ローズステークス直後
2019年9月15日 ローズステークス 芝1800m 阪神競馬場
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スッと好スタートを切り、道中はスムーズに中団を追走していたウィクトーリア。ビーチサンバが早めに上がって行くのを見ると、そのタイミングで自身も外々を捲る様にして進出。直線入り口で先頭へ並びかけ、早々に先頭へ立つと一気に押し切るかに見えた。しかし、内からビーチサンバ、外にはダノンファンタジーが立ちはだかり、接戦の3着に敗れてしまった。とは言え、秋華賞に向けて器用な立ち回りで好走出来た事は非常に心強い内容ではないだろうか。
ローズステークス直前
逃げか追い込みか、今の所極端な競馬でしか結果を残せていないウィクトーリア。それでも、オークスでの最後の脚は特に目立っていたし、爆発力という点では世代随一のものがある。その安定感を増す為に、陣営は直前輸送では無く栗東での滞在に拘ったのだろう。牝馬で環境に敏感な面も持ち合わせており、この判断は恐らく正しい。阪神コースは初だが、広い競馬場でこそ進化を発揮するタイプで初戦から能力全開で回って来てくれる筈だ。
オークス直後
2019年5月19日 オークス 芝2400m 東京競馬場
1着:ラヴズオンリーユー 牝3 (M.デムーロ)
2着:カレンブーケドール 牝3 (津村明秀)
3着:クロノジェネシス 牝3 (北村友一)
レースタイム:2:22.8(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
2着:カレンブーケドール 牝3 (津村明秀)
3着:クロノジェネシス 牝3 (北村友一)
レースタイム:2:22.8(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
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フローラステークス同様、スタートで立ち遅れてしまったウィクトーリア。ある程度の予見は出来ていたのだろう、慌てずスッと内目に進路を取って後方から追走の形を取って行った。道中、幸いにもハイペースとなって展開的には追い込み勢に有利な展開。直線に向いて外へ回さず馬場の真ん中から一気にGOサインを出した。すると、グングン脚を伸ばして馬群を縫う様に上位へ進出。最後は粘るクロノジェネシスを捉えるかという際まで迫ってゴールイン。結果4着に終わったが、能力の高さを示す1戦となった。
オークス直前
オークス最大の惑星はウィクトーリアだろう。フローラステークスでは出遅れから直線一気の末脚で差し切り勝ち。逃げて良し、差して良しと展開不問の脚質は非常に大きなアドバンテージとなる。加えて東京の2000mを経験しているというのは、桜花賞組のほとんどがマイルまでしか走っていない中で更に強みとして考えられるポイント。その上、馬の調子が絶好調とするのであれば他路線組の筆頭候補としてこの馬以外に適任はいない。母娘二代に渡ってのクラシック制覇も夢ではないだろう。
フローラステークス直後
2019年4月21日 フローラステークス 芝2000m 東京競馬場
1着:ウィクトーリア 牝3 (戸崎圭太)
2着:シャドウディーヴァ 牝3 (岩田康誠)
3着:ジョディー 牝3 (武藤雅)
レースタイム:1:59.5(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
2着:シャドウディーヴァ 牝3 (岩田康誠)
3着:ジョディー 牝3 (武藤雅)
レースタイム:1:59.5(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
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スタート直後、エトワールが斜行してぶつかって来た煽りを受けモロに立ち遅れたウィクトーリア。レース前は逃げるとまで言っていた同馬だったが、ジョディーが楽に逃げているのを見て腹を括り後方待機を選んだ。ペース自体は淀み無く流れ追い込みも効く展開だったが、直線ではまだ内目の中団よりやや後ろ。そこから馬群を縫う様にして外へ持ち出すと、前が開けてから一気にエンジン点火。グンッと加速して先に抜け出した最内のシャドウディーヴァをゴール前でハナ差捉えて重賞初勝利を飾った。逃げか追い込みか、極端な戦法が今は向いているのかもしれない。
フローラステークス直前
新コンビを組む戸崎圭太騎手を背に最終追い切りを敢行したウィクトーリア。鞍上もその動きに納得の表情で上がって来ると、操縦性の高さも認識した。ギアの上がり方が自然でトップスピードも速く、現状の走りはやはり逃げという形が一番合っているのだろう。ここで逃げ切れなかったら本番も何も無い。ただスタートから先手を奪ってゴールへ一目散に駆け込むのみ。その先に樫の舞台が見えて来るだろう。
3歳500万下直後
2019年2月24日 3歳500万下 芝1800m 中山競馬場
1着:ウィクトーリア 牝3 (C.ルメール)
2着:ペレ 牝3 (大野拓弥)
3着:ケルフロイデ 牝3 (エトワール)
レースタイム:1:47.9(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
2着:ペレ 牝3 (大野拓弥)
3着:ケルフロイデ 牝3 (エトワール)
レースタイム:1:47.9(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
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スタートは余り良くなかったが、そこから行き脚が速くスッとハナに立ったウィクトーリア。鞍上も元々行くつもりはあったのだろうが、そこまで無理せず先手を取れた事が大きかった。そこからは平均ペースで後続を引き連れ4コーナーで加速ラップを踏みつつ直線コースへ。そのまま差を一切詰め寄らせず、番手のペレ、エトワール以下を全く相手にしない好内容の勝利。鞍上のルメール騎手も納得の表情で同馬の能力を評価していた。桜花賞よりは明らかにオークス向き。
札幌2歳ステークス直後
2018年09月01日 札幌2歳ステークス 芝1800m 札幌競馬場
1着:ニシノデイジー 牡2 (勝浦正樹)
2着:[地]ナイママ 牡2 (五十嵐冬樹)
3着:クラージュゲリエ 牡2 (M.デムーロ)
レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:37.0
2着:[地]ナイママ 牡2 (五十嵐冬樹)
3着:クラージュゲリエ 牡2 (M.デムーロ)
レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:37.0
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逃げるかに思われたウィクトーリアだったが、発馬で立ち遅れて先行集団の一角へ。やはりこの手の馬はワンペースで行けないと脆いのか、4コーナーで他馬が上がって行った時について行くもそこでアップアップ。直線は脚を使えずズルズルと後退し人気を裏切る結果となってしまった。レース後に田辺騎手は『逃げなくても大丈夫でした』と発言しているが、新馬戦のパフォーマンスを考えれば自分の走りを出来ていないのは明らか。乗り替わりも影響し、手痛い敗戦と言えるだろう。
札幌2歳ステークス直前
目指すは母同様に牝馬クラシック制覇だ。その為にはGⅢの重賞とは言え、ここでは足踏みしていられない。調教で跨った田辺裕信騎手は、『新馬の時よりも良くなっていますね』と確かな手応えを感じレースに向けて万全をアピール。そもそも、稽古量が少ないまま臨んだデビュー戦でまさかのレコード勝ちとならばその先に見据えるレースは大舞台となって来るだろう。2頭強敵が待ち構えているが、ここは兄ブライトエンブレム同様に通過点としたい所だ。
2歳新馬直後
2018年07月22日 2歳新馬 芝1800m 函館競馬場
1着:ウィクトーリア 牝2 (岩田康誠)
2着:クラサーヴィツァ 牝2 (三浦皇成)
3着:ダイスアキャスト 牡2 (藤岡佑介)
レースタイム:1:48.3(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
2着:クラサーヴィツァ 牝2 (三浦皇成)
3着:ダイスアキャスト 牡2 (藤岡佑介)
レースタイム:1:48.3(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
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発馬で少し立ち遅れたウィクトーリアだったが、二の脚の速さでリカバリー。1コーナーを回る頃には既にハナへ立っていた。そこから平均ペースに持ち込むと終始手応え抜群のまま直線コースへ。軽く追われると後続をグングンと突き放し、最後は外から最速の上がりで伸びた2着クラサーヴィツァに3馬身差を付ける内容で完勝。終わってみればレコードタイムで決着、しかし鞍上の岩田康誠騎手は『初戦向きじゃないのにこの走り』とコメントしている。これから更に調子が上向くとなると、重賞クラスは間違いない。
プロフィール
母は秋華賞馬ブラックエンブレム。初年度産駒から立て続けに素質馬を送り込み、名繁殖牝馬の仲間入りになるかと思われたがその後はひと休み。とは言え、毎回違う種牡馬で勝ち上がる産駒を出しているだけにこのウィクトーリアも水準以上の走りを見せてくれるだろう。ヴィクトワールピサ産駒は牝馬でガッチリしたタイプの方が走る傾向だけに、馬格は出来る限りあった方が良い。
血統背景
ヴィクトワールピサ | ネオユニヴァース | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ポインテッドパス | Kris | ||
Silken Way | |||
ホワイトウォーターアフェア | Machiavellian | Mr.Prospector | |
Coup de Folie | |||
Much Too Risky | Bustino | ||
Short Rations | |||
ブラックエンブレム | ウォーエンブレム | Our Emblem | Mr.Prospector |
Personal Ensign | |||
Sweetest Lady | Lord at War | ||
Sweetest Roman | |||
ヴァンドノワール | ヘクタープロテクター | Woodman | |
Korveya | |||
プリンセスデリーデ | Vaguely Noble | ||
Flashy |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:2.3pt
ファミリーには全く活躍馬がいないが母は優秀でほぼ全馬勝ち上がっておりウォーエンブレムの血の力を感じる。重賞級も安定して出しており当馬にも期待がかかる。
前評判
この一族を全頭管理する小島茂之調教師は『ようやく馬格のある牝馬が産まれました。早めにデビュー出来そうだし稽古で乗り込めるのは良いですね』とのコメントを残している。これまでの産駒はポテンシャルを全開出来なかった馬が多かっただけに、ウィクトーリアに対しての期待は人一倍だろう。
馬名の意味
勝利(ラテン語)、ローマ神話の勝利の女神
父名より連想、これまでの“◯◯エンブレム”から解き放たれたネーミング。
2着:ビーチサンバ 牝3 (福永祐一)
3着:ウィクトーリア 牝3 (戸崎圭太)
レースタイム:1:44.4R(良)
レース上がり3ハロン:33.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.1