上2頭は新馬戦を大楽勝
何と言ってもこの一族の特徴は新馬戦のパフォーマンスが異常に高い点。レトロロック&インウィスパーズの両方が初戦を圧勝した後、クラシック候補と騒がれるものの2戦目以降で惨敗の連続。1戦走っただけで燃え尽きてしまうのか、使い減りしてしまうのかその理由はハッキリしていないが潜在能力が高いのは間違いない。アンチェインも同様のパターンになれば残念極まりないが、上を超える圧倒的な活躍を期待したい。
アンチェイン
金子氏所有馬で確たる資料は無し。上のレトロロック、インウィスパーズの2頭はデビュー戦を圧勝している様に基本的には仕上がり早の一族。有り余る気性が災いして大成しなかったが、その高いパフォーマンスは十分タイトルを狙える程だった。全体的に小ぶりな馬体で出て来ているが、ディープインパクト産駒で走る馬は総じて500㎏前後が多い。今回はアンチェインがどれくらいの馬格で出て来るのかに注目が集まる。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
サムワントゥラブ | シンボリクリスエス | Kris S. | Roberto |
Sharp Queen | |||
Tee Kay | Gold Meridian | ||
Tri Argo | |||
シンコウラブリイ | Caerleon | Nijinsky | |
Foreseer | |||
ハッピートレイルズ | ポッセ | ||
ロイコン |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.5pt
ハッピートレイルズ一族としては、ハッピーパスの方が繁殖としては繁栄しているがハッピートレイルズの最高傑作としてはやはりシンコウラブリイなので結果は出して欲しいファミリーではあるがいかんせんパッとしないファミリーで兄弟も結果は出せているとは言えない。そろそろ一発ほしいところだが現時点での強調材料はない。
前評判
『お兄ちゃんのインウィスパーズより馬体が大きいし良い馬。血統的に気難しい面があるだけにそこが走りにどう影響して来るかだろうね』とは管理する音無秀孝調教師のコメント。上手くハマれば化ける可能性もあるが、反面脆く崩れやすい気性の持ち主という事だろう。ギャンブル性は高い。
馬名の意味
拘束されない
金子氏独特の感性から来るネーミング。何にも縛られない、自由で雄大な走りを期待しての命名だろう。
まとめ
前述にもある様に上2頭の尻すぼみ感を見るととても指名出来る材料は揃っていない。が、馬名は同世代でもトップクラスに響きの良い名前。願わくば、“ディープインパクト×シンボリクリスエス”で成功したアドミラブルの後継者として来年のクラシック戦線を賑わせて欲しいばかりだ。
父馬:ディープインパクト
母馬:サムワントゥラブ
母父:シンボリクリスエス
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:日高大洋牧場
馬主:金子真人ホールディングス