使い詰めでも上積みがある

 
激走の反動を感じさせない動きのアンジュデジール

激走の反動を感じさせない動きのアンジュデジール

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最大目標はフェブラリーステークスでも、アンジュデジールに関しては使ってこその馬。前走のチャンピオンズカップでも牡馬相手に4着と好走したが、その疲れも無くむしろ走る気が満ちた状態だ。叩いて叩いて良くなるタイプの1頭で、ここはタイトルホルダーとしても下手な競馬は見せられない。自在性がある分、大崩れは無いと踏んで軸には最有力の存在と言える。JBCレディスクラシック馬の名に懸けてもここは譲れない。
 

横山典『これくらいは走れるよ』

 

2018年12月03日 チャンピオンズカップ ダート1800m 中京競馬場

1着:ルヴァンスレーヴ 牡3 (M.デムーロ)
2着:ウェスタールンド セ6 (藤岡佑介)
3着:サンライズソア 牡4 (J.モレイラ)

レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.6
 
好スタートから意表の逃げに出たアンジュデジール。前で絡む馬もおらず完全にペースの主導権を握って前有利の展開へ。直線でも懸命に粘り、ルヴァンスレーヴやサンライズソアにかわされるも必死の抵抗を見せて4着入線とレースを大いに盛り上げた。前走でGⅠ勝利ながらも9番人気という低評価、しかし鞍上の横山典騎手は『人気は低かったけどこれくらいは走れる手応えがあった』とコメントしている。まだ4歳、これからの走りに益々期待が高まるばかりだ。
 

昆師『牡馬だと思って動かしている』

 
マイスタイルと併せて良い動きを見せたアンジュデジール(左)

マイスタイルと併せて良い動きを見せたアンジュデジール(左)

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まさに上昇一途とはアンジュデジールの事を指して言うのだろう。マイスタイルと併せてクビ差遅れたものの、時計面は十分で合格点を与えられる動きだった。肉々しい馬体はまさに牡馬と見間違える程。管理する昆調教師も『牡馬にも負けないくらいに馬体が良くなって来ている。牝馬が勢いに乗って来た時は凄い』とコメント。師も想像以上の上積みを感じており、レースではそれが結果に繋がるか要注目だ。
 

まさに“ノリマジック”炸裂

 

2018年11月04日 JBCレディスクラシック ダート1800m 京都競馬場

1着:アンジュデジール 牝4 (横山典弘)
2着:ラビットラン 牝4 (M.デムーロ)
3着:ファッショニスタ 牝4 (大野拓弥)

レースタイム:1:50.4(良)
レース上がり3ハロン:37.8
勝ち馬上がり3ハロン:37.3
 
スタート直後の映像を見ていると、すぐに前へポジショニングを取りに行き1コーナー進入時には既にラチ沿いまで潜り込んでいたアンジュデジール。これで大外枠のコースロスを防ぐと共に、逃げ馬の直後あたりを追走出来るベストな立ち回りとなった。外のラビットランが動き出すのを見てその内に進路を確保し、直線では2頭のマッチアップを演出。一旦は前に出られるもゴール前で盛り返して見事差し切り勝ち。道中の運び方が最後の脚に繋がったのだろう。横山典弘騎手だからこそ勝てた1戦と言っても過言ではない。
 

アンジュデジール

 
アンジュデジール(ティックルピンク2014)

アンジュデジール(ティックルピンク2014)

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ティックルピンク
母父:フレンチデピュティ
所属:昆貢厩舎(栗東)
生産:辻牧場
馬主:安原浩司

通算成績:18戦6勝(6-4-1-7)
主な戦績:JBCレディスクラシックなど
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取材当時で馬体重は480kg前後と牡馬並みの馬格。胴が詰まっており、如何にも短距離馬というシルエットだ。実際、北海道シリーズのデビュー戦&2走目と1200m戦だった事もあり、レースぶりを見ても長くて守備範囲はマイルまでだろう。父よりも母方の血が色濃く反映された様である。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
ティックルピンク フレンチデピュティ Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
ブラッシングプリンセス Crafty Prospector Mr.Prospector
Real Crafty Lady
Princess Laika Blushing Groom
Cool Mood


 

兄弟馬

 
アキトクレッセント(ティックルピンク2012)

アキトクレッセント(ティックルピンク2012)

牡馬

父馬:ウォーエンブレム
母馬:ティックルピンク
母父:フレンチデピュティ
所属:清水久詞厩舎(栗東)
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:岡田昭利

通算成績:24戦6勝(6-1-3-14)
主な戦績:ギャラクシーステークスなど
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.7pt

 
兄弟がダートの印象。特にとりたてて強調材料のない血統背景からPOG向きではない。父がディープインパクトにかわった事がどうでるかだろう。
 

前評判

 
牧場関係者のコメントでは、『父・ディープインパクトの良さに加えて、母父・フレンチデピュティのスピードもよく受け継いでいますね。牝馬ですがカイ食いも良く、馬体減りしないのも頼もしい限りです』との事。単純に、血統だけ見ても近年の成功例であるディープインパクト×フレンチデピュティ(マカヒキ、ショウナンパンドラなど)というニックス配合だけに良い産駒が出る確率は非常に高い。
 

馬名の意味

 

天使の欲望(フランス語)

 
完全なる馬主サイドの閃きだろう。他にもシュウジなどを所有しているオーナーで、基本的に馬名に統一性は見られない。フランス後のイントネーションは牝馬らしい響きでカッコいいものが多い。

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