馬体増が活躍のポイントか
小さな馬体を大きく使って勝ち上がったデビュー戦。若駒の時はポテンシャルだけで通用するものだが、これがキャリアを積んでクラシックの頃になって来ると、ある程度の馬格も求められる事となる。そういう意味で412kgというのは牝馬にしても物足りない。一旦放牧に出て430kg前後で戻って来ているとの情報だが、稽古でそれがどこまで維持出来ているかだろう。最低でもマイナス体重での出走はやめて欲しいところだ。
松山『良いバネを持っている』
2018年10月13日 2歳新馬 芝1600m 京都競馬場
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スタートから上手く外に出しつつ追走していたウルクラフト。絶好のポジションから4コーナーで一気に外目を上がって行き、先頭に並びかける勢いで直線コースへ。仕掛けると一気に加速し、前の馬をあっさりかわすと最後は2着のキュールエサクラに1馬身以上の差を付けて快勝。タイムもマイル=1分34秒3を記録、410kg台の小柄ながらフットワークの大きい走りで素質は◎。騎乗した松山騎手もその能力を高く評価していた。
ウルクラフト
ヴォルケンクランツ、ウムブルフと2頭続けて3勝以上の馬を輩出した母ウミラージ。その後、ハーツクライとステイゴールド産駒では不発に終わったがやはりディープインパクトとなると安定感が違う。やや馬体は小さく出た様だが、走りからして一線級の能力は持っていそう。サンデーレーシングでは4000万円台と同産駒にしては破格の値段。来春までにはすぐ回収できそうな超優良産駒だったかもしれない。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ウミラージ | Monsun | Konigsstuhl | Dsching is Khan |
Konigskronung | |||
Mosella | Surumu | ||
Monasia | |||
Ungarin | Goofalik | Lyphard | |
Alik | |||
Ustina | Star Appeal | ||
Unwetter |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.3pt
ファミリーに日本実績はないが母父Monsunは日本実績十分で、兄弟も走っているので全兄のような活躍は十分期待できる。
前評判
幼駒の頃から馬体の小ささが懸念され、実際に募集額にもそれが反映された結果だろう。ディープインパクトが4000万円の種付け料という事を考えれば、この価格帯は非常にリーズナブル。デビュー時点で412kgとギリギリのラインで出走したが、走り自体は非常にダイナミック。2~3歳は余りレース間隔を詰めずに成長を促しながら使っていけば古馬で化けそうな気もしなくは無い。
馬名の意味
根源的な力(ドイツ語)
ドイツ語、イントネーションが共通しているという点でのネーミングだろう。
2着:キュールエサクラ 牝2 (藤岡佑介)
3着:シゲルピンクダイヤ 牝2 (和田竜二)
レースタイム:1:34.3(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.6