スプリンターズステークス直前
イベリス陣営としてはモズスーパーフレアを先に行かせてその番手で我慢をさせるイメージを既に持っているのだろう。併せ馬でも相手を先に行かせ、最後にグッと出て先着をするという稽古を付けている。そのパターンで行くなら、モズスーパーフレアが逃げ粘る所をゴール前でイベリスがかわすという事と重なり、結果としてかなり荒れる行った行ったの展開になる。確かに、ダノンスマッシュとタワーオブロンドンの2頭が中団以下で牽制し合う流れならその可能性も有り得るだろう。
セントウルステークス直後
2019年9月8日 セントウルステークス 芝1200m 阪神競馬場
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好スタートを切るも、前のマテラスカイやラブカンプーが更に勢い良くハナを主張した為に自身は控えて差す競馬に徹したイベリス。馬群に包まれる形で道中は進みしっかりと脚を溜めつつ進路を探りながら直線コースを迎えた。そこからミスターメロディの内を強引にこじ開け、何度も馬体をぶつけながら上がって来る根性の走り。軽斤量もあったが、それでも古馬とここまで対等にやり合う内容で3着に入った事は将来活きてくる良い経験になったのではないだろうか。今後が楽しみになって来た。
アーリントンカップ直後
2019年4月13日 アーリントンカップ 芝1600m 阪神競馬場
1着:イベリス 牝3 (浜中俊)
2着:カテドラル 牡3 (A.シュタルケ)
3着:トオヤリトセイト 牡3 (福永祐一)
レースタイム:1:34.2(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
2着:カテドラル 牡3 (A.シュタルケ)
3着:トオヤリトセイト 牡3 (福永祐一)
レースタイム:1:34.2(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
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好スタートから楽にハナを奪ったイベリスが、道中のペースも上手く落として楽な形で主導権を握った1戦。一方、人気馬たちは道中折り合いを欠くシーンを見せるなどしてスムーズに追走できない流れの悪さで直線コースへ入って行った。余力のあったイベリスが逆にリードを広げて単独先頭をキープ、坂を上がってさすがに後続に詰め寄られるものの最後クビ差残して鮮やかに逃げ切り重賞初勝利を飾った。浜中俊騎手も前走の教訓を活かした積極的なエスコートでファインプレーの騎乗だっただろう。
2歳新馬直後
2018年09月09日 2歳新馬 芝1400m 阪神競馬場
1着:ブラックダンサー 牝2 (M.デムーロ)
2着:ドナウデルタ 牝2 (福永祐一)
3着:イベリス 牝2 (武豊)
レースタイム:1:23.6(稍重)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
2着:ドナウデルタ 牝2 (福永祐一)
3着:イベリス 牝2 (武豊)
レースタイム:1:23.6(稍重)
レース上がり3ハロン:35.6
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
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スタート後、全くもって前に進んで行かないイベリス。終始武豊騎手の手も動きっ放しの状態でレースは終盤へ。直線に入ってようやくエンジンがかかるや否や、他馬が止まって見える程の追い込みで2着争いに際どく入線。武豊騎手もその気性の幼さに苦笑いのコメントをしていたが、逆を言えば正確がしっかりして来れば良い競走馬になれる素材だろう。キャリアを積んで行けば解消されて行く筈だ。
2歳新馬直前
ベルカントも管理した角田晃一調教師は『姉とタイプは違うけど動きは抜群、いずれ走って来るでしょう』とコメント。動きに確かなモノを感じ、ロードカナロアになって適性もやや広くマイルまではこなせるだろう。その姉は2年連続でサマースプリントシリーズの王者になっているが、それ以上の勲章を獲得する為にもこの初戦は是が非でも勝ちたいところだ。
イベリス
重賞5勝をあげた快速馬ベルカントの半妹にあたるイベリス。初年度産駒からとんでもない馬を輩出した母セレブラール、その後は続かないもののいつまた大物を出してもおかしくない血統構成の繁殖牝馬である。ロードカナロア産駒は1つ上のエヴァイエがおり勝ち上がってはいる。比較対象が難しいものの、未勝利の産駒がいない点は評価出来るだろう。マイルまでがギリギリの距離適性といったところか。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
セレブラール | ボストンハーバー | Capote | Seattle Slew |
Too Bald | |||
Harbor Springs | Vice Regent | ||
Tinnitus | |||
モンローウォーク | Sir Tristram | Sir Ivor | |
Isolt | |||
Amarissa | Alydar | ||
Amaranda |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:3.2pt
ファミリーに日本実績馬は半姉ベルカントのみで、ボストンハーバーにサクラバクシンオーと完全にスプリント仕様の配合だが、ロードカナロアも同じ意図での上位互換といった印象。全姉もようやく勝ち上がり今後も勝ちを積み重ねそうなので期待していい1頭だろう。ロードカナロア産駒としてはクラシック意識できるが母父ボストンハーバーなのでさすがにマイル以下イメージでPOG向きではないかもしれないが。
前評判
牧場関係者のコメントでは、『馬体は小さめですが、小気味よいフットワークでスピード感のある走りをしています。バランスも良いですしベルカントと同じく、早めに使い出せそうですよ』との事。現在、9月の阪神開幕週に向けて順調に調整は進んでいる。姉の主戦だった武豊騎手が鞍上予定なのは嬉しい限りだ。
馬名の意味
花名
花言葉『初恋の思い出』。
2着:ファンタジスト 牡3 (和田竜二)
3着:イベリス 牝3 (浜中俊)
レースタイム:1:06.7R(良)
レース上がり3ハロン:33.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.2