200mの距離延長をこなせれば

 
マーガレットステークス以来となるアンフィトリテの4戦目。葵ステークスを外傷で回避して以後、脚元の不安などもあり使えない期間が続いたものの、逆に考えて夏場をじっくりと調整に費やせたのは良かっただろう。成長する期間に充てられ、それが今回の距離延長に対応出来れば不幸中の幸いだ。これまで1200mで3戦無敗、走り的にラスト1Fが最大の山場となるも今回は51kgで斤量的にかなり有利と言える。スピードを下手に殺さずある程度出して行ってどこまで粘れるかを試してもらいたい。
 

早め抜け出しから粘り切る

 

2018年2月24日 マーガレットステークス  芝1200m 阪神競馬場

1着:アンフィトリテ 牝3 (C.ルメール)
2着:オジョーノキセキ 牝3 (松山弘平)
3着:ハゼル 牡3 (和田竜二)

レースタイム:1:09.1(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
 
スタートから逃げ馬をマークする様にピッタリ番手追走のアンフィトリテ。新馬、さざんか賞は後方から一気の差し切り勝ちだったが、今回はレース運びに進境を見せ王道の走りで他馬をねじ伏せた。次に目指すは重賞タイトルとなるが、今のところ1200mしか経験が無く距離延長は未知数。このまま行けばニュージーランドトロフィーかフィリーズレビューでの1400m戦に登場か。いずれにせよそこでアンフィトリテの真価が問われる1戦となるだろう。
 

ゴール前で鮮やかに抜け出し連勝

 

2017年12月16日 さざんか賞 芝1200m 阪神競馬場

1着:アンフィトリテ 牝2 (C.ルメール)
2着:バーニングペスカ 牡2 (M.デムーロ)
3着:タイセイソニック 牡2 (幸英明)

レースタイム:1:10.0(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.7
 
スタートは普通で無理に前へは行かず道中中団から追走するアンフィトリテ。少頭数で馬群が固まり直線での決め手勝負となるも、入口付近ではやや窮屈そうな場面もあり少し後手を踏んだ。坂上でスペースを確保すると残り100mで一気に脚を爆発させ一瞬にして前を捉えるインパクトの強い競馬で連勝を飾る。スプリント戦を連勝しているが、大跳びのフットワークを見る限りエンジンの掛かりが遅くマイルまでなら対応可能なイメージ。次は重賞になるだろう、そこで見極めたい。
 

アンフィトリテ

 
アンフィトリテ(アドマイヤフッキー2015)

アンフィトリテ(アドマイヤフッキー2015)

牝馬

父馬:ロードカナロア
母馬:アドマイヤフッキー
母父:フジキセキ
所属:宗像義忠厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:3戦3勝(3-0-0-0)
主な戦績:マーガレットステークスなど
via google imghp
 
グッと全体的に身が詰まった馬体で如何にもスピードがありそうな雰囲気。特にトモの発達が素晴らしく、後肢の蹴りが強く推進力のある走りが期待出来るだろう。血統的な観点から考えても距離はマイルまでが限界だろう。牝馬だけに上手く行けば桜花賞を目指せる素材だ。トキオリアリティー一族の系譜からもハズレの産駒という事は無い筈。
 

血統背景

 
ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
レディブラッサム Storm Cat Storm Bird
Terlingua
サラトガデュー Cormorant
Super Luna
アドマイヤフッキー フジキセキ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ミルレーサー Le Fabuleux
Marston's Mill
トキオリアリティー Meadowlake Hold Your Peace
Suspicious Native
What a Reality In Reality
What Will Be


 

兄妹馬

 
特になし
 

近親馬

 
リアルインパクト

リアルインパクト

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:トキオリアリティー
母父:Meadowlake
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:30戦5勝(5-5-2-18)
主な戦績:安田記念、ジョージライダーステークスなど
via google imghp
 
ネオリアリズム

ネオリアリズム

牡馬

父馬:ネオユニヴァース
母馬:トキオリアリティー
母父:Meadowlake
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:20戦8勝(8-1-3-8)
主な戦績:クイーンエリザベス2世カップなど
via google imghp
 

血統評価:1.0pt

 
母の兄弟にG1馬2頭とG1実績馬1頭がいるトキオリアリティー一族の出身だが、母の産駒は数いるわりには2勝以上の産駒がいないので短距離の父との配合相性は良いとしても母の繁殖実績からあまり期待はできないだろう。
 

前評判

 
新馬戦での内容を見ても明らかだが、鞍上が『良い瞬発力がある』と語る様にキレ味タイプの1頭。少し気が良い所もあり、暫くは短距離をメインのローテーションを組んで行くとの事。クラシック路線よりは、桜花賞~NHKマイルカップという選択が濃厚だろう。いずれにせよファミリー的に重賞級である事は間違い無さそう。
 

馬名の意味

 

ギリシャ神話に登場する海の女神

 
父名より連想。発想、響き共に如何にもキャロットファームらしいネーミングといったところか。

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