青葉賞直前
前走の走りでその高いポテンシャルを確認できたウーリリ。大幅な馬体重増加にも関わらず、最後はゴール前で勝ち馬に迫る脚を見せたのはさすがのひと言だろう。2戦目であそこまで走れれば何の文句も無い。今回はそこからひと叩きされて上積みも大。少しエンジンの掛かりが遅い面もあるので、600mの距離延長は歓迎の口。東京競馬場で兄同様に覚醒するシーンが見られるかもしれない。
毎日杯直後
2019年3月23日 毎日杯 芝2000m 阪神競馬場
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インコースから淡々とレースを運んだウーリリ、ランスオブプラーナが楽逃げの展開を終始ピッタリとマークしながら直線コースへ。そこからジワジワとギアを上げて行くと、開いたスペースから一気に前との差を詰めてゴールまで強襲。クビ差届かなかったものの、キャリア2戦目にしては大人びた走りでいきなり結果を出して見せた。+馬体重も全く感じさせない動きで、やはり血統の良さが馬の成長に影響しているのだろう。
毎日杯直前
兄マカヒキも管理している友道調教師は、『本格化は秋以降、どうしても兄と比べてしまう。でも、新馬の時も調教では勝つイメージが出来なかったけどそれでも勝ったからね。実戦に行って良いタイプだし、ユーイチも良くなっていると言っていた。伸びシロはあると思う』と辛口ながらも期待を寄せる口ぶりだった。いきなり重賞を勝利する走りを見せても不思議ではない血統馬、人気もするだろうが軽視は出来ないだろう。
2歳新馬直後
2018年11月25日 2歳新馬 芝1800m 京都競馬場
1着:ウーリリ 牡2 (福永祐一)
2着:ミッキーブリランテ 牡2 (浜中俊)
3着:スノーユニバンス 牝2 (北村友一)
レースタイム:1:49.6(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:ミッキーブリランテ 牡2 (浜中俊)
3着:スノーユニバンス 牝2 (北村友一)
レースタイム:1:49.6(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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発馬を決めてスッと先行集団の一角につけたウーリリ。道中も追走はスムーズ、操縦性の高さが伺い知れる様な走りでさすがの血統馬という印象の走り。4コーナーでも手応え良く上がって行くと、直線では外から伸びるミッキーブリランテとの叩き合いを僅かながら余裕の脚色で制し勝利。レース前の稽古の内容からは想像出来ない様な内容で、更に良くなる余地を残して先ずは貴重な1勝目をあげた。全兄マカヒキと同じローテーションなら次は年明けの若駒ステークスか。
2歳新馬直前
当初は京都開催の前半戦にデビュー予定だったが、動きが芳しくなかった為大事を取って初戦をズラしたウーリリ。その分、古馬と併せても遜色のない動きで調子の上積みを見せてくれている。とは言え、全兄マカヒキと比較するにはまだまだ幼く、先ずは1勝を目指して内容のある走りをしてもらいたい。本当に良くなるは来年の春以降だろう。鞍上は今年ワグネリアンでダービージョッキーに輝いた福永祐一騎手、またも金子オーナー所有の期待馬に騎乗する。
プロフィール
やはり金子真人氏所有で馬体などの確たる画像は無し。しかし、500kg近くある大柄な馬体や上のマカヒキよりもスラッとした体型で距離が持ちそうなど、ネットワーク上ではつぶさに情報が流れているのは有り難い。デビューも兄より早そうでそろそろゲート試験には出す予定で調整されているとの事。同配合は上に4頭いるが勝ち上がりさえすれば3頭が4勝以上とハイアベレージを叩き出している。そうそう外れる事は無い。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hale to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ウィキウィキ | フレンチデピュティ | Deputy Minister | Vice Regent |
Mint Copy | |||
Mitterand | Hold Your Peace | ||
Laredo Lass | |||
リアルナンバー | Rainbow Corner | Rainbow Quest | |
Kingscote | |||
Numeraria | サザンヘイロー | ||
Numismatica |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:3.3pt
全兄弟に重賞馬が2頭おり安定して期待出来るし他も安定して走っているので母の繁殖力は確かだが、ファミリーとしては母のみが活躍している印象。それでも十分期待はできる配合だろう。
前評判
さしたるコメントが無い中で、かろうじて管理予定である友道康夫調教師の『現時点で比べればマカヒキより距離は持ちそうな感じがする』というのが見受けられる程度。日本ダービーを制したものの、本質的には中距離前後に適正がある兄よりもクラシックディスタンス向きという事だ。実際どうかは分からないが、POG的には非常に頼もしい見解ではある。
馬名の意味
ハワイで一般的にみられる渡り鳥
母名、姉妹名とハワイアンな響きから連想したネーミング。
2着:ウーリリ 牡3 (福永祐一)
3着:ヴァンドギャルド 牡3 (C.ルメール)
レースタイム:1:47.2(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.3