香港カップ直後
2019年12月8日 香港カップ 芝2000m シャティン競馬場
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ややタイミングが合わずスタートで立ち遅れたウインブライトだったが、すぐにリカバリーをして先行集団の一角へ。タイムワープが逃げる平均ペースの展開をしっかりとマークしつつ、内のマジックワンドを意識しながらのレース展開となった。後方から押し上げて来たライズハイの進出に合わせる様にして上がって行くと、直線早々に先頭へ。一度は並びかけられるも、底力で盛り返し最後は内から迫ったマジックワンドを僅かに振り切って快勝。見事レコードタイムで香港中距離GIの連覇を飾った。
香港カップ直前
オールカマーは距離が長かった事、天皇賞秋は高速馬場で時計が追いつかなかった事が敗因のウインブライト。決してデキ落ちという訳ではなく、元々叩いてこその1頭であり今回の香港カップで2019年の集大成を見せ付けてくれる筈だ。何より、勝ち星の大半が11~2月内に冬時期に集中しており、ここに来て体調もグンと良化中だ。アーモンドアイが回避した事で本馬にも相当な勝機が回って来ているのは間違いなく、春のクイーンエリザベス2世カップではあのリスグラシューを破っているだけにここも注目だ。
天皇賞秋直前
オールカマーは逃げたスティッフェリオが勝っている様に基本的には先行有利の展開だった。それを先行策からズルズル後退して行った段階で敗因は故障か距離に限られたウインブライト。結果として、2200mは対応出来なかったというだけで、その評価を落とす必要はどこにもない。4月のクイーンエリザベス2世カップではリスグラシューを完封している様に、このメンバーでも力を出し切れば十二分に戦える1頭。前走の結果だけで人気が落ちる様ならここは非常に美味しい存在か。
オールカマー直後
2019年9月22日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場
1着:スティッフェリオ 牡5 (丸山元気)
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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道中は絶好位のポジションでレースを進めたウインブライト。仕上がりも良く、馬自体も気持ち良さそうに走っていただけに間違いなく上位に食い込むと見ていた前半戦。4コーナーで徐々に前に上がって行くも、何やら手応え程進んで行かず。直線に入っては早々に後方集団に抜かれて行くと、最後は鞍上も追わずダラダラとゴールを通過するだけに終わってしまった。鞍上は開口一番、『距離が敗因だね』と取材陣に応えており、前走から200m延びただけでもこれだけ走りが変わってしまうのには驚いた。
オールカマー直前
最大目標は暮れの香港カップ。それを逆算して弾き出したのが、今回のオールカマーでの実戦復帰。今年は怒涛の3連勝で念願のGⅠタイトルを手にしたウインブライトだが、まだまだ馬は進化を続けている様子。休み明けの成績が悪く明らかな叩き良化型だった本馬だが、過去と今では馬の作りが全く違う。鞍上も陣営も、今年の走りを肌で感じこれまでの傾向は一切当てはまらないという事を信じて疑わない様子だ。同世代のスターホースであるレイデオロやミッキースワローを相手にどういう戦いを繰り広げるのか、注目の1戦となるだろう。
中山記念直後
2019年2月24日 中山記念 芝1800m 中山競馬場
1着:ウインブライト 牡5 (松岡正海)
2着:ラッキーライラック 牝4 (石橋脩)
3着:ステルヴィオ 牡4 (丸山元気)
レースタイム:1:45.5(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.7
2着:ラッキーライラック 牝4 (石橋脩)
3着:ステルヴィオ 牡4 (丸山元気)
レースタイム:1:45.5(良)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.7
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最内枠を活かして道中は4~5番手の経済コースを通ったウインブライト。前のラッキーライラック、エポカドーロが動いたのを見て仕掛けて行くと、直線入り口では外にステルヴィオと並んで追撃開始。出し抜けを図ったラッキーライラックが粘るも、ゴール前でグイッとひと伸びしたウインブライトが各GⅠ馬をまとめて撃破し中山記念の連覇を達成した。同馬のほぼ全レースで騎乗している松岡騎手もその成長力に舌を巻いている様子だった。ステイゴールド産駒の真骨頂発揮。
中山記念直前
得意とは分かっているが、特に中山の芝1800mは3戦3勝と最強と化すウインブライト。コース相性が結果に大きく反映する競馬場だけに、このデータは何よりのアドバンテージとなるだろう。が、これまでとは相手の質が違うメンバー構成。スワーヴリチャード、ディアドラ、エポカドーロ、ステルヴィオと現役でも上位勢の面子が揃っている。この中で如何に経験値をフルに使い切れるか、もし勝ち切る様ならまさに“中山の鬼”の称号が与えられる。
中山金杯直後
2019年1月5日 中山金杯 芝2000m 中山競馬場
1着:ウインブライト 牡5 (松岡正海)
2着:ステイフーリッシュ 牡4 (藤岡佑介)
3着:タニノフランケル 牡4 (内田博幸)
レースタイム:1:59.2(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
2着:ステイフーリッシュ 牡4 (藤岡佑介)
3着:タニノフランケル 牡4 (内田博幸)
レースタイム:1:59.2(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
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好スタートを切るも、外枠という事もあってか無理に前には行かないウインブライト。タニノフランケルが逃げ淀みなく流れるペースに自然と乗って行く形で中団待機となった。途中、ステイフーリッシュが早めに捲って行く時も慌てず自分のリズムで進め、4コーナーから徐々にエンジンの回転を開始。直線コースで上手く爆発させると、ゴール前でそのステイフーリッシュをトップハンデにも関わらずきっちりと捉える差し切りを見せた。これで重賞4勝目、その内の3勝は中山競馬場という大の同コース巧者だ。
富士ステークス直前
2000mを境にパフォーマンスが変わるウインブライト。特にGⅠの舞台となれば強豪勢相手に中長距離路線では太刀打ち出来ない。そこで矛先を変え、マイル路線で台頭すべく富士ステークスに出走。1800mで勝ち星を量産している事自体、短距離に適正レンジがあるのは間違いないだろう。ここでペルシアンナイトやエアスピネル相手に好走出来れば本番のマイルチャンピオンシップも視野に入って来る。但し、札幌記念をパスして再調整を図った分の仕上がりがどこまで出来ているのか当日の気配をチェックしたい。
ウインブライト
馬体重は450kg前後とやや小柄だが、全体的なバランスは悪く無い。少しボテッと見えるのは芦毛特有の見え方だろう。毛色からも分かる様に、母方の血が色濃く流れている影響で基本的には2000m以下の距離適性が高そうな馬体。ステイゴールド×芦毛という点で、偉大な先輩であるゴールドシップに続く存在となれるか。
血統背景
ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | Sanctus | |
Doronic | |||
ダイナサッシュ | ノーザンテースト | ||
ロイヤルサッシュ | |||
サマーエタニティ | アドマイヤコジーン | Cozzene | Caro |
Ride the Trails | |||
アドマイヤマカディ | ノーザンテースト | ||
ミセスマカディー | |||
オールフォーゲラン | ジェイドロバリー | Mr.Prospector | |
Number | |||
ミスゲラン | マルゼンスキー | ||
ゲラン |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
全く強調材料がない、絞りだすとすれば全姉が2歳G1で2着だったくらいだろうか。姉1頭の1勝のみでPOGで人気になる意味がわからない。
前評判
牧場主任曰く、『乗ってみると背中の大きさが伝わって来ますね。心肺機能もかなり高く、お母さんの性格と似ていてとにかく大人しいです。調整しやすい馬ですね』との事。お姉さん同様、大舞台での1発がある血統だけに早期勝ち上がりを期待したい。
馬名の意味
冠名+光
ウインは基本的に一般的な英単語との組み合わせが多いが、語呂的には当たり馬名の部類か。今のところ戦績は伴っていないが、いずれ走ってくればこの名前が文字通り輝き出すだろう。
2着:マジックワンド 牝4 (R.ムーア)
3着:ライズハイ セ5 (C.ホー)
レースタイム:2:00.52R(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明