーワソング | Nureyev | Northern Dancer | |
Special | |||
Morn of Song | Blushing Groom | ||
Glorious Song |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.7pt
けして成功しているとはいえないワークフォースで重賞健闘馬をだしているので2頭目のハービンジャー
産駒、期待してもよさそう。全兄も現時点で2勝しており、ファミリーはハルーワソングのファミリーで、世界屈指のBallade一族なので母父ものたりないが十分良血だろう。
産駒、期待してもよさそう。全兄も現時点で2勝しており、ファミリーはハルーワソングのファミリーで、世界屈指のBallade一族なので母父ものたりないが十分良血だろう。
前評判
堀厩舎に預けられている時点でかなりの好素質馬と見るべきだろう。“エア”でお馴染みのラッキーフィールドは馬主業における動向が余り見えないポジションにおり、デビュー前の情報は意外と少ない。しかしながら、ノーザンファーム経由の血統馬が多くほとんどが走る産駒と言っても良い程だ。今回も繁殖牝馬にあげる所まで考えての購入だろうが、こういった馬が突然走って来るものである。
馬名の意味
冠名+遺伝子
上記にもあるが、完全に繁殖用としても意識している様なネーミング。
2着:エトワール 牝3 (戸崎圭太)
3着:グランテストラーダ 牝3 (F.ミナリク)
レースタイム:2:02.1(稍重)
レース上がり3ハロン:36.6
勝ち馬上がり3ハロン:36.1